先月末に、ついに息切れをしちゃって、いやー痛い目を……見ました……。
仕事の大山も越えたので比較的ゆっくりしています。
万全ではなかったのですが、それでもどうしても最後を見届けたくて、GWは徳島マチアソビまでとんでおりました。
久しぶりの徳島、滞在は短かったですが、レッドドラゴングランドフィナーレ先行上映に立ち会えて本当に嬉しかったです。
嬉しい、っていうのも正確ではなくて……。ようやく、という特別な感慨でした。
おつきあいいただけた方々、本当にありがとうございました。
旅の続きのような、楽しい夜でした。
また、最終話の更新と、最終巻の刊行時には何か言えたらいいなーと思います。
月末、いい機会なのでサイトを改装しようかなーと思っています。
そろそろ新しいご本の紹介も出来そうなので、それも兼ねて。
しばらくさわっていなくて雑多な感じになっちゃったので、すっきりさせたいなー。
雑多な感じも好きでした。もうWEBサイトの時代では、多分ないんだろうなあと思っていますが、
無理に時代をのりかえなくてもいいかなとも思っています。
新しいものと古いものは、別の味わいがあるからね。
近況
2023/02/19
新しくなっていく、心と時間をかけて
ゴールをいたしました。15周年。
万感の想いですが、時は止まりませんので、新しいスタートです。2023。
16周年走り出しは、こちらから!

久しぶりね。なにしてた?
彼女は美しく微笑んで答えることでしょう。
──本を、読んでいました。
先んじて、書き下ろし短編のお届けです。
もう、昔話となってしまいますが、「サエズリ図書館のワルツさん」という、10年以上前に星海社さんから刊行したシリーズがあり、長らく、本当に長らく眠りについていたのですが、この令和の時代に、もう一度眠り姫のように目が覚めて……。
大丈夫かな、とおもうところはもちろんあったのですが、何も変わらない姿に、私の方が驚いてしまったくらい。
しなやかで強い、欲望とともに舞い戻る、彼女は。
それくらい、力があるキャラクターであり、物語だったということなのでしょう。
出し直しを……2022年もずっとやってきたわけですが、簡単にできることではない、のです。それはそう。
でも、きっと、彼女なら大丈夫。
こと、本のことですもんね。
現在東京創元社さんにて、文庫化を進めています。令和版といたしまして、ものすごく基本的な、用語のリニューアルなどいたしました。それも勇気の要ったことですが、日和ることなく、進めていきましょう。
私も、令和という時代を、ワルツさんと見たいです。
2022/12/03
アンコールからフィナーレへ
紅玉いづきデビュー15周年記念、アンコール!
走り続けた15周年が、フィナーレに向かいます。
皆さんの声があって、もう一度出会えた、小さな母親と、小さな男の子。
いびつだったふたりが、本当の家族になるまで。
紙書籍の特典もあります。ミミズクと夜の王とセットで、今まで書く機会がなかった、小さな女の子を書きました。彼女の名前は、私はまだ知らないけれど。どこかでまた、会えたらいいなと思ってます。
そして15周年フィナーレを飾る、最後の最後。
クリスマス直前、厳しい冬のはじまりに、みなさんの手元に届きますように。
それから今回、会社、はじめましたよ、という話を、こちらの本で語っております。
通販もありますので、是非ともお祝いに手にとっていただけたら嬉しいです。
作家15年目、自ら進んで荒波に乗り出す感じ。
悪くない、感じです。
2022/10/03
そしてここから
紅玉いづきデビュー15周年記念
あれこれとかけまわっておりましたが、そしてこれからもかけまわるのですが、
15周年、節目の年といたしまして。
会社、はじめました。
毎日小説を書いていく日々にかわりがありませんが、いろんなひとが、このために奔走してくれています。
なんだか不思議ね。こんな日がくるなんて。
いろいろあった、という話はまた、改めてしましょうね。
コミカライズのご案内です。
10/5 最終巻の発売となりました。
短くも、長い旅を。どうもありがとう。
最終巻には書き下ろしの短編「後の幕間─聖女見習い誘拐事件」が収録されました。たしか私がまだ、はたちになる前に、メモをした、その断片を、20年近く経って、書く日がくるなんて、思いもしなかった。
奇跡みたいね。本当に。
同時に、現在発売中の、雑誌LaLaさんに、特別番外編の原作を書き下ろしました。
こちら、現時点で単行本収録の予定はありません。
ので、漫画が好きだった方は、雑誌を見ていただけたら、幸いです。コミカライズ担当さん、たってのお願いで、このお話を。
また、最終巻の特典SSダウンロードには、この書き下ろし小説を収録してもらいました。扉絵は、こちらのみの描き下ろしです。詳細は、コミカライズ帯をご確認ください。
改めまして、鈴木先生、そして関わったすべての皆様、ありがとうございました。
豊かな日々でした。
小さな私の夜の鳥。
また、どこかで会えますように。
2022/06/22
たとえここがおしまいの場所でも
15周年がようやくゴールを迎えようとしています。
紅玉いづきデビュー15周年記念
是非とも特典まで楽しんでいただけると嬉しいです。たくさん書きました。
また、6/24発売の月刊LaLaさんではコミカライズ「ミミズクと夜の王」が最終話の掲載となります。
なんとも豊かな旅でした。最終刊までもう少し、お付き合いいただけると幸いです。
くわえてカクヨムで行っていた個人連載も最終回となりました。
こちらも長い、あまりに長い旅でした。
本当にありがとう。サポート用の近況ノートは、1度きりの更新の予定なので、サポートは1ヶ月のみで結構です。ありがとうございます。感謝の気持ち、伝わるとよいのですが。
また、参加しております 非商業合同誌『少女文学』にも新刊が出ています。
少女文学 第五号 | 栗原移動遊園売店
毎号毎号、強い気持ちでつくっています。楽しんでもらえたら幸いです。
たとえば、まあ、たとえばの話ですが、15周年、昔の本の出し直しなどをせっせせっせとしていると、「恥ずかしくはないの?」と言われることがあって。いや、これすごい言い草で、友達とかSNSとかでもそんな言われません。普通に、親族とかから……。恥ずかしいか恥ずかしくないか、で言うと、恥ずかしいです。それはそう。
作家と名乗る限り、命の限りは、新しいものを書いていく、べきだと思う。新作こそがすべてだと思うから、完全新作、出せないことは恥ずかしい。
でも、その一方で、自分の昔の話と、まだ手をとって踊ることは、やはりすごく楽しいことでもあります。
昔では、ないので。自分にとっては。
ずっと、ずっと一緒に生きるものなので。こうして再び、踊れる機会をもらえることを、とてもとても嬉しく思います。
恥ずかしいけど、嬉しいね。
てなわけで、応援していただける限り、もう少し踊るつもりです。
どうぞ、気が向きましたらお付き合いのほど、よろしくお願いします。
でも、書きますからね。新しいものも。
命の限り。
2022/04/26
踊ろうぜ
毎日なんだか浮ついた日々。
なんてったって、お祭りだから仕方がないね。
15周年、一冊ずつ、本が出ています。
お買い上げいただけましたか?
購入してもらえたら、嬉しい。だってお祭りだからね。
紅玉いづきデビュー15周年記念
うーん、壮観!
こちらもよろしくね。
ひとつひとつ、ご機嫌なダンスを終えて
そろそろ、次に、歩き出す時みたい。
赤い靴を履いているから。
でもまだ、話をしたいな。わたしのかいた、物語のおはなしを。
あ、5/5はCOMITIA140です!
2022/04/02
HAPPY YEAR
15周年が、はじまりました。
この、はじまったってのもおかしな話で、まあ、生きてれば段階的に、そこにたどりつくこともあるし(もちろん生きてたどりつけるのはありがたいことだし)でもだからって劇的になにかがかわったり進んだりすることは、ない。普通はないんだけど、
誰かがお祭りをしよう、と言ってくれて、
よろこんでくれるひとがいてくれるので、
祝祭です。祝いと、祭り。一緒に楽しんでもらえると嬉しいな。
紅玉いづきデビュー15周年記念
こちらから、
と
こちら2冊で特典SSをダウンロードできる仕様となっています。(紙書籍のみの特典です。帯から詳細をご覧下さい)
また、『ミミズクと夜の王 完全版』を1冊お持ちでしたら、以下の2冊もそれぞれ特典をダウンロードが可能です。
4/22発売予定
5/25発売予定
『ミミズクと夜の王 完全版』が一冊あれば特典はコンプリートできる仕様です。お楽しみください!
そして15周年のお祝いに、ねがいごと、をひとつ、叶えていただきました。
あの夜から、あなたに。
sasakure.UKさんに依頼をした、ミミズクと夜の王、イメージソングです。
15年の時を経て。
うたが、うたがきこえてくるよ。
2022/03/01
踊れ陽気に
仕事してた。
年末年始から、めちゃくちゃ、仕事してた。
他になく、まだまだします。たまにうずくまって動けないなと思うこともあるけど、やるときめたことはやる。そういう生き方です。
いろんなことをしています。
大きなことでは、
紅玉いづきデビュー15周年記念
こちらの企画をご覧下さい。
15年、まあ、なんと……。
なんと、としか言いようがないのですが、15年の総括みたいな書き物をしました。しています。
なに、新しい15年のはじまりですよ。でも、お祭りだから。踊りましょうね、華やかな音楽をかけて。
その一番最初として、3/4ミミズクと夜の王のコミカライズ3巻が発売です。
コミカライズ特典もあります。
ご参照ください。
また3/25に『ミミズクと夜の王 完全版』が発売となります。
4/22『毒吐姫と星の石』5/25『15秒のターン』もよろしくお願いいたします。
非商業ではカクヨムもすすめています。
こんなのもあるよ。
「サーカス団長 シェイクスピア」と「星の階段」そし少女サーカスラジオ|紅玉いづき
それじゃあ、15年目、まだまだいくよ。
2022/01/05
人生のターンを決めろ
あ、あけたーーーー!!!(ガッツポーズ)
2022ハッピーニューイヤー。仕事をはじめています。仕事じゃないものもはじめています。もう追われています。今年は一年こうやっていくよ!
2021は年末に、ちょっと思うところがあり、2022からの、作家としての生き方を、少しかえていこうかなと決めました。だからといって何をどうしていくかはまだ決まっていないのですが、デビュー15周年、ひとつの区切りとして、思い出深い一年になったらいいなと思っています。
年明け一発目は、去年に引き続き、サーカス団長 シェイクスピアを更新していきます。
応援いただければ幸いです。
ではまたすぐに。今年はたくさんのお仕事予定。
きっとお会いいたしましょう。
2021/11/27
お祭り騒ぎの夜がくるから
突然の告知となりますが、新作を投稿いたします。
投稿WEBサイト「カクヨム」にて。
連載開始を祝して、声優の川上千尋さんに、イラスト&デザインをいただきました。
応援いただけると幸いです。
あとここに久々コミティアで個人誌を出してもらいましたよ……という話をしたかったんですが、売り……切れましたね。売り切れましたねぇ。
もうちょっと手元に残部はありますが、再版や、電書収録はありません。
わたしに最高の思い出をありがとう。
また、ご縁があり、津原やすみさんの30年前の文庫本の同人誌版を編集協力させていただきました。決して簡単な仕事ではありませんでしたが、宝石のような物語のために身を粉に出来ることは、何にも代えがたい喜びです。
通販は津原さんのBOOTHから。
プレミアム版もじきに入荷予定です。
こちらは早々に完売にならないように手配をさせてもらっています。が、どうでしょう……。
思い出がたくさんあります。ゆるしていただけるのであれば、折々話させていただきたいです。
非商業の話ばかりしてしまった。
コミカライズ『ミミズクと夜の王』2巻発売中です!
SNSの感想企画などもあります。
手に取っていただけたでしょうか。
また、あの小さな子の、手をとってくれたら、嬉しいです。
2021/11/05
この極北から
創作はいつも、はしっこの方にいるように感じる。
王道を書いてるとか、売れるとか売れないとかそういうのとは別に。
私の創作はいつも世界の端に立ち、冷たくて、寒い。
それは小説であっても、小説じゃなくても、変わらない。
極北、震える手で弾丸を。
届くとか、届かないじゃない。
撃つんだよ。撃つんだ。
そういう、ひとりぼっちで書いている気がするから、ひとに優しくされると染みるんだよな。読者さんとかも、そう。
優しくしてくれてありがとう。
とにかくあらゆるひとにそう言って感謝をしたい気分。
頑張ってるから、褒めて欲しいのかもしれない。
でも、そんなことは、頑張らせてもらってるってだけで、お釣りがくることなんだろう。ずっと。
近況、ということで。
コミカライズの新刊が、出ます。
ミミズク、2巻です!!
書き下ろしの小説も収録していただきました。ここまできたら、最後まで、いろんなものを書けたらいいなと思っています。どうぞ、応援下さい。
とても、とてもとても、いいコミカライズになっていると思います。見たかったシーンの多くが、この巻に入っています。
ここまできたんだなと思うし。
ここから行くんだとも思います。
これから行くし、これからも行く。
そう、もう少し行こうかね。君の手を取って。
まだ見たことのない、遠くまで。
2021/09/11
すべては不要不急のエンターテイメント
『小説現代』7月の発売号での百物語企画、書き下ろし短編を掲載していただきました。
この百物語の企画には事前に用意された設定があり、執筆者はそのシチュエーションの中、百物語が語られました。
その、百物語の果てに、なにが、あったのか。
それを知りたいひとりの青年が、百物語を再現しようとします。
そういうお話が、今月20日発売の『小説現代』最新号で掲載されます。タイトルは『池袋裏百物語 明烏准教授の都市伝説ゼミ』です。
夏の終わり、百物語の終わりに、何が起こるのか。はたまた──何も、起こらなかったのか。一緒に見届けていただけたら、嬉しいです。
会場チケット等詳細はこちら。配信については後日また改めて!
『池袋裏百物語 明烏准教授の都市伝説ゼミ』
なおこちらは趣味でやってるゆらぎのtwitter。
百物語企画用twitter
2021/08/01
少し不穏で、内緒の話をしようか
こちらでの報告遅くなりましたが、
『小説現代』7/22頃(ちょっとこの辺あやふやなのですが)にて、書き下ろし短編を掲載していただいています。
タイトルは『ゴーストクラップ』。ノンシリーズの、競作短編となり、「百物語」企画の末席に置いていただきました。
ものがもの、百物語の末席、ということで。
企画としてのしんがり、まとめ、も僭越ながらつとめさせていただいています。とはいえこの誌面のみの企画ではなく、ちょっとした告知も、本誌カラーページに掲載していただいています。
もう少し公式から情報出ました、私の方からも。
今は、私からは、ひとことだけ、
「この夏は、百物語よ」
ということで、こちらに、ちょっとした企画アカウントを用意いたしました。
百物語企画用twitter
こちら、出版社や各企画元とは全く関係がなく、わたしが個人的に、好きで運用しているアカウントになります。百話、まだ全然書いてないですが笑
毎日何かしら、のせられたらいいなと思って。
昔から、怖い話、の中でも「怪談」がものすごく好きで、蒐集と、語り、今回お仕事としてやらせてもらうの、念願叶って嬉しいです。
でも一方で、「それだけは苦手です」という読者さんもいらっしゃることがわかっているので、ワンクッションというか、苦手な方は是非、ご自身のペースで覗いてもらえたら嬉しいです。
でもね!
あのね!!!
わたしの書く怪談は怖くはないんですよ!!!!!!!!! 怪談としては怖くないの!!!!!
本当にそうなんだけど、それもまあ、「個人の感想」ですので。皆様無理のない範囲で、楽しんでもらえたら、嬉しいですね。
怪談じゃないもろもろも、がんばるわよ。
世の中、ちょっとでも気を抜いたら、心が折れそうになっちゃいそうだけど。
少しでも、わたしの弾丸を、お届けできますように。
2021/07/14
気がつけば夏
お~い~~、と本当に大変だった6月が過ぎ……いや本当に大変だった、よく、よく倒れなかったなと思います……。本当に、基本的に頑丈なんだよなこの身体が……。手伝いにきてくれた家族は倒れました。みんな元気にがんばろうね!
世の中は……ちょっと元気ではありませんが……。色々思うことがありますが、ぼちぼちと、なにはともあれと仕事をはじめています。今月はなんか、なんかおしらせがあるよ。ちょっとカワリダネですが……。
暗雲たちこめていますが、本を出したい気持ちもあります。言うて年内、は、きわどくなって参りましたが、前向きにやっています。少しずつ、チューニングで表に出す言葉を操っていきたいなという気持ちです。
お見かけの際は、ごひいきいただけますと幸いです。
5月に出た合同誌も、版を重ねることが出来、メンバー一同大変喜んでおります。
先月は同人誌にしては珍しく、最善席さんでインタビューも掲載していただきました。話をしながら、感極まって何度か泣いてしまったな。遊びだけど、遊びじゃないのです。すべての皆様に、一緒に遊んでくれて、ありがとうございます。
もっともっと、いろんなことが出来るといいな。愛と身体の続くかぎりね。
2021/05/14
どこにもいかない本
いきなりですが、完売した本の話をします。
参加させていただいております、非商業合同誌『少女文学』の最新刊、第四号が出ました。
でま、して、完売しました……。爆速、というほどでもなかったのですが、ここでのアナウンスには間に合いませんでした。申し訳ありません……。こ、これまではもうちょっと時間があったんですが……。こう、こうね……。
来月に向けて再販の手配をかけて頂いています。またどうぞよろしくお願いいたします。どんな本かは、上記の記事ほか、こちらの記事でも紹介しております。
よければお便りも送ってね!なかったら自分達でおくるのでおかまいなく。
第一号から一貫して、この本は、この形以外「どこにもいかない本」としてつくっています。どこにもいかないし、他のなににもならない。ここがゴール。そのつもりでつくった本です。その信念のもとに、このたび「どこ」まで手が届いたのか、ご覧いただければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
2021/04/07
そしてあなたは遠く知らない場所に。
コミカライズ一巻が発売となりました。
実感は……というと、まだ、少し、ぼんやりとしています。
地元の本屋さんで買いました。応援書店さんまではちょっといけないけど……。とりあえず、近場で。SNSなど検索してみると、なんだか胸がいっぱいになります。
新しい姿を得た、わたしの娘。でももうわたしのって感じじゃないね。
どうぞ自由に、どこまでも。
今回は特別に掌編を書き下ろしさせていただきました。今回限り、特別、でもまあ、評判がよかったら、また今度も特別、があっても、そりゃいいかもね、の気持ち。
何はともあれお祝いの小話よ。
まだ、あの子の額に、無様な数字があった頃。
その頃のあなたを、もう一度書くようなチャンスがあるだなんて、思ってもみなかった。
ただただ、感謝の日です。
ほら、あなたのことを、忘れていなかった人が、こんなにもいる。
そして、また新しく出会う人も。
旅立ちにはいい日ね。春よ。
2021/04/02
羽ばたきを眺める
あれやこれやの旅路の果てに、一羽が飛び立つ様を見届けることに。
そんなこんなで、発売日が近づいてまいりました。
4/5発売です。
現在発売中の月刊LaLaさんでは、抽選での応募者プレゼントも行っています。トートバッグ! グッズです!
わたしの手元にはいただいているのですが、すごく嬉しかったですね。抽選なので皆様どうぞとは言えないのですが、ご縁がある方がいらっしゃったら嬉しい。応募がたくさんあったら、また新しいグッズが出るかもしれないし……(憶測でものを言っていますが)
なお特典についてはこちらにまとまっています。
応援書店さんでの特典ペーパー、それに、コミカライズ一巻には特別書き下ろしがついています。小説です。
原作に対して愛着があるがゆえに、コミカライズが読めないという方も確実にいらっしゃると思うのです。そういう方に対して、小説の書き下ろしをつけることは、不実かな~と、ちょっとだけ思ったのですけど、うーん。
これは多分、コミカライズという企画がなかったら、未来永劫書かれることはなかったであろうお話です。これだけじゃない。少なくとも、この時間軸のミミズクの断片を、筆に現すことは、多分なかったでしょう。
それはわたしが手放しているからというわけではなくて……。やはり、あの表紙のないミミズクの本はないだろう、と思うからで。だから。
このお話は、コミカライズが与えてくれたボーナスステージなんだと思います。
よければお祝いをしてあげてください。
思い出の中にいるあの子達とは、ずいぶん変わってしまったかもしれないけれど。
また羽ばたくそうだから。新しい姿で。
そして、皆さんの心の中にいるあの一羽も、きっと、色あせることなくそこにいてくれることでしょう。
あ!!!! オマケですが、本当にオマケでしていただいたのですが、原作「ミミズクと夜の王」重版がかかりました。コミカライズ応援書店さんに重点的に配本されている? かな?
14年の歳月を経て、はじめて帯が新しくなります。
これもまた新しい姿ですね。
本当にありがとう。長い時間、一緒にいてくれて。
2021/03/05
ものがたっていこうね
信じられます? わたし、これ、挨拶、あけまして……
まあいいや、スルーしましょう!
お元気ですか。色々ありますが、元気にしています。色々……わりと色々ね……あれとかそれとか……大変でしたし大変ですが……そしてこれから多分上半期、ちょっとした地獄がくることは確定してるんですが、まあそれはそれなのですが……。
それは、それとして。今年はたくさん物語ろうね、の気持ちで、物語を書いていく予定です。書いていってはいます。未だになんのご案内も出来ませんが……。
あ、でも、とりあえず5月! とりあえず5月は! 少女文学館の方が、新刊が出る予定です。既刊も通販を続けております。どうぞお楽しみに!!!! 今回はね、今回もね、ちょっとね、すごいよ。すごい……。お届け出来るように、がんばります。
そしてご案内なのですが、
ミミズクと夜の王の、コミカライズが出ます。
でるのです~!
ちょうど一ヶ月後、4/5発売予定です。
あの、あの白泉社コミックスに並ぶこと、担当さんと一緒に、感慨深いですね、とたくさん言っていました。
一応amazonさんをはりましたが特典が、その~~多分近くなったらなんか出るかと思います。思いますが、まあ、せっかくなので、特典分と特典以外分ぐらいは、よければ記念に買ってください! わたしは買う~! 多分そんなに種類はないです! と思います……?
今月に出るLaLaさんには何かプレゼントとかも出るのでは……ないかな……?
どうでしょう、ふんわりご案内ですが、そのような感じです。
きちんと公式に出ましたら、またご案内させていただきます。
こんなにもステキに毎号連載をしてもらってても、なんだかまだ、ふわふわして夢の中みたい。もしかしたら夢なのかも。まだ、あの夢の続きなのかも。
そうだとしたら、もう少し、一緒に楽しみましょう?
あの日まだ、若く幼かった私が見た、夢の続きです。
2020/12/31
一年が終わるらしいという話
2020~終わるらしいんですよ。終わる、終わる、終わるんですか。あっという間というにはなんだか苦い……。
うーん。いかがですか? お元気ですか。
お元気じゃない方も絶対いるでしょう。
わたしは元気にしています。それだけで、ずいぶん素晴らしいことだというしかない、一年でしたね。
生き延びて、でも、間違いなく、ずーっと静かで小さなところをすり減らしたり削られたりして、世の中が元気だったら、あんなことやこんなことで、回復してたり楽しくしてたりしたはずなのに……と思って、自分の不出来を転化して恨んでしまったり、しますね。
でもほんとはそんなに悪くなかったはずなんだよな。
いいこと、結構あった気がする。
友達ができたり、推しが戻ってきたり、
好きなものを書けたね。
来年は、もうちょっと、好きじゃないものもっていうか……必要とされているものも書いていけたらいいなと思っています。
というか本当に、サボりすぎちゃったね! たねたねたね。
でもおかげで一年、元気に生き延びました。
来年はもう少し、エンタメを元気に! できるような仕事をしていきたいと思っています。
また見かけたら、思い出してくれたら、嬉しいです。
2021仕事します、仕事させてもらいます!!!!(一応、宣言をしておきますね。これは取引相手に向けています)
よいお年をお迎え下さい。
2021元気に、作品で、お会いしましょう。
2020/11/30
目的地のない旅へ
こういう遊びに参加してきました。
新クトゥルフ神話TRPG『カタシロ』PL:紅玉いづき
遊び? 遊びなのかな……。一応遊びってことで……。
わーい楽しかった! とは手放しでは喜べない感じのあれこれでしたね……。楽しんでもらえましたか? ならいいのですが……。(リアタイ感想ほとんど追ったと思いましたが誰かトゥギャっておいてくれても助かります)(もうそんな文化ないのかな……)
初心者でつたないなりに、濃密な二時間でした。
その瞬間は必死でしたが、目が覚めて「いや、ちょっと!!」ってひとりでめちゃくちゃに怒り散らしてしまった。この「怒りポイント」については、前夜のうちに気づかなくてよかったですね。プレイ中に気づいてたら暴れて放送事故っていた可能性が……。
思い返して様々な怒りポイントはあれど、物語が面白かったなら、それでいい夜でした。そうなってると、いいなぁと思います。
しかし消費精神カロリー高すぎくないですか……? こういうの普通の遊びと呼べるの……? いや、カロリーを低くして遊べばいいのでしょう、でも、一回このハイカロリーでやって、低いので我慢できるのかな、というの本当に、業が深いんだよな、とため息をつくばかりです。
まだまだこれからも、このジャンルとは愛憎入り交じったお付き合いになりそうです。
これは今夜からの告知です。在宅で視たり聞いたりの告知が多い! 今時ぽい!
もう数年前になりますが、NHKさんの『青春アドベンチャー』にて放送されました、ラジオドラマ『青春離婚』の再放送が本日11/30から放送となります!
少し懐かしくなった肌触りを、よければお楽しみ下さい。
この季節の冷たい夜には、うってつけかもしれません。
WEBではこちらから。
青春アドベンチャー
こちらもかわらず応援しています!
2020/11/26
ゆくえ知らずの新しい旅に
SNSをしていない方はなんのことやらだと思われるので、さらりと告知なのですが、
明日、かつてRPF『レッドドラゴン』という企画で旅の連れ合いだったしまどりるくんに誘われて、TRPGの配信をすることになりました。
11/27 夜10時より予定
商業的な企画ではなく、あくまで個人の遊びに誘っていただきました。わたし、友達の遊びの誘いは基本断らないので。基本断らないけど、TRPGは、普通なら、快諾はできないですけども(笑)
まあ、他ならぬ、ということで、ひとっとび、行ってこようと思います。びゅーんとね。
とはいえこんなご時世ですからオンラインですけども。でも、こんなご時世だから呼んでもらえたのかもしれないなとも思います。ほら、対面は色々難しいから、リアルだったら呼んでもらってないかもしれないし……呼んでもらっても無茶いうなって断っていたかもしれないし……。
「TRPGってなあに?」って方もいらっしゃるでしょう。わたしも説明できるほどわかっているわけではないのですが、「物語語り遊び」なんだと思います。多分、そういう風になるでしょう。
事前準備段階においてしまどりるくんはしきりに、「仲良くなりたいひとと遊ぶシナリオで」と繰り返していましたが、わたしたち、仲良く……なかったのかな……いや、これで仲良くなかったらこれやってもきっと仲良くは……なら……まあそれはいいのです。
たとえば、わたしたちが仲良くなったか、ならなかったか、ぐらいの気持ちで見届けてもらえましたら(笑)
プレイキャラクターは、わたしであって、もうわたしではきっとない、「わたし」。
もしかしたらいつかの、ちっぽけで、無力で、同時に無敵であったかもしれない、あなた。
楽しんでいただけたら、幸いです。
こちらもかわらず応援しています!
2020/11/19
長い長い長い旅路に果てはなく
こういう本がね、出るんですよ。本日発売! うちにも予約したものがそろそろ届く頃でしょう。(ご縁がありありがたくも献本送っていただきました。本当にありがとうございます)
12月にはイベントもあるそうです! 配信もあるって!
少女小説ガイド、とある通り、様々な少女小説の名著に、強く熱い強いレビューが並んでいます。そしてその中に、私の著作もいれていただきました。ガイドにあるのですから、そう、少女小説、です。少女小説……。それがどういうことなのかというと、どういう気持ちなのかというと、ううん、本当に、一口では言い表せないです。わたしの十年は、いや二十年は……この事柄に関して、足掻きに足掻き、いろんなひとに迷惑もかけましたね。本当に、関連一件として、「作家をやめないように」と大先輩から釘をさされたことも、「これじゃダメなんですか!」と編集さんを嘆かせたこともある。まったく一切言えないような、うーん……ひとにいえないようなこともして……。もちろんいえるようなこともして。いろんな人のお力添えを受けて、そして多分、多くを書いて多くをつくって、たどりついたのが「ここ」だったのかな、とこの本をいただいて心の底から思いました。ここがゴールなのかということをずいぶん考えます。
ガーデンロストをとりあげていただき、オーラバの書評にも名前を出していただき、そして最後のコラムでも、言葉をとりあげていただきました。
それだけでない、本当にそれだけではない気持ちです。噛みしめる思いがあまりに強い。
長い長い旅に、多分、果てはないのでしょう。
わたしが死んだとしても。
旅は続いていくのでしょう。
そうであったらいい、と今切に願います。ありがとうございました。
2020/09/24
祈るみたいに走っていくから
「この作品がコミカライズされていないのは、なにか厳しい条件があってのことなのでしょうか?」
確かあれは「少女文学館」二度目のコミティアでのことだったと思うのですが、非常に緊張した様子の白泉社の編集さんがそうわたしに尋ねられて、
「いや……? 単に依頼がなかったので……?」
となんだか寝ぼけた返事をした、ことを覚えています。
実際のところは、どうなんでしょうね。いろんな理由がふんわり想像できるけど(単巻であったこととか、色々)、まあ基本的にはご縁がなくて、ということだったんだと思います。
で、今回ご縁があったので、13年だか14年だかの月日を経て、「ミミズクと夜の王」コミカライズが、始動です。
本日24日発売の、月刊LaLaさんより連載開始。個人的には1話もいいですが、2話あたりから、ずっとわたしはこの漫画のネームに感心をしています。一緒に楽しんでもらえたら、うれしいです。
心配は、していないよ。まあ認められたり認められなかったりするだろうけど、君はもうずっと大丈夫でしょう。そのくらいでどうこうなるような、生半可な愛情じゃなかった、君がこの10何年で受けてきたそれは。
どうぞ自由に生きなさい。
あなたには翼も、特別な力もなんにもないけれど。その、傷だらけの裸足で、どこまでも。
新しいすがたと、あたらしい愛を受けたあとの君のことは……もうすでに、わたしのものってわけじゃあ、ないでしょう。
2020/07/18
よるにひびく きみのこえは
もうすぐ、よる、が、はじまるそうです。
朗読配信イベント少女文学館×俳優×最善席 朗読劇「よるのこえ」
こういう時に、なんていうんだっけ? ショーマスト……いや、でもまだ、そう言う勇気ってないな、という気持ちです。
こういう勇気のいる中で、立っている人はいるのだな。それを知れただけでもありがたいな、と思っています。
そんなこんなで、もうすぐ開演。
見られない方は、チケットご購入いただきますとアーカイブでも見ることが出来ます。
泣いても笑っても、のこの一夜を記念して、朗読される自作を全文公開とさせていただきます。
このよるの、ための、特別イラストは、森倉円さんから。
「ぺぺ、あなたの小説を読ませて。」24時までの限定公開
よるが、ひろがり。よるがつづいて、いきますように。
2020/07/03
よるのあわいに、ぼくらは
ねえ、世界が曖昧になったときに、
消えてしまうのは弱かったから、ってそれだけの話には、どうしても、どうしてもしたくないんだけど。
あれこれ色々やっている日々です。
本当あれこれ、色々やってて、そのご縁で、こんなイベントを組んでいただくことになりました。
朗読配信イベント少女文学館×俳優×最善席 朗読劇「よるのこえ」
自主制作の合同誌「少女文学」に掲載された作品を、朗読していただきます。わたしたちも、できる限りのお手伝いをさせていただこうと思っています。
それは、新しい仕事が欲しいとか、お金が欲しいとかではなくて、今回に関しては、関わってる方みなさんそういった様子がなくて。
たぶん、願いと祈りです。
戦場まっただ中の、生きぬくにはつらすぎるエンタメ世界で、誰のためでもないフィクションよ、物語よ、生きていけ、と思います。
でもそれは、購入お願いする方に向けては、それこそあんまり関係のないことで、とても素敵な夜にするつもりなので、よければ一緒に遊んでもらえたら、嬉しいです、という感じ。よろしくお願いいたします。
また折々ご案内していきますね。
あ、明日、誕生日だから、お友達は、わたしへの誕生日プレゼントだと思って、課金しといてください笑
2020/06/01
新しい生活なんて、簡単にはできないよ
大きな声で嘆きも暴れもしない友人が、夜にひっそり連絡をしてきて
「好きなものが全部中止。みんなどうやって生きているの」
と聞いてきた。
そうだね、本当にそう。私個人でいえば、こんな位置にいるからさ、できる範囲で支援活動みたいなそういうことの一端をさせてもらったりもしてるんだけど、「そんなことできないよ」っていうの、本当にそうだなと思う。
なかなかそんなこと出来ないよな。みんな、どうやって生きてるんだろうな。
そういう虚ろで朦朧とした五月が終わって、六月がはじまる。
なにもかも劇的でなく。でも、這ってでも先に進んでいかなきゃいけない。時間はすぎ、未来はくる。どんな形であっても。
とりあえず無理をしないようにしていくしかないよね、と思う。
新しい生活なんてきっとはじまらないよ。でも小説を書いていこう。過去と未来をつなぐために。
これは自粛の期間に遊んでいた楽しみです。
#少女朗読館 朗読開放のおしらせ|紅玉いづき
よければ興味のある方は一緒に遊んでいきましょう。
2020/04/23
たとえ神様がいなくても
歴史という大きな流れの上に立って、うずくまって耐えたり、突如踊り出したり、しています。そんな日々。
ひと月まえに思っていたことが翻ったり、いや翻ったのは世界の方だと思ったりしながら、仕方ない、唯一確かなのは、書くこと。毎日書くこと。書けなくてもめげないこと。物語だけが、揺らぎがないものだと信じて。
そんな中で、本が出ますね。
『小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー』
一話? 一節? 寄稿しております。
この話は~~って、語るようなことはないですね。すでに語っているので。十二分に。
というわけで、よければどこかで、よろしくね。
これは、最近書いたミステリー/ファンタジーのお話です。
企画合同誌『少女文学 第三号』刊行
また月末には改めて、詳しくご案内したいと思います。
皆さんどうか、お身体を大切に、健康にお過ごしください。
2020/02/19
挨拶なんてしない、し、もう振り返らない
先日友達を叱り飛ばしたんですよね。電話でですけども。「そんな仕事やめちまえ」って。「年齢とキャリアを考えなよ。わたしは、君が、そんなになめられて軽んじられてるのが我慢ならん」って怒鳴り散らしながら、あー、こりゃあ鏡だな、と思っていました。鏡だ、わたしは、本当は、自分にこの言葉を言っているのだな……しみじみそんなことを思いながら、だからって、どうにもこうにもならないなと思っていました。そういう、年明けでした。もちろん、ここを見ておられるような方との仕事の範囲のことではないのですけども。色々やっているのです。別に外に働きに出ているわけでも内職をしているわけでもないんですけども……。なおたまに、ママ友と分類されるような方に「お仕事は?」と聞かれたら、「在宅でパソコンの打ち込みを」と答えてます。いいですねーと言われ、そうですねえと答える。本当にいいし、幸せだと思いながら、でも、なんでかなぁ、こんなつらい気持ちにもなるんだな、ってことは、たくさんありました。
つらいことはでも、つらいだけで。「書かなきゃよかった」と小さく嘯けば、わたしは周りの友人や仲間たちをずうっとそういうべきと言ってきたので、みんなやまびこがかえるみたいに、「そんなことない」って言ってくれるんですね。少し泣いてしまったな。書かなきゃよかった、物語なんてない。
ボロボロになり背中をさすってもらい、よく泣きともに机を囲んで。そろそろ、たぶん、きっと。大丈夫。
明日はもう少し、いい日になるような、気がしてる。
2019/12/31
おさまらないものをおさめていくとして
2019、2019ねぇ……。
次の近況更新で2020って年度かえれると思います?
わたしは思いませんね! まあそういうところはそういうもんだと思ってゆるゆるいきましょう。
2019はええと、わりと、好きなこと、やりたいことをやっていこうと思った年で、でも、そうしようとすると、ずっと「出来ることだけ」をやっていた頃からもう少し幅跳びしすぎちゃって、うわ~なにも出来ないな!!って思ってしまった一年でした。あたりまえだね。
2020はどうなると思います? どうしましょうね。
飛躍をしたい気もするし、そろそろちょっと足もすくむ気もするな。
でも、やると決めたことを全部やる、という年にしたいと思います。
そのためには今年以上に、いろんな人の手も借りるし迷惑もかけるしもちろん努力もしなくちゃいけない。
できるかな、と思う反面、大切なことはシンプルで。
身体を大事にすること。
感謝を忘れないこと。
ひとつ、お付き合いいただけると嬉しいです。
まあそんなわけで、今夜はまだ、もう少し色々と、やっていこうかな……。
2019/11/27
コミティア130ありがとうございました。
もともと、それに関して話を振ってね、と言っていたので
イベントにて、「giftを…」と言われるたび、「来たな」と思ってました。
書籍版、もってる?「もってます」「もってますけど」「もってません」「データもパソコンがクラッシュしてしまって……」まあ、まあそうだろうねえ。まあなんとかね、なんとか届くようにはしようと思ってるけどね。でもねぇ、……たとえばこう……書き直すっていうか、手をいれることに関してはどう思う? 再掲載とか、再連載してさ……。今ならnoteかねぇ。個人サイトはもう、あまりにWEB班の負担が大きすぎるから…。「見たいです」そりゃ持ってる子はね。そうだろうね。「好きにしてもらっていいです」「そこはこらえて、そのままやってもいいかと思います。それより書き下ろし読みたいです」おー強欲だな笑 まあね、書き下ろしね……まあ、今でも書けますよ。ほぼ間違いなくね。それは全然構わんですよ。しかし昔の話に手をいれるかどうかは迷ってるんだよねぇ。どっちがいいんだろうね……。文庫の形にするにしてもね、安くはならんぞ。あのページ数だからね。上下巻で……「2万くらいまでなら…」何冊買う気よ笑 少数派だからねそういうの。
でも、ま、ね、こればっかりはね、誰かのためじゃないから。私のもの、で、私の本だからね……。
みんな口を揃えて、「無理がない範囲で」と去っていった。ありがとうね。
さて、どうするかな。
結構迷ってたんだけども、「あの時サインがもらえなくて」と現物出されたのは参ったな。里心ついちゃうじゃん……うう、いい本だなぁ……。いい文章じゃん。「あとがきがまたいいんですよ」って言ってくれてありがとう。
特別な本であったから、こうしてお話できることが嬉しかったです。ありがとうございました。
ともあれ最新作のほうも、いや最新作とはちがうかもしれないんだけど、「少女文学 第二号」の方も、どうぞよろしくお願いいたします。全身全霊、遊びじゃないんだな~。
楽しかったです。「つくることに、幸福があるから」といったのは、夢宮で……あらあら、まあ、いろんなことを思い出して、しまいますね。
2019/11/11
なりたいものになったわたしは
これ以上、「何か」にならねばならないのかな。
というようなことを、ぼんやりと思う。
もういいんじゃない? という気持ちと相反する、いいわけないよね、という気持ち。なりたいものになることと、なりたいものであり続ける、ことは違って、まったくもって、延長線上にはない。
だとすれば、多分、勝負をかけていかなくちゃいけない。いつだって、未来にはなんの確約もなく。
高い何かを賭け続ける度量を試されている気がする。
別に、それ自体は嫌なことではないので。
これからもやっていきたいなと思う。まあ、多分、すぐにではないけれど。
カレンダー横目でみながら、少し今年の総括なのですけども、
今年は結構人の前に出た気がします。できてないことを数え始めたら終わらないけど、できたこともたくさんありました。
それで、多分今年のひとまえラストチャンスということで、
今月24日東京ビッグサイトでひらかれるCOMITIA130に出展いたします。
春と同じく、合同誌に参加させていただきました。
企画合同誌『少女文学 第二号』刊行
企画をご覧になったオトナがみんな、奇妙な顔をして、「どこにいこうとしているのか」と尋ねてくださるのですが、別に、どこにも行かないです。
ここにいるよと、愉快な祭りをしているつもり。
いい本に仕上がるはずですので、ぜひともまた、覗いてもらえたら、嬉しいです。
2019/10/21
10/20「恋するいしかわ」トークイベント
ちょっと寝坊をした。30分前から鳴っているはずのスマホは電池がこと切れていた。ギリギリだったけど、致命的な遅刻にはならなかった。
ばたばた用意をしていたら、コンコン、と玄関のドアが鳴った。早朝だったから、家族に気を遣って呼び鈴は鳴らさなかったのだろう。
「今日はご指名ありがとうございま~す」
なんて言いながら依頼していた友人が二人、大きなリュックをかついで入ってきた。
「ファンデーションだけ塗った……」と白状したら「えらい」と褒められてメイクがはじまった。
「色々持ってきてみたけど先生春だな……春だよね?」「あたしも秋ばっかだな。とんでもない色ならいっぱいあるんだが」「昨日これで使うかなと思ってあたらしい口紅買ってしまった」「先生をダシに」「そう先生をダシに。でも安いし」「あ、でもこの色あう」「あうじゃん」「じゃあ先生あげる。この口紅」
頭上でそんなことを話されながら一本口紅をもらった。「あとはPhotoshopでなんとか」と言って、友人、バズーカみたいなカメラを取り出した。
今日は気合いをいれた日なので、メイクとついでに一度、著者近影的な写真がとりたいとお願いをしていたのだった。
近くの公園でポートレートを撮ってもらう。メイクアシスタントにきた友人はどんぐりを拾っていた。
家のドアを叩いてきっかり一時間。「じゃあウチらはこれから現場なんで先生今日はがんばって!!」と友人達は颯爽と去って行った。バズーカみたいなカメラをかついで。「こんなにいいカメラでも推しがはやすぎて写らない」と言っていたのが印象的だった。
子供を預けて洗濯を干したらもう時間だった。昼食を約束していた友人と落ち合い、ハンズに寄ってもいいかと聞く。
「ツメがさぁ」
「ああ、ネイル? でもべにさんネイルしないよね」
「しないね。ネイルも指輪もタイピングのストレスになるので基本しない。でもまあ……磨くぐらいするかなと……」
適当に爪を磨くやつを買ってランチを食べた。たべたあと爪を磨いていたら左手だけであっけなく力尽きた。ぽい、と向かいの友人にやすりと右手を出してあとは全部やってもらう。
てなわけで爪は右の方がきれいに光っていた。光ってるだけだけど。
文学館に着いたら「お荷物届いてます」と言われ、なんだと?? と思っていたら友人作家からお花だった。ありがたい話だ。
会場を見て「大丈夫そうです?」と聞かれ、うーん、となって「ギリギリにごめんやけどフロントを一段あげて。これだけフラットだと多分座っちゃうと全然顔が見えない人がでそう」と言って急遽段をつくってもらう。ありがとうございました。
事務室で最後の打ち合わせと朗読の復習。
朗読が恥ずかしいのは、まったくの素人だからじゃなくて、「そういうアクションも好きで本当はそっちの道にも進みたかったんだけど努力と実力が足りませんでした」っていうのがわかっちゃうからなんだけども。聞いた人はおわかりでしょう。聞いてくれてありがとうございました。
たくさん話した。質疑応答にこたえて「書き続けていたら、みんなやめていくから」と言った時、わたしは少し泣きたくなった。
久々に読者さんと話した気がする。いつもありがとう、の人もいた。べしょべしょに泣いてた子に「泣くな~!」って言っちゃったけど、私も泣いちゃうと思う。そういう風に泣いて生きてきた。
楽しい一日だった。泣く泣く来られなかった人もいると聞いていて、でも諦めずにまたそういう機会をつくるから、遊びにきてくれたら嬉しいと思う。
ずっと書いて、ずっと小説のことを話していく。
長くたくさんの人に聞いてもらうために、結果も出していかなくちゃ、と思った。
どうもみなさん、ありがとうございました。
2019/09/26
どこからかきてどこかにいく
作家仲間集まるとよく話題にあがるのがSNSの話で、
先日ほぼ初対面という作家さんと長々と話し込む機会があり(本当に感謝をしております)
なんとなくぼんやりと、必要条件と労力ってのはわかってきて、これをこうしてここまで持ってくれば少なくとも0ではない効果が得られる、として、
「やれること、がまだある、のに、それを、しない、というのは私達の怠慢なのでしょうかね……」
ということをうなだれながら言ったら、
「でも、僕らは、面白いものを書かなければ」
というような返事がきて、ああ、そうだなぁ、と思ったのでした。
小説を、書かなければ。
余力でできることも無限にあるし、でも本当の力はそこに注ぐしかないんだな、と思いました。
特に強く主張したいことはない話です。
そうそう、パンタポルタさんで、コラムを書きました。
【創作コラム】「ファンタジーを書く─幻想と生活をつなげる薄いとばり─」作者:紅玉いづき
https://www.phantaporta.com/2019/09/column-kougyoku.html
「ファンタジーについてなにか」と言われ、じゃあ、何か……とふんわりした感じでお話しました。
色々お褒めいただき恐縮です。
ファンタジーってなんでしょうね。
なんにも知らないんだけどね、まあたとえば、という内容です。
しばらくファンタジー、書いていないしもうしばらく書かないかもしれません。結構しっかり書いたからね。
次に書く時は一体なんなのか、想像もつかなくて、想像もつかないものを書くって、いいことだなっておもいます。
来月は地元でトークイベントもあり、何より体調を整えていかなくちゃ……と季節の変わり目、思います。でも、なかなかね。
無理ができると思ったらしちゃうよね。無理ができるということも貴重だから。
あんまりよくないことですけどね。健康一番。
2019/09/11
夏が駆け抜けていったね
お久しぶりです。
あんまり世の中に浮上せずに何をしてたかっていうと、子供と取っ組み合ったり、あれこれ人に頼んだり、ゆっくりめに小説を書いたりしてました。まだしてます。
馴染みのスタバの店員さんに今日あさいちに「大丈夫ですか?」みたいなことを聞かれて、思わずちょっと疲れた感じに笑っちゃったな。大丈夫なときもあるし大丈夫じゃない時もあるけど、いきなりそれはなくないですか!? スタバに行き過ぎで、店員さん道ですれ違っても「おつかれさまです~」って挨拶をされます。どういう関係だろう。
小説について、ずいぶん長い時間かけちゃったな……とすごい反省をしていて、いや~もうこれは、これはだめでは? 旬を逃したというか? タイミングとかだめで? 世に出ないのでは?? くらいの気持ちでいるんですけども、世に出ないとして、書いたことは無駄ではないので。全然まったく、むしろ、書くと決めたものは書かないと前に進めないというそれだけの話なので。
ずいぶんしんどくなってしまったけれど、なんとかこの話は仕上げて、できることなら人前に出せたらいいと思うし、もう少し好きになれたらいいと思う。そういつもこういうことを思っちゃうんだよな。どことなくブルーな気持ち。まだ出版する段階でもなんでもないのに。でもでもほら、だめでも次を書けばいいからね。いつだって何度だって、小説を書いていけばいいはずだ、と思っています。
シンプルなはずなのに、なかなか進みが悪いな。
進みは悪いけど、書いていく限り、進んでいくものだ、と思っています。しかしもうちょっと頑張らないと、こまやかな仕事が多い中、とりこぼしが出ちゃうなぁ。それはちょっと情けないので、もう少し気合いをいれよう、と思います。ひとに心配されたりしながらね。どうにかして。
そこに、新しい景色があると信じて。
2019/07/25
影が夏ににおう
来るようなこないような、曖昧な日々だったけれども、ようやくというかついにというか、夏が来てしまったみたい。
夏生まれなので無事に年を重ねて、でも肉体の方は年々夏がこたえるようになってくる。まあ、当然のこと。でも、季節を感じるのは悪いことじゃないなと、こどものプールの用意をしながら思ったりする。
近況みたいなあれそれですけど、今年下半期は、懐かしいというか、随分昔からの、「流れ」みたいことを意識する仕事が多いんじゃないかなと、ぼんやり考えています。というわけで、少し珍しい仕事の告知です。
金沢の中心部にある石川近代文学館さんにおきまして、7/20より開催されております企画展「恋するいしかわ」に短編を展示していただいています。書き下ろしです。
「地元を舞台にした恋愛小説を」という依頼でしたので、館の方と相談して、もう目を丸くするほど昔ですが、以前創作同人で書いていた金沢が舞台の「浅野さんと犀川さん」というシリーズから書かせていただきました。
実はこのシリーズ、まだ一応、かろうじて、web上で読めます。
浅野さんと犀川さん
わたしがわたしの楽しみに書いた話なので(いつもですが)なんなんだこれは、というものでもあるのですが、快く受け取っていただきました。恋愛小説ということで、タイトルは「恋の七つ橋渡り」。「恋愛小説……」とだいぶ考えましたが、久しぶりに書けて楽しかったです。
また、近くなりましたらご案内いたしますが、10/20同館にて、トークイベントを開催する運びとなりました。トークイベント、きちんと告知してから喋るの多分もう……か、数えたくないな(笑)それくらい久しぶりになるかと思います。
地方都市・金沢での開催ですので、難しい方も多いかと思いますが、もしもご興味ある方は遊びにきてくださったら嬉しいです。「金沢を舞台に小説を書く」ということについて、ゆっくり話をさせていただくつもりです。なので主に使うのは「ガーデンロスト」に「現代詩人探偵」に……先日の「少女文学」もテキストとして少し使うかもしれません。今回の書き下ろしの小説も、お土産で持ち帰られる形にできればいいなと思っています。
しかしまぁ、5年経とうと10年経とうと、指先ってのは、物語とキャラクターを忘れることはないんだなぁと、なんだかしみじみとした気持ちです。あたりまえのことなのかもしれないけど。ありがたいことでした。
2019/05/25
5月の終わり
よく働き、よく遊び、そしてよく休みました。
休みの中にはずいぶんな寝込みも含めて。
そして月がかわれば、きっとまた働きはじめることでしょう。
書くことが生きることだと、ずいぶん歯を食いしばってきましたが、
また、ゆるっと、生きてるので書いて行く方向で。
改めまして、今月はWEBサイト好書好日さんでエッセイの連載をさせていただきました。
第一回
正式な媒体で娘の話を書くことは大変珍しいかも。
子供に何があるかはまだ全然わからないんだけど、映画館で映画を観る才能はどうやらあるみたい。
第二回
私のすべてが小説であった頃。
当時の仲間も先輩も後輩もみんな読んでくれたね。ありがとう。
第三回
ものがたり、かくあるべき。の絵本。
第四回
そうして私は、物語という宇宙に出会った。
以上、全四回のエッセイでした。「二十歳までのお話を」ということでしたので、思い出ばかりを話してしまった。
残念ながら、あんまりエッセイの才能がないなあと思いましたが、でも、楽しかったです。機会があったらまた、色々お話したいな。
最近地元の友達とごはん食べていたら唐突に、「ねぇ、喋る仕事しない? 喋りたいんでしょう?」と言われて笑っちゃったな。
まあね、ほんとはね、ちょっと喋りたいんだよね。今まで喋ることは恥ずかしいと思ってきたけども。
喋りたいのも嘘ではないので、喋りたいねぇとは言っていきたいと思います。ほんとに何か、喋るかは、わかんないけどね。
2019/05/23
これが春なのか……
やっとパソコンが開けた!!!!!
いや~……
いや、はや……
悪夢のような春だったな~~これだから春……ほんまほんまに……
生きて抜けられてよかったな……
ちょっと生活が事故っていたので(ずっとこの表現)色々と遅くなりましたがようやく落ち着きました。
『悪魔の孤独と水銀糖の少女Ⅱ』
発売しております!
続編ということで、二人のお話。
色々ある。色々あるっていいことだなって思います。
それはまあ、生きているってことなので。
そして色々ある中で……よくないこともあれば、いいこともあるし、何か大きな報いが訪れる、ようなこともあるかもしれない。
けれど、ここだけは、はっきりとしておきたいのですが、
「孤独は消えない」
のです。
それだけは、はっきりと、もしも今後、書くことがあってもなくても……そういうお話だったと、言っていきたいなと思います。
孤独は、消えない。
わたしも、あなたも。
それでいいかどうかは、別として。そういうものだと、私は思います。
加えて今月はWEBサイト好書好日さんでエッセイの連載をさせていただいています。
最終回が更新されたらまた詳しくご紹介いたしますね。こちらから。
https://book.asahi.com/series/11013857
そして過日は久々のイベント、ありがとうございました!
ありがたいことにたくさんの方に来ていただき、私も少し(どころでなく)体調に不安があったのですが、力をいただいてのりきることができました。
あなたもあなたも、久しぶりね。
はじめましての方も、ずっとずっとありがとう。
ようやく会えたね。
それは、まだ会ってないひとも、そういうこと。
どうもありがとう。
イベントにて参加した合同誌は売り切りとなりましたが、ただいま通販用に印刷をかけております。通販はじまりましたら以下で。
「居酒屋企画」もやっていきたいです。
もう何屋かわかりませんけども。
物語屋さんです。これでも、一応ね。
2019/04/21
月日が慌ただしく
久々に、新生活だなぁと思う、慣れない春を過ごしています。
色々抜けてて、あれこれ全然だめで、落ち込んだりもするけど、まぁ、
ずっとだめだったのでね。今更そんな、突然なんでもできるようにはならんわね。
生活のことね。いろんなひとに、お世話になったり、励まされたりする、春です。
もう発売してから一週間と少しがたち、なんだかずいぶん遠くにきたような気がします。いつもと違う売り場に置いてあるのは、どこか据わりの悪いような、誇らしいような、不思議な気持ちです。
何度か本文を抜粋してきましたが、今日は、こちら。この台詞は、書いていてずいぶん感慨深かった気がします。
"「今夜決める必要はない。しかし君から班の皆に話してほしい。調査兵団の大半は今、壁の外に出ている。しかし団長代理はすでに君達を迎えることに同意している。君たちが行くと決心するのであれば、私は君たちをすぐに異動させる手続きに入ろう。調査兵団には入らないと決めるのであれば、私の下にとどまることに問題はない。しかし壁での無許可の活動に関してはより厳しくさせてもらう。駐屯兵団は個人の英雄願望のためにあるのではない。巨人を狩る者になりたいのであれば、エルヴィンのサーカスに入るんだ」"
ずっと感慨にふけっていたいところですが、そうもいきません。
まだまだ、書いて行きいるので。
来月10日には新刊が発売されます。
『悪魔の孤独と水銀糖の少女Ⅱ』
こちらでは予約も受け付けております。
また、こちらにも詳細があります。
あの物語から、一年……。
続編と銘打つには、ずいぶんお待たせしてしまいましたが、あの美しい少女だったら、言うことでしょう。
「まばたきするような間だったわ」
って。
どうぞよろしくお願いいたします。あくがつよく、偏屈なお話ですが、少しでも多くの方に、手に取ってもらえたら嬉しいです。
なお、こちらは非商業のおしらせになりますが、5/12に東京で開催されるコミティアに参加予定です。久々の直接参加、うかがえるようにがんばっています。詳細については、以下が詳しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
本制作はそろそろ一段落。でも、案外まだまだやることがあるものですね。楽しいな。文化祭の前みたいだ。
なにもかも、自分達の力で。色々まだまだ、やっていくつもりです。
2019/04/07
そして、春がきて
本が出る、のです。
はやいところでは並び初めているかもしれません。
本屋さんで会えるといいな、会えるかな? と思っています。
手に取ってみたら、なんともはや。
やはり、どちらも購入される方は少ないと思うので(当たり前の話です)見比べることはないと思うのですが、それぞれに、それぞれのよさがあります。持ち運びをしやすいのは上下巻だよ(笑)(それも当たり前です)
上下巻の方は、原作コミックスと同時発売ということで、もうしばらくお待ちくださいませ。
なお、久々にnoteの方に、作品に対してわたしからのコメントを載せております。よければどうぞ。
本日の抜粋は、主役二人の会話です。
"「なぜそんなことが言えるのですか?」
隊での地位を忘れて彼女は一歩前に出た。
「私のことなんて何も知らないくせに。知らない相手をどうやって嫌いになれるんですか?」
ジャックスは目を細める。
「誰を嫌いになろうと俺の勝手だ」
彼は強い態度でロザリーを拒んだ。
「お前たち貴族は世界に残っている全ての土地を独り占めすることはできても、俺を自由にはできない」"
また、これは非商業の速報になりますが、5/12東京にて開催される、COMITIA128に作家仲間と参加を予定しています。実に7年ぶりの、直接参加となる予定です。続報、またお待ち下さい。
2019/03/26
もういくつ寝ると
すっかり春ですね。春なんだな~~。
新しい服を何か、買わねばと思いますね。あんまりそういう欲求がないのですが。そろそろっと。
そうね、身につける新しい何かと。
あんまりそういう習慣がないのですが、花でも、買いましょうか。
てなわけで、『進撃の巨人 果てに咲く薔薇』特設サイトをつくっていただきました。
ありがたいです。今、講談社ノベルスの、公式サイトのトップに、巨人の姿とこの特設サイトの告知があり、
なにやらまた、途方もない遠くにきてしまったものだなぁと、しみじみとします。
もちろん、全然スタンダードな道ではなく、変則的な、裏技みたいな、そういうのを重ねて……でも、そのことを、純粋にありがたいなと思っています。
改めて、新刊の発売です。
発売時には、もう少しだけ、私とこの本についての気持ちのあり方を書き記しますが、今はとりあえず、印象深く書いたセンテンスをのせておきます。
"「お父様の言うとおりにしていたら、この先も一生シーナから出ることはないでしょう。残りの人生をお茶会の準備に使うことになるのであれば、そんな日々が永遠に続いてくれるのであれば、それでも構いません。けれどそれがあり得ないことであるのは、お父様が一番わかっているのではないのですか。私は、無知のままでは笑えません。私がお父様に望む最後の教えは、この世界の本当の姿を私に見せることです。私は知りたいのです。いいえ、知るべきだと思います。無知のままで生きることは、無知のまま死ぬことより恥ずべきことであると考えます」"
2019/03/19
無事にお届けできますように
【新刊案内】
2019年4月
『進撃の巨人 果てに咲く薔薇』愛蔵版・KCDX(新書)版同日発売
こちら、本文はどちらも同じものとなっております。
違いはええと……すごく重くて大きいのが、愛蔵版です。
決して「限定版」というわけではないのですが、愛蔵版、やはり流通数も少なくなっておりますので、確実に手に入れたい方は、予約など手配していただけた方がよきかと思います。嬉しいです。そういうなんていうか……「手が滑って余計に紅玉いづきに課金したい」という方向けです。いるのか。よろしくお願いします。
あ、それから! 多分売り場が違います。上下巻は、漫画コミックスと同じ判型となっておりますので、漫画新刊の棚に置かれている、かもしれません。確実なことは……なにも……わかりません……。わかりませんがどうぞよろしくお願いいたします……。
「原作読んだことないけど大丈夫かしら」という方は、まあ大体こういう話なのだろうと知っていれば問題はない、と思います。読み返しはどのあたりがいいかといいますと、原作漫画5巻前後まで、アニメも1クール目くらいが結構……切迫したりしなかったり、じゃないかなと思います。まあでも、そのくらい読んでしまうと、もう止められるものでもないのですがね。
原作、やはり、引力が、化け物なので。
もうちょっとしたら特設サイトがいただける予定です。私の口からは説明できないので! お願いしてつくっていただきました。人間できることとできないことがある(ずっと言ってる
ここまで、来月の予定でした。
くわえて、再来月、5月。
『悪魔の孤独と水銀糖の少女Ⅱ』電撃文庫
発売が決定です。
「一冊完結ファンタジー作家」として、電撃さんではもう10年やらせていただいていたのですが、今回は、こんなことに。
ええ、何はともあれ、読んで下さった皆さんのおかげであるし、どうか、少しでも多くの方に、出来れば一巻から、お手にとってもらえたらと思っています。
はっきりと、明確に、同じキャラクターの、続編です。
彼と彼女の、いびつな旅の続きとなります。
続報、また、近況にも書きますが、こちらででも。
せっかく二巻が出るんですものね。一巻、みなさんに読んでもらいたい、気持ちです。
2019/02/26
わたしの出会った彼女達のこと
彼女達がうちに来たのは、去年の……いつのことだったかな。
馴染みの編集さんが、「ちょっと会って欲しい人がいるんですよ」みたいな感じで紹介してきた。最初は、は? え、何言ってるの、っていう感じだった。正直なところ。
いや、よそのうちの子なわけでしょう、しかもそんな、おっきな、大事な……。……もっとふさわしい人がいるんじゃないですか。なんで、わたしに……というようなことを言っているうちに、うやむやのまま紹介された。まあちょっと、ちょっと会うだけだから。そんな感じで。
どうも……どうも……。言葉は? ああ、そう……いやそのままでもいいんじゃない? そういうわけにもいかないっか……。でも……ああうん……そう、そうね……。ええ……まあ、うん……いや、どう? 無理なんじゃ……いや、ううん……まあ。
とりあえず、なんか……あたたかいスープの一杯でも飲んで、ちょっと落ち着いてちょうだい。狭い家だけども……。
──で。正直なところ、正直なところよ、わたしはよそのうちの子を育てるの、そんな得意なわけじゃないのよ。経験はないこともないけど……上手くやれたと思ったことなんてないし。だいたいこう、至らなさで、後悔ばっかり残るし。自分の子はね、まあその辺諦めつくわけじゃない。そういう親からうまれたんだから諦めなって。でもよそのうちの子はさぁ……。
わたしじゃない方がいいと思うよ。わたしじゃなくてもいいんじゃない? わたしじゃなくてもいいとは思うけど……ああ、だめよ、だめ、そんなの……いい? ここは、こう。こうしてくの。こうだよ。うん。上手じゃん。うんうん。
そんなこと言いながら、しばらく一緒に暮らして。最後まで、よそのうちの子よ、大事な預かり子で、わたしの子ではないけど……そう、言い続けてきたんだけども。
最終的に、最後になって、まあ、ちょっと諦め気味に思った。
あなた達、どうしてうちに来たのか、なんとなくわかる気がする──って。
頼りない養い親だけど、ねえ、たくさんの人に愛されるといいね。……この国でもね。
ま、そうこういう感じです。
なにいってんだかわかんないと思いますが、私も今でもちょっとわかんない(笑)
この、彼女たちとの、あれこれのことは、今後もまた、まとめていけたらなと思っています。
わけわかんない、でも……得がたい経験でした。お届け出来ることを嬉しく思います。
あ、この本、「愛蔵版」以外にも、違うバージョンも出ますので! よろしくお願いします!
4月刊行。
サブタイトルは、「果てに咲く薔薇」
メインタイトルは──「進撃の巨人」
進撃の巨人 果てに咲く薔薇 愛蔵版
続報を、お待ち下さい。
“ふと、ロザリーはあの壁に咲く花があるのだろうかと思った。”
2019/02/17
地獄には底がなく
「だいたいですね、仕事の一番ピークの忙しさが100としたら、1月末で250くらいで、2月頭で80くらいで、今100くらいで、来週は200くらいになります」
って言ったら「それは単位をかえたほうがいいのでは?」としごとくまっとうな指摘をうけて、「そういうことじゃないんですよ!」と言ってしまった。
相手の方が、圧倒的に正しい。
でも、そういうことじゃないんですよ。常にコーナーは、ギリギリで、回らないといかんのです。
そういうのは大体寝言なんですけども、二月半ばですね。半ばなんですけども……もうちょっと調整をしているみたいです。何をとはいわないのですが。
最近、これからの仕事について、これまでこんなことは言ったことがなかったのですが、「独立ページをつくってはもらえませんかね」と相談しました。
「それはリリースじゃだめですか?」「リリースでは……だめですね……」
という会話を経て、なんとかしていただけるような、感じ……。
独立の告知ページというものを、私が私のために必要なので、個人で、つくってはきたんですが、私にも手に余るということはあるので……ここは、ひとつ……という話をして、まあそういうことも、ありつつ……。今月はただでさえ、時空の歪む2月ですので、もうちょっとあとになにか言います。
あっという間に春がきてしまうなぁ。
地獄の底も、見えないうちに。
2019/02/01
悲しみを折り返し
「年が明けたら頑張りますから」と折々に言い続けた結果、
なんだか重くうなされるような気持ちで新年を迎えてしまったので、
ゆるゆるっと、できることから、と思っています。
なんでしょうね、別に……ないんですね、年が明けるからって、何かが劇的によくなるとか、頑張れるとか、そういうことってないんですねぇ。ないもんですね。あたりまえだな。
でも、ずいぶん前向きになったものです。落ち込んでいた年の暮れから。
「でもね」ってずいぶん言いました。
「でも、本当は、ずっと嘆いていたいんだけどね」って言いながら。
結局そうも言っていられないので……。よっこらせっと、動きはじめることに、決めました。いろんな人の力を借りてね。ひとりで立てないのかという話ですけども。立てないんですよ!!!! ひとりでなんか立ったことはないので!!!
ずっと助けてもらって生きているし、これからも助けてもらっていきます。
それにしたって……1月は……もう……目を覆うような有様でしたけれども……。
たくさん人に会ったりもしたし、たくさん書いたりもしてました。
今年は色々やりたいな、と思っています。
え、今更!? ってこともやるかと思うんですけども。
今更ってこともね、恐れずやっていきたいです。
なんでかっていうと、書いていくことは、生きることだからだよ!!!
私にとっては、そういうことです。(久しぶりにbのタグなんか使ったな)
2019年、やっぱりこうだな。明けましておめでとう。
今月半ばには、新しいお仕事情報の、解禁だそうです。
これがまた……これがまたなぁ……どうしようっかな(笑)
多分、言葉に詰まると思うんだけど。
よければ、話を、聞いてやってね。
今年もよろしく。
2018/12/30
next!2019
2018年の総括をします。
2018年は本が出ました。文庫化が一冊と、文庫書き下ろしが一冊。
少ないのでは、という気もしますが、いやはや、デビュー当時を思えば(笑)通常運転かな、と思います。
それも、デビュー当時と同じファンタジーですから。
年の暮れ、たくさんの作家さんと話すことがあって、ずいぶん、励まされました。「ミミズクを読んで作家になりましたよ」と言って下さる方の、多いこと。
多分、数多の星の一つ、かとは思いますが。
心に残る星になれていたなら幸いです。
そういう風に、今年の新作であるところの、「悪魔の孤独と水銀糖の少女」も、誰かの星になることが出来たならいいのにな、と思う反面、まぁ、お前はまだまだ、これからなんじゃないの、と思うことも多い本でした。
ギシギシときしんでて、癖が強くて、
まだまだ、これから、ということで。
うん、ねぇ。いやはや。
この話はこの辺にしておきましょうかね。
ともあれ今年の一番星。もしもまだ読んでいただけていない方がいたら、この機会に手に取っていただけたら、幸いです。
個人的には、長らく「次は君だよ」と思っていた小説に着手が出来たこと、が今年とてもよかったことです。
よかった。はじめたということは終わるということだ。いつかは。いつになるかはわからないけど、はじめたということは、その覚悟ができたということ。
誰も待っていないかもしれないけれど。いやいや、わたしはずいぶん待っていたから、このままなんとか、終わらせられるといいし、届けられたらいいと思います。来年のうちにはね。そういう気持ちです。
はぁ、あと、来年は、ちょっとだけ、いや、これがもしかして一番先になるのか?
ちょっと変わった本、も、出ると思います。
出る、んだよな?
出る出る……多分……。こればっかりはなにか……変わった本としか言いようがないのですが。
数年に一回、変わったことをやるんですよ。いつも。
そういう順番なのかなと思っています。
この順番、次はなにか……もっと……なんか……映像とかそういうとこなのかなと思ってたのに……いつもそうなんだけど、「変わったこと」をする時って、自分の想像もつかないような「変わったこと」なんですよね。
なので、これを読まれている誰にも、想像がつかない、変わったところで名前を見ることがあるかもしれません。
私にも、よくわかりません。なんなんだろうな(笑)
まさかその「変わったこと」が小説だなんてな……。世の中にはまだまだ、変わった小説があるのだなぁ。
あと……まあ、年の瀬、忘年、ということで、少し話すのですが。
ここしばらく、そうねだいたい、一ヶ月くらい、ずいぶんショックなことがあって、倒れたり、寝込んだり、自暴自棄になったりして、でもいろんな人に会って一年分くらい、いやもう、二十年分くらい、話を聞いてもらって、それでもずっと、「折り合いがつかない」って呟き続けていました。
私はこの仕事で、小説で、ずいぶん報われたし、ずいぶん幸せにしてもらった。
しかし、私は、私の愛した小説に、どれだけのものを返せただろう、というような、そんな。
言っても全然、仕方がないことですね。
でも、ただ、ただただ、「折り合いがつかない」んですよ。私の、心が。
本当にそれだけなんです。それだけなので、なにかの折り合いがつけられるように、日々邁進していくしかない、ここでこう記して、(本当は記さない方がいいのかもしれないとずいぶん悩んだりもしたんですが)もう少し前を向こう、と思っています。
いや、向こう向こうと言って全然向けないかもしれないんですけど。本当にすみません。ただ参っていて……。
よろしくないな、もうね、いつまでもくだをまいていたい(笑)
たぶんどんな絶望も十分ではないし、もうどうしようもない。
ただ、そうですね、小説は、私の小説だけは、私の絶望とは関係がないので。何があってもくじけているのは不誠実だなと思います。
ここでひとつの、区切りがつけばいいなあ。いや、つけなければ。
新しい時代がやってくる。新しい元号もやってくるんだって。たかだか年がかわるだけ、そんなことをいいながら、世紀末から新世紀だって、ずいぶん大きく舵を切った。
前を向こうと思います。新しい時代、新しい小説のために。
あらゆることを、もがきながら。そういう一年にできたらいいなと、思っています。
ではまた、新しい年に、あけましておめでとうと、出会いましょう。
2018/11/24
そして冬
夢を見た。背景が真っ黒なメール画面。
いただいた原稿、おおむねいいです。でもこの辺がいまいちだったんで、書き直してね。そんな。
連休の中日、布団の中で確認したらそんなメールはきていなかった。
どろっと起き出して、なんか雑穀とかのパンケーキを焼く。
あんまり気持ちは乗らなかったけど、耳のついた形で。うまくはいかなかった。そんなに簡単にうまくはいかないもん。
でも起きてきた娘はパンケーキを見て「ミッキー!」と言う。よく出来た子供ネ、あなた。
とはいえ私の機嫌はあまりよくはない。書いている話が、順調ではないので。
そういう、日々。
子供を育てながらも全然まっとうな大人にはなれず、なんとなくずるずるやっている。
「書くものがかわった?」と聞かれることも多いけど、「誤差の範囲」だと自分では思ってるし「児童書とかの仕事来たりする?」って聞かれるのには、「全然(笑)」ほんとに、全然(笑)あと多分いただいてもできない(笑)
でも、相変わらず、普通の作家さんよりも、かわった仕事をさせてもらうことが多い、と思う。
ありがたくて、嬉しいことです。必要とされているのは。
とはいえ結局私と貴方(小説)の問題ということで、毎日のろのろ亀の歩みです。
SNSでは誰かが言ってた。作家になるには毎日1万字書くことなんだって。
だったら今の私は作家にはなれないなぁ。
遠い土地では、私の作品を読んで作家になったという人がいるらしい。なんだか照れくさいな。ハッピーかい? ハッピーだといいです。私はハッピーだよ。
そうだね。書いていくだけの日々。これ以上のハッピーはないです。
パンケーキは、うまく、焼けないけど。
2018/10/24
年の瀬がやってくる
やだも~~あれもこれもそれもすすまなーい!
と悲しい気持ちになったので、ひとまず近況を書くことにしました。
一日のうち、PCの前でとれる時間があまりに限られていて、とにかく何かを書かねば、あまりにもったいない。そんな感じで。
毎日生活という生活に追われながら、なんとかやっています。まだまだ全然調子は出ないですね。でも、出ないままで、やっていこうという気持ちです。
書けない時は、まあ、書けないので。
歩いたり、食べたり、本を読んだり映画を見たり、そういうのが大事。
旅もいい。誰かと話しにぷらりとペンとノートだけ持って、電車にのったりする、そういうの。今は、なかなか出来ないけど。
でも、もちろん書けないなりに向かっている時間が、何かを醸造することもあるし、こうやって文字をつづるだけで、少しは整うものがあるのでしょう。
そんな基本的なことを、今、書いて確認して、苦しい時間と向き合っています。
一足はやく、冬みたいな感じだな。冷たくて寒い。書いていく世界が。
でも、冬は嫌いではないし、踏ん張り時だなとも、思います。
毎日そういう風にやっています。お取引先の皆様におかれましては、なんとなく、ご了承いただけますと、幸いです。
2018/07/26
さみしいだけ、と誰かが言った
しばらく前に、ネットの海で誰かが、「創作者は孤独であらねばならないなんてことはないはずだ」というようなことを、おっしゃっていたのを聞きました。
見た時に、いや、それは……と思って、
思ったままずるずると生活を続けていたんだけれど、
私は、創作者は孤独である必要は確かにないと思うし、けれど、創作は、どこまでも孤独である、と思います。
それは、たとえば、何人友達をつくっても、コミュニケーション能力があったとしても、たとえば家族をつくって子供を産んだりしても、埋まることのない孤独で、
だから、孤独であるような気もしています。
むしろ孤独を感じたことがないんだろうか、創作をしていて……? と不思議な気持ちになったりしました。個人の感想ですけれども。
ずーっと、端っこに、立ってるような、ひとりっきりで、風の音しか、しないような、
そういう気持ちになったり、しないものなのかな。そしてそういう気持ちが、創作をつくるような気もするし、もっと孤独になれ、と願う気持ちがあります。
もっと、もっと孤独に。
ものを書くって、ずっとそういうことでした。私には。
それはそれとして本当に暑いですね? 皆様お気をつけください。うちはすでに一度一家全滅しましたので……。
この天候はもう、天災だよ……。
2018/05/28
そしてまた
ふと、「今しかないのでは」と思い立ち、
休んでいました。一週間くらい。なにをっていうとまあ、有り体に言うと小説を書くことを。
四六時中サボるのは得意なんだけど
滅多に休むことはしな方で。だから、珍しく。
なんとなく、今だ、と思って。
休んで別に、何をしていたってわけでもないです。
生活をしていました。生活、こいつが、ちょっと今くせものでね。くせものでもまあ、やっていくんですけど。
別に休んだからといって英気が養われるわけでもなく
ただ、休んだ、というだけなんですけども。休んで、もう一回。このもう一回がね、まあ大変で。
それこそ指先が鉛のように重くて。そういうのを、ちょっとだけ書き残しておこうとおもって。
次に休んだら大変だぞってね!
いいことなんて特にない。でもまあ、また、たまに休みます。たまにね。
今日の近況はこっそり更新にしておこうかなと思っていて。
ちょっと、こっそりな感じで、新刊のことも触れておきます。
ネタバレはしませんけども、作品について話すってのがままそうな時はあるので、読む予定の人は読み流して下さい。
新刊、私としては、珍しく、書き切った、という形でもありながら、「この話は、ここからが面白いのになぁ」と思った物語ではありました。
そういうの、あんまりないです。
最初から、先があるとわかって書いてる時もあれば、書き終えたあとの反響から、自然に浮かぶものもあるんだけど。(まったく浮かばないものもある)
書き終わった段階で、うーん……。
この、先が、面白いのになぁ、と思いました。本当に珍しく。
これから二人の交わす、ひとことひとことが、ロマンティックだろうなぁと。
いつか書けたらいいなぁ、と思っています。
……そういうこと、なんで表で言わないのかと、言うと。
「じゃあ書いて!」って言われた時に、書ける保証はないので……。
そう、保証ね。私の作業工程のことでもあるけど、まあ、需要とか……そういう……。いらないっていわれるかもしんないし……(後ろ向き
……いや、私は、そうではないな。
書きたければ、書くんだけど。まああたりまえだけど、ひとの前に出せるかどうかってのは、別のことよねっていう。
なので、応援してもらえたら、いつかは、彼ら彼女らに会えるのかもしれません。あやふやな話で申し訳ありませんが。
今日、久しぶりに、大学ノートを買いました。
買わなかったけど、その隣に、原稿用紙も並んでいて。
ここが原点だなぁと、しみじみ思いました。
新しいノート。新しいページ。
新しい一文字。
さぁ、そろそろ頑張らないと。
2018/05/12
執着を積み重ねて
そのあやかしは、じんかんを彷徨い、人の孤独を喰らうという。
愛らしき童子のかたちをして、獣の耳を持ち、
何者かと問えば、「コ」だと答える。
それは狐であり。
それは孤である。
そのこ、どこのこ?
おうちへ、帰ろう。
というような……話を……もう何年前だろうなぁ。十年はたってるな。投稿作だったから……。
どこかには必ずあるんですが、データを漁ることもしていないので、全部うろ覚えのままつらつら書きました。
まあ、思い出話なんですけども、そういう話を、昔書いたことがあってですね。アマチュアの時代に。
結局本にはならなかったんですけども……それは私の未熟だから全然それでいいんですけども。
多分その頃から、「孤独を書く」というテーマに、ずっと向き合っていた気がします。
それから、まあ半分くらい年月が経って……
数年前、「運命を克服する」という命題と向き合い、歯を食いしばり。
それから今、リアルタイムで感じていることを、重ねて乗せて。
思考というよりも、むしろ、執着みたいなものを、ミルフィーユみたいにして、小説を書いたんだなあと、自分で思います。
他とは違うかなぁ。いつもそうなのかな。自分のことなのに、いまいち明瞭にはわかりません。
ただ、まあまあ苦労はしたし。
つたないというか……手法的にマズイ、と思うところも多々あるんですが。
そこをぐっと目をつむってでも、こういう形にしたかったんだなあと、いうような話になっています。
挑戦したみっつの命題については、ニュータイプさんのインタビューでも答えさせていただきました。
他にも衝撃をうけた演劇であったり、
完全に影響うけてる原点があったり、
そうじゃなくてもこれまでのあれとかそれとか、あのー、悪魔とか。あるのですが、その話については、また少し話しましょう。
どうでしょうかね、新刊。
イラスト綺麗ですねって? ええ、ふふ。そうでしょう。
2018/05/03
発売だー!
忙しくしていたら、なんだかあっという間ですが。
新刊の発売と、それから。
楽しくさせていただきました、新作キャンペーンのまとめです。
いろんな人にお声をかけて、助けていただきました。
いたらないことばかりだったかと思いますが、とても楽しかったし、わたしも、わたしの作品も、幸せです。
そして、新作ですね。
本当はあと一年くらいはやくだすのが……記念としては正しかったとは思うのですが、
ちょっと苦戦をしてしまいました。
まだ、適切な距離で自作を見ることが出来ず、よかったのか、悪かったのかはわからないのですが、
多分そういうことが、書きたかったんだろうなあということは、つたないながらも行き着けたような気がします。
まぁ、不安の方が、大きいんですが……。
もうちょっとしたら、もうちょっとだけ、中身に触れる話をしますね。
あれこれ痛烈なネタバレが発生する本ではあるんで、核心は避けましても、先入観なしで読みたい方は、おはやめに。
愛されると、いいなぁ。
君達だけは、愛だけが、道行きをかえてくれる気がするから。
2018/05/03
最先端じゃなくていい
今月、新刊が出ます。
10年とちょっとの、記念みたいな……記念ともちょっと違うかな。ぐるっと、円環みたいな、ゴールにしてスタート、そういう本になって。
せっかくだから、販促……になるかはわからないんだけど、キャンペーンとして、一度やりたいなってことを今回は、やろうと思っています。
告知とか、宣伝とか、そういうの。
なんだか色々あるらしいね。みんなが苦心したり、いやそれは違うよってなったり……。
たとえば今からやることも、すでに時流にはのっていなくて、もっと本当は効率がいいことがもしかしたらあって……。でも違う、違うんだよな~。
結局ね、見てもらえるとわかるけど、やっててとても、楽しいんです。
幸福で、いい感じなの。
てなわけで、あれこれ仕事的なことは、置いておいて、今回の販促キャンペーンは、twitterにて。
140字SSという形で、私のファンタジー世界をお届けです。
久しぶりのファンタジーだもん。
あの感触を、思い出しておいてもらえたらいいなと思います。
再録もありますが、最新作書き下ろしから、あなたの好きな、あの、断片まで。お届けします。
もちろん最終的にはWEBページにもまとめますので、そちらを待つ方はしばしお待ちを。
いやはやとっても、楽しかったです。
こんな私が楽しんでしまっていいのかね。すみませんね。
お付き合いいただけたら、なおさらに、嬉しいです。
いいなって思ったら、ぜひ、新作の方も、よろしくお願いいたします。
2018/04/15
発売なのさ
別に、つらくてしんどい話を書こうなんて、思ったことはなくて。
出来ることならば、幸せで、やわらかな、楽しい話を書きたいって、いつも思ってる。
思って、は、いる。
実際に書いては、いないけれど……。いや、書くこともあるんだけど。
あんまり、売ったりは、しないね。自分自身における自分自身だけの慰めみたいなものはさ。
人に渡すものではないと、いうか。
じゃあよし、がんばって、誰かに届けましょうってなった時に、
がんばって、がんばって、がんばって。
結局なんだか、つらい本になってしまうことが、ままある。
だって、生きていくのはさ、ふとした時に、なんだかやっぱりつらいじゃないですか。しんどいことは、多いし。
そういう時に、力になってくれるっていうのは、小さな優しさ、だけではないと思うのです。
そういう意味で、私は、小説は、そういうささやかなものではない、と感じているので。
今回も、ささやかではない感じで、寄り添おう、と思いました。
生きる、つらさに。
書いていくという、しんどさに。
つまりは、ひとまず、そういう話です。
文庫の発売です。
いつもそうなんだけど、本を書き終わって、刊行する頃になると
つらかったことを忘れてしまうんですよね。
確かにものすごく、つらくて苦しかったはずなんだけど。なんだか、肌触りのよい、美しいことばかりが、残ってしまうな。
本の形にはそういう魔力があって、美しい装画に、とても助けられているんだなって思います。
誰かに届くといいな、と思います。
軽やかな、幸福ではないけれど。
それでも、創作者が、創作することを捨てずに、未来に向かうお話です。
そうそう、それから、ちょっとしたお仕事なのですが。
1pのエッセイを書かせていただきました。
こちらに。
巻頭のエッセイになります。あまり書かないようにつとめてきたんだけれど、家族の話。今は亡き、祖父の話です。
どうぞ、よしなに。
2018/03/15
告知だよ
ある日突然春が爆発して。
ちょっと!!!! となってるうちに
芽吹くみたいにして、お仕事の告知と相成りました。
来月、4月13日頃、東京創元社さんより『現代詩人探偵』の文庫化です。
詳細はこちらより。
「はやいね?」といろんな友人に言われましたが。
はやい……? のかな。そういうスケジュール的なことは、お任せしてあるのでまだよくわかりませんね。
小さなサイズにおさめるには
情念があまりに重いような本ですが。
その辺りはもう、どうしようもないので。
もうこうなったら、そのアンバランスさも、不似合いさも、受け取っていただきたい、と思っています。
単行本の時も、大変素敵な表紙だったのですが
今回もまた、素晴らしい表紙をいただきました。
美しく、崇高でなんて、なくていいって、もしかしたら「僕」は言うのかもしれないな。
でも、そういう風に描いてくれた人がいたんだよ。
まだふてくされているの? 仕方がないね。
さあ、もう一度。
君はひとりで、歩いていくんだよ。
そして、そして、大変長らくお待たせいたしました。
新作のお知らせとなります。
8年ぶり。ええ……8年……まじか……って正直なったんですが、
8年ぶり、の、電撃文庫さんから。再来月、5月10日。
『悪魔の孤独と水銀糖の少女』
現時点での詳細はこちらから。
8年……8年かぁ、と思いはしたのですが、
その驚きよりも、お伝えした時の反響が、思ったよりも大きくて。
なんだか、すごく、びっくりしてしまいました。
お帰りなさい、って。
たくさん言ってもらえました。そうか、そうか~! って思いました。
わたしは、ずっと、書いて、いたし。
書こうとも、していたので、なんか、全然離れている気持ちはなかったです。
新刊書けなかったのは、ただ単に、色々やってて遅くなっただけで……。
でも、お帰りなさい、とこんなに言ってもらったってことは。
全然待たせてた自覚もなく
いっぱい待ってもらってたんですね。
ありがたいことだと思います。
いっぱい、それこそいっぱい、伝えたいことがあるので。これからまた徐々に、話していきたいです。
どうぞよろしくね。
ファンタジーにかえってきたよ。
2018/01/30
続ゆきのくにから
とにかく寒い。
寒いが長い。
すごい、さすがにすごい。色々と。
生活に支障がでて友人が身を寄せてくるようなこともあったりして。
例年とはひと味違う冬です。
まさか前回の日記を更新した時には
「一冬に一度の雪もこれでおわりか……」ぐらいの気持ちでいたのに
もうね、びっくりするほど寒い。雪。
そんなにも積もってないけれど……。
わたしの暮らす土地では、雪はどっかり降るのが一度くらいで
大変で嫌だねぇと笑いながら、みんなで雪を寄せているのですが
今年はもう、そろそろみんなに疲労が見える。飽きてる。絶対。
さもありなん……という、かわった冬です。
例年のことになりますが、かつくら vol.25 2018冬さんの作家アンケートに答えています。
とても嬉しいです。
そして、ちょっと……あの……その……まだ……ってことを
言ってるんですけど、ほどなく、いずれ、という気持ちで、
広く、心に、とめておいてください……
えへへ……。
2018/01/15
ゆきのくにから
雪が降りました。たくさん。
この土地を離れて、しばらくいろんな所に暮らして、結局この土地に戻ってきて、
あら久しぶりの雪ね、と思いました。
思い返してみれば、あの時も、この時も、雪だったし。
どちらかというと、雪には楽しかった思い出しかありません。
昔の職場の隣を通ったら、馴染みの元同僚に「スコップ余ってますよ!!!!!!」と叫ばれたりしました。
好きだから! やってもいいけど! がんばってね(笑)
みんないい思い出だし、雪に子供を遊ばせながら、あー、子供を産んだから、また向こう十何年かは一緒に雪で遊べるな、と思いました。
雪が好きなんですよね。冷たくて重いだけの、やっかいな雪ですけど。
雪がよく見える家が好きで、今の家は、なかなか、いい感じです。
ちょいと年明けから無理を重ねてしまっていたのですが、なんとか一段落、なんとか身体も治ってきています。
結局年齢っていうものもあるし、周りもみんなガタがきてる感じ。
時間は不可逆なわけだから、もうちょっと頑張らないとな、と思っています。
喪中でして、新年の挨拶は控えさせていただいているのですが、ようやく神社にも行ってきました。
今年の仕事守を買って、例年通り。
仕事をする、一年がはじまります。
今年もよろしくお願いいたします。
2017/12/20
ぼちぼち
ずいぶん寒くなりましたね。
寒いのは好きです。
近況としては、相変わらず、書けなかったり、たまに書けたり、
たまにしか書けないのに、書けていた時のことばかり思い出して、その時のように書けないことに苦悩したり、しています。
それでもどちらかといえば前に進んでいて、悩んだり止まったりするけれど、色々、迷っていたことに答えが出始めたりもします。
今年はもう更新出来ないかなぁ。一応、自分のために、総まとめ。
大分苦労をした一年でした。
その苦労からは、脱却しつつあって、最近は、その脱却したあとにどうしよう、という話をひととよくしていました。
どうしよう、どうしていこう。何を書いていこうか。
何を書いたらいいのかわからない、書きたいものは色々あるけれど、どれも決め手に欠ける、一度決めたらそれを書き上げないと次に進めないから、間違った選択が出来ない、決めることに迷っている、というようなことを。
いえ、ひっそりと更新をしてこんなことを言っていますが。
読んだら、「うちに書いてくださっていいんですよ!!!」と強めに……わりと強めに言ってくださる編集さんが、何人も、思い浮かびはするのですが。
今、何を書くか。
悩みはするんだけれど、でも、なんだかな、と思ったことも事実です。
なんだかな、好きなもの、書きゃいいんじゃないかな。
何を書きたいかぐらい、自分で決めて、いいんじゃないかな。
ぐるっとまわって、もう一度原点に戻って、自分のために書こうかな、という気持ちになりました。
来年は、そういう一年になったらいいなって思います。
もしかしたら、今年と同じように、いえ、今年以上に苦労するのかもしれないけれど。
自分のために小説を書くって、悪くないよなぁ。
そんな贅沢なことはないなって思います。
贅沢な一年に、なればいいな。
2017/11/24
うるさいひとのこと
最近、不安というか、つらいというほどではないんですが、こう、益体もないことを考えてしまうことが多く、
あんまりなぁ、よくないなぁ、と思っていて、
本当は、常に、「いかにして書くか」ということだけを
気にして、考慮して、吟味していけたらいい、と思っているんですが、
それ以外の、いろんな……。いろんな、としか言いようがないことが、
大丈夫かなぁとか、どうなるのかなとか、じっと考えてしまいます。
どうしたらいいのか、どうしたらよかったのか、どうすべきなのか、ということを。
何を、どう、書くのかという、一点以外でひどく気にかかり。
その気がかりが、ともすれば鬱陶しく感じられたりもしたのですが、ふと、
「そうあるべきだよ」という声が聞こえました。
「だって、君は、それを書くんだ。どうしようもないことを思い悩む、心を」
と言ったのは、昔よく……近しく、親密に、よく、書いた、恋愛小説家で。
うわ、まだ、まだ声がするのか……と、愕然としました。いや、それはさ、かつてあなたが友達から言われたことで……と、自分ではない人の記憶を思い出すような、変な気持ち。
私は彼ともうずいぶん離れてしまって、前のように親密ではないし、思ってることも言っていることも、全肯定は出来ないのだけど、まぁ、まぁね……と思いました。
まぁね。そういうね、こともあるか。あるかもしらんね……言ってることは……そう的外れでもないか……。
でも、なんにも解決はしてないじゃんかね……となんだか釈然としない気持ちになりつつ。
まぁね……うるさいな……。そうかまだ、ずっとうるさいのか……と思いました。
うるさい人は、ずっとうるさいまんまらしい。
わたしも元気を出して、まだまだ、うるさくいかないとな、とそんなことを思ったりしました。
2017/11/04
何度でも?
何回か、日記を更新しよう、と思っていた跡だけがあって
どれも最後まで書ききれず、仕上げきれず、力尽きていた……。
毎日力尽きてはいるんですけど、こういう、雑雑としたものまで手がまわらないだけで
ちゃんと生活をして、ちゃんと書いてもいます。
結局今年は3月に箱娘の2巻を出したきりで、ていたらくといえばそうなのですが、まあ、まあね。
よくやった、一年でもありました。自分で言うのか。自分だけ言うんだよ!
来年はもう少し、精力的に動ける予定です。
いえ、未来のことはいつも、わからないのですが……。
来年の暫定スケジュールを見ながら、もうちょっと、もうちょっと……ムラのない仕事は出来ないのか?? って思う……。いや、暫定だけど。
ムラがありすぎるなあ。なんだったのかな。育休かな。
書くとか書かないとかそういう段階では悩まないんですが、集中力の問題だけ、いつも直面しています。
なんとなく、こういう、だらっとした文章を書いて、暖機運転をする、みたいなの、とても大事だったりするんですが、もう、座った瞬間に本文を書かなきゃならんのがどうにもつらい。そして、どんなに集中をしてても、ぶった切られてしまうのが……。
ただ、問題としてはそれだけで、それをクリアすれば、書けないことはないんだなあと思っています。
生活と直結した、創作のことは、大した問題なんてなくて。
もっと、全般的な、業界的な、やるせないことは、多いですね。
そういうことに巻き込まれていることも多く、せっかく時間をとって打ち合わせするタイミングで、ひどく落ち込んでいることとかもあって、申し訳ないです。
だいたい、それは、そういう、落ち込む時にあたってしまっただけで、そしてそれを落ち着けて解消するだけの時間をとれないだけで、そのうちに元気になっているもので。
まあ、いろんなことがじきにね。なんとかなっていくものです。
でも、時代だけは、なんともならんな。そう感じることが多いです。
2017/04/05
夜のラジオ
先月末のことになるのですが、
NHKFMさんの、「青春アドベンチャー」にて、「青春離婚」がラジオドラマとして放送されました。
青春離婚のラジオドラマ化といっても、放送時間の関係で、単行本「青春離婚」より、「青春離婚」「非公式恋愛」のラジオドラマ化でした。
相変わらず、私は許諾を出しただけで、すべてが出来上がってから、台本と、音源をいただいたんですが、
一話聞いて、すごく恥ずかしくて、一方でほっとして、
あとは、皆さんと一緒にリアルタイムで聞きました。
もともとがカレンダー小説という性質上、今しか書けない話を、と当時書いたので、
作中のギミックや、環境など、ギリギリ、本当にギリギリだったんじゃないかなと思うのですが。
瑞々しくて、ひりついてて、少し、甘くて。
私は、「青春離婚」の作品が、本としても、短編としても、とても好きなので。
とても、幸せな経験をさせていただきました。
私の知らないところで、夜のラジオから。
あの話を、はじめて耳で聞いた人も、もしかしたら、きっといたのでしょう。
実感はわかないけれど、なんだか照れくさくて、嬉しいです。
ラジオ、いいですね。
また、聞いてみたくなりました。
2017/03/30
祈る先もなく
友達のおうちの猫が亡くなった。
たいした仲だったわけではない。でも、仲がなんにもなかったと、いうわけでもない。
いろいろあったんだ。ちょっとしたことばかりだけど。いろいろとね。
様子が悪いと聞いた時、会いに行くべきかなと考えなかったといったら嘘になる。
私のことは、まあ、どうでもいいだろうけど。
私の家族を見ればその猫は……彼女は喜ぶだろう、と思った。
でも、なんだか癪で。
顔が見たければ、お前の方が来なよ! と思った。
結局、会うことは出来なかった。
でも、まあ、我の強い彼女のことだったので、
多分、子供の顔を見に来ると思うので、
彼女を見かけたら、いつも呼んでいた名前じゃなくて、なんか、源氏名みたいな幼名があるから、それで呼んであげなさい。
きっと喜ぶから、と娘に言った。
きっと喜んで、めいっぱい可愛い声で鳴くから。
友達のおうちの猫が亡くなった。
欲望が強くて、口うるさくて、情に厚い、
さいごのさいごまで、呆れるくらいきれいな猫だった。
2017/03/24
うららさんと!
新刊発売となりました。
そろそろ全国の書店さんに並び始めているかな……?
鮮やかな表紙が目印です。
1巻と2巻で、赤と青。さて次はどんな色かな……とまったく描いていない未来についても思います。
物語はゆっくりと、大局へ。
といっても、本当は、マクロな話ではなくミクロな話だったりします。
表紙にばばーんといるうららさんが、あんまり今回の本では出てこないのですが
あんまり出てきませんでしたね、って言ったら
「紺が悪いのよ」と返されました。
まあ、それもそうですね。
今回も、お願いされた分だけ、サイン本制作とかさせていただきましたが、
ちょっと納品が遅めで、のんびり到着となりましたら、申し訳ありません……。
紙と見れば突撃してくる小さな怪獣と戦いながら
毎日20冊ずつぐらい遅々としてすすめておりました。
見かけましたら、どうぞよろしくね。
そろそろいろんな……気合いをいれなければと思いながら……少しはやい春の眠り……。している場合では全然ないんですけど。
どこかのタイミングでどうせ走り出さねばならないのだ、と思いながら、ゆっくり歩いています。
来週はラジオがたのしみ。
2017/03/09
新作のこと
書影がでましたぞ。
一年ぶりの新刊でございます。
「今回は前回よりおとなしめですよ!」と言われたのですが
おとなしめ……?
今回もすごく好きです!
今回は……怪人が表紙でしょうか……とか私は言ってたんですけど。
私が言ってるだけでしたわ!
編集さんの潔い方向性を見ました。
この本はですね、色々あるのですが、
私としては、いつもと同じ、恋と友情と冒険の話なんですよね。
遅々とした歩みですが、愛してもらえると、幸いです。
少し懐かしい本のお話をします。
青春離婚という本を、もう3年ほど前に出したのですが、
今回その作品が、青春アドベンチャーさんにてラジオドラマになるそうです。
例によって私は許可を出しただけなのですが、
ただ、ただ嬉しい気持ちになりました。
夜遅く、勉強の合間にひとりでラジオを聞いていた自分に、教えてあげたいし、
信じることはないだろうな、とも思います。
あと、私はよく、青春離婚を学生演劇で見てみたい、と言っていたのですが、
どうやらとても若い役者さんが演じていただけるらしく、
願いはいつか、叶うものなのかもしれないなあって思いました。
よければ、聞いてみて下さいね。
おすすめかどうかは、わからないけれど。
どこかの空の下で、私も同じものを聞いています。
2017/02/10
夜眠るまでがいちにちです
10年目の年末年始がこの10年のうちでトップレベルで忙しいなんて思ってもいなかったんですよ。
と、いうわけで、毎日半ば据わった目をしながら、それでも粛々と生きています。
本当に忙しすぎて、ちょっとびっくりするし、なんだかいろんな心配もされる。本当は、ご挨拶をしたい人が幾人もいたんだけど、ちょっとこれは無理。いやーもう、無理と駄目の話はいいではないですか。
もうちょっとです。もうちょっとで抜けるんです。
身体だけは、一切壊さず頑張っておりますので、この、生きているだけの不良進行をお許し下さい。
忙しいとか無理とか駄目とかそういう話をNGワードとしてお話しますが、
本日2月10日が、デビュー10周年です。
10周年。
10周年すごい。嬉しい。ありがたい。よかったね。
気持ちのうえでは、毎日お祭り乾杯。これから一年、私と一緒にご飯食べるときは、乾杯の時に10周年おめでとうって言ってくれてもいいくらい。
もうちょっと、余裕があったら、気の済むまで、パーティをしてるくらいなんだけど。踊り明かしてやるんだけど。
ま、そんな余裕もないので、10周年。何してるかというと、小説を書いてます。
自分の好きな、自分の楽しい小説だよ。
なんだーそんなのーパーティじゃないっすか。
Twitterでは今月は質問お答えもしていますよ。
わりとなんでも答えるよ。
10周年10周年うるせーなって感じかもしれませんが。
10年、やれるのって、やっぱり当たり前じゃないんだもん。
本当に、ありがたいって、そう思います。
サンキューの気持ちは、なかなか直接渡せないけど、
小説が、届くように、がんばります。
と、いうわけで。年末からのお仕事の話をします。
となりの801ちゃんの最終巻初回特典の冊子に寄稿をさせていただきました。
わたしと801ちゃんの間では、当たり前の、日々の話です。
完結おめでとう。これからも頑張っていきましょう。
かつくら vol.21 2017冬 さんに、アンケートをださせていただきました。
毎年ありがとうございます。
今後の予定は、現時点での予定、って感じで受け止めて下さい。
頑張ります。
本日発売日の、電撃文庫MAGAZINE Vol.54 2017年3月号さんで、
イラストストーリーを組ませていただきました。
タイトルは、深海読書倶楽部。
イラストレーターのいぬまちさんは、私の作品を課題にしてイラスト大賞の金賞を受賞した方です。
奇しくも今月は、大賞作品の発売月。
ようこそ新しい作家さん達。おめでとう!
新刊ですぞ!
まだ書影もでておりませんので、書影など出ましたら、改めてサイトも更新させていただきます。
丸一年となりましたが、お届けです。
どうか、誰かの元に届きますように。
ま、まだ、頑張って、ます……。
まだまだ、一年、パーティは続くんじゃ。
2016/10/24
苦い夜に
近くにやってきた友人と、遅い夕飯をたべながら、少し苦い話をする。
「野球が好きな子供が、全員野球選手になれるわけじゃない」
という意味のことを、友人は何度も言った。
その通りだと思うし、それじゃああまりに苦いなとも思う。
好きであればなりたいものになれると、信じていた時期があり、今はそれは間違いだということもわかる。
でも、と諦め悪く思う気持ちもある。
でも、本当に好きなら。
その、「本当」とは一体なんだろう。至らなかった気持ちは、全部嘘なのか。
捨てられるものの多さで、愛を計るべきではない、とは思う。
それでも、人間の時間は有限で、生きることは、取捨選択をしていくことだ。
本当はわかっているはずなのに、わからないふりをしているだけじゃないか、という意味のことも言われた。そうかもしれない。
書く人に、描く人に、やめないでよ、とよく言う。
でも、そんなことを言う資格なんてないのかもしれない。
わたしは、好きな役者にだって、いつ辞めてもいいと思っている。(正確を期すなら、思って、いた)
多分、失った時間は責任がとれないし、その時間に稼げていたかもしれない金銭についても賠償は出来ない。
でも、やめないでよって思う。
いつもひとりぼっちで書いているのに。
ずっと昔から、なんだかひとりは嫌なのだ。
でも、正しいことは苦いなぁと、お茶を飲みながら思った。秋の夜のはなし。
2016/10/14
髪を切ったよ
物心ついた時から、肩より髪をのばしたことがなくて、
伸ばしたいなあと思ったことはあったんだけど、鬱陶しい時期をこえられなくて、
でもしばらく身動きとれないで美容院にいけなかったら、伸びてきたので、
結ぶのは結ぶので楽だし、一度伸ばしてみようかなあと思っていたんですが、
結局ばっさり切ってしまいました。しかもここ数年のうちでもだいぶ短い。めちゃくちゃすっきりした!!
寒くなるから風邪ひくかなあ、とも思ったんですが、乾きもはやいからずっといいや。
またしばらく短いままでいそう。こらえ性がないので。
髪が長い人は本当にすごいなあと尊敬の念を新たにしました。
いきなり夏から冬になってしまって、秋なんてなかったのでは……?
でも花粉症にはてきめんにやられてしまって、そんなところだけ季節に敏感じゃなくてもいいのにな、と泣いたりもしつつ。(粘膜がしんどくて)
着るものがわからなくて途方にくれています。これは多分何枚か買った方がはやいな……。
それでも明日は、まだ着たことのない服を着て、ちょっと遠出をするつもりです。
笑っちゃうくらい文章が汚いな(笑)
でも、徐々にね。少しでも書きながらリハビリをしている最中なんで、お許しください。
失調も含めて、身体がイレギュラーからレギュラーに戻ってきているのを感じる。
でも、環境と精神は、まだしばらくかかりそう。
その中一文字でも、書いていけたらと思ってます。
2016/06/30
かみさまのはなし
子供だった頃、は、もっと神様の話をしていた気がする。
いつの頃からあんまりしなくなってしまったのは、神様の話をすると必ず、「僕は神様なんて見たことがない」と言う人が出てくるから。
わたしはわたしの神様の話をしているので、
神様がいるかいないかの話はしていないし、
もっといってしまえばサンタクロースみたいなもので、
君の家にプレゼントが来ないのは君がいい子ではないからだし、わたしの家にプレゼントがこないからといって、それはサンタクロースがいない証明にはならないし。
あまつさえ、サンタクロースを信じている子供の耳元で僕は見たことがないとがなりたてることではないだろう、というのを。
どこか怒りながら話した、のはいつだったっけ。
なんとなくどこの喫茶店だったかは覚えているんだけど、いつも同じような喫茶店で同じような話をしているから、あんまり詳細には覚えていないんだよな。
ただ、
「小説の話を書くなら、神様の話を書いてよ」と言ったのは
確かにわたしだった……ような気がしないでもない。
言われた人の方は滅法まじめなので、わたしのリクエストをとても忠実に守って、
いろいろあって、多分きっと紆余曲折の苦労があって、
一冊の本が世の中に出た。
わたしに読まれることが怖いと言っていたんだけど、いや、わたしはそんな、すべての創作物に対して甘いし怖いとか……
怖いとか……逆の立場だったらめっちゃ怖いわ……。
とか思いながら、こちらとしても少々緊張をしたのだけれど、
なんだか、構えるまでもなく、相変わらず開いてみれば美しい文章がそこにあったので。
そのまま一気に読み終えてしまった。
読み終えたわたしの感想としては、
「いーことゆーじゃん、わたし」
というものだった。
もちろんすべてがわたしの語った言葉ではないし、どのあたりの破片が使われたか、も、恥ずかしいので黙っておくけれども(そしてそれほど明確に覚えてはいないんだけど)
風の噂で、その本は、誰かに届いたらしい、と聞いた。
そうかぁ、と思った。
おめでとうとも思ったけれど、同時に、
少しだけ、わたしの言葉が届いたような気にもなって、嬉しかった。
読んでいて、もちろん、それはそうじゃないんだけどなぁ、というところもあったんだけど、
ほんとうのことは、いつだって、言葉ではないので。
どれだけ言葉を尽くしても、うまくは語れなくて。
それは、小説の神様だけが知っていることだ、と思う。
というわけで、小説の神様という本を、一冊おすすめしておきますね。
2016/06/25
わたくしごと
「べにたまさんは、ただの普通の人だからね。自分のことは話さない方がいいと思うよ」
と以前クリエイターの友達に言われて、それは本当にその通りだなあと思ったので、つとめてそういう風にやってきました。
生きていくのって、別に劇的じゃないし。
強烈なひとだねと言われることもあるけど、ネタとして、デフォルメされて語られるのは、語っている人が上手いだけで、素材としては凡百だし。
ただ、創作は私にとってドラマティックなことだったから、そのことだけに終始していようと思っていました。
なので普通だったら、こんな話はしないのですが、まあ今回は、ある意味でもしかしたら爪の先くらいは、創作的なことだったかもしれないな。言ってみよう、と思っていました。
SNSの方で軽くご報告させていただきましたが、春の終わりに第一子を出産いたしました。
娘です。
いろんな人にお祝いのお言葉をいただき、とても嬉しかったです。
ありがとうございます。
しばらく身動きがとれなくなり、不義理が続いて申し訳ありませんでした。
結婚してたの!? と驚かれたりもしましたが……。言ってなくてすみません……。言うようなことでもないのかなーと思ってました……。式も会もなく友達にもあんまり言わずにさらりとしただけでしたので。
機会があれば聞かれれば話すこともあるのかもしれません。はて、機会とは……。
まだ結婚もする前だったかと思うのですが、お世話になっている先生に「いつか子供を産むんじゃないかなぁ」と言ったら、めちゃくちゃ驚かれて、「本当に!?」と聞かれました。
うん……。その驚きもわかります……。
私はあまりに自分の作品に対して愛情を注ぎすぎるので。
それらを子供として、生きていくんじゃないかなーと思われていたんだろうということは、容易に想像がつくし、そういう生き方ももちろんありだなと思っていたんですが。
いろんなご縁で今もこうして幸せに書いて生きていられるわけで。
ご縁があったなら、そういうことだと思って、産もう、と思っていました。
書くものが変わるのかどうか、はわかりません。
でも、誰も、わたしが筆を置く心配はしなかったし、そのことをとても幸福に思いました。
どのタイミングだったかな。妊娠中に、「次に書く本をいつかこの子は読むのだろうか」と考えたのですけど。
「お母ちゃんの書く本が好きな娘ってのもなんだかな」って笑って、考えるのはおしまい。
「三行で眠くなる」とか言われるくらいで多分、ちょうどいいかなって。いえ、未来のことはわからないんですけど。
さすがにしばらく身辺がばたばたして、文字を綴ることから離れていたので、リハビリをかねて少し近況とわたくしごと、を書きました。
時間がかかっても、また書く調子を戻していきたいと思います。
まあ、あとは普通、なので、あんまり子供の話はしないと思いますけど。
おめでとうの言葉、本当にありがとうございました。
2016/05/20
こっそりそっと近況を
どうしてるのかな、と思ってくれている人もどこかにいるかもしれないな、ということで、特にどこにも告知はしないのですが近況を記します。
限りなく私的な事情からインターネットと断続的にしかつながれず、創作世界にも没頭しきれずで、通常運行はまだまだ先になるだろうなという予感だけはあるのですが、とりあえず元気に生きています。
未来のことを考えるし、いろいろ、不安はあるのですが、
もうちょっと落ち着いたら報告をいたします。私にとっては一大事ではあるんだけど、まあ、些細なことです。
2016/03/31
感謝の気持ちを忘れずに
とにかく駆け回った3月が終わります。
忘れられない3月になった……というにはちょっと怒濤すぎて朦朧としてしまいましたが。
書店まわりなどの一連を終えた時点で、完全にガス欠になってしまい
あきれるほどポンコツに暮らしておりました。まあ、ここに至るまで、全身全霊頑張ったのでさもありなん、です。
4月はロスタイム。まだまだ、自分にとって大切だった新作の話をしていきたいです。
それから、しばらく忘れていた、新作の書き方っていうのを、自分の体に思い出させたい……。
燃え尽きたら書かなくなるんだろうか、と少し考えるんですが。
あんまりそういう兆候はありませんね。
作家でいられることと、今日も明日も書いていること、は決してイコールではなくて、でも、イコールだと思っていた時期もあって……。
久しぶりにインタビューで昔のことを話したので、たまにはしんみりそんなことも思います。
別に誰のためにもなんのためにも小説は書かないけど、
作家でいられるのは、読者の皆さんのおかげだと思います。
忘れず頑張っていきたいです。ただ、粛々と、向き合うことしか出来ないけど。
3月はたくさんのお仕事発表がありましたが、こちらは最後のものになります。
解説を書かせていただきました。
好きな本の解説を書くというのは、なんとも難しいものだなと思いました。
私の解説はともかくとして、とてもやわらかですてきな本なので、おすすめです。
2016/03/19
出揃いました
はやいところでは週の半ばから並んでいたようですが、
この連休で全国に行き渡るかと思います。
新作です。新シリーズ、です。
発行までに紆余曲折があった物語で、ままあることなんですが、物語自体があるべき形を選んだのだろうと思います。
一応時代物(一応であって厳密には、違います)ということもあって、不得手なことも多かったのですが、
それでも好きなことを好きなように、楽しんで書いた物語です。
とにかくその、「楽しそうだな」という感じを、一緒に受け取ってもらえたら一番かなと思っています。
挿画のシライシユウコさんの、ほっそりとしたキャラクターの線が好きで、
華々しい世界が好きです。
とってもすてきな表紙です。
珍しく関西の書店さんまわりを少しだけしながら、はじめて会った作家さんと、小説の話をしていました。
ひとと小説の話をするのが好きで、どんな話題より刺激的だと思うし飽きません。
何時間でも小説の話をしていられます。
でもその後に新作の話を編集さんとしていて、ずっと眉間にしわを寄せていました。
だってなんか、書くの難しそうな話なんだもん……。書くときは書きますけど……。
また楽しく書けるといいな。
現代詩人探偵も発売中です。今月はまだ、二作の話をしていきたいです。
2016/03/14
冷たい雨が降っている
雨の多い土地に暮らしているのが長かったので、
さほど雨が嫌いではありません。
嫌いだったらやってられないというか……。違う土地で暮らすと、晴れ間の多さにびっくりします。
新刊である「現代詩人探偵」の舞台には明確なモデルが一応あって、
これと名言はしていないのですが、まあ、現代小説はだいたい……。都会でなければこの場所だよね、というところで物語は展開していきます。
東京創元社さんの通してくれる校閲は、そりゃもう優秀で、
たとえば「××××年×月×日××の天気は曇りですが、雨が降っていてもいいですか?」という指摘が入ったりしました。
その場合、私はこう返します。
「この季節の曇りはだいたい降ってますから大丈夫です」
そういう土地でした。
今回一ヶ月で二冊の書き下ろし刊行ということで、
もうそんなこと人生のうちあるかどうかもわかりませんし、記念ですし、
オリオン書房所沢店さまがフェアを組んでくださっています。
本日より開始です。
今月の新刊メインに、他の過去著作も交えて、この本を書いている時はこういう本を読んでいましたよ、という選書をさせていただきました。
私の著作と一緒に展開されているそうです。各本についてのコメントも書かせていただき、ペーパーにしてもらっています。
ルーツがわかるとつたなさがばれるかな、と思っていることがあって(リスペクトして読んでいますし、まだまだ未熟です)あんまり語らないのですが、せっかくですので存分に話させていただきました。
特にネタバレはなく語っているはずですので、よければ機会があったら足をお運びくださいませ。
私も一度見に行きたいなと思っています。
嬉しかった話。
本の雑誌394号にて、宇田川拓也さんに、「現代詩人探偵」の書評と紹介をいただいています。
今回は作品について、ずっと不安でしたし、なんなら今でも不安ですので、あたたかい声をかけていただくたび、よかったな、と思います。
書いてよかった、のかどうかはわからない。善し悪しではあまり小説を書かないから。
でもなんか、受け取ってもらえることは、やっぱり嬉しいです。
2016/03/12
手を離すというには、最初から遠いね
新刊の発売日です。
まだ実感っていうのは、わかなくて、本を手に取った時より少し遠ざかってしまったくらいで、不思議な感じです。
これまでは私のものだったけれど、これからは、誰かのものになるのでしょう。
いい出会いがあればいいなと思います。
ずっと言ってるけど、楽な話ではないです。でも、誰かを苦しめようと思って書いた話でもなくて、誰かの苦しみや、孤独に、寄り添えたらいいなと思った、んじゃないかな。
意図なんてのはあんまり大事じゃなくて、書くときは、書くことを考えて書いてるんですけども。
たまにはこんだけしんどいのも書きますよっていう変化球でもありますし、
私は相変わらずだよー元気にやってるよーっていう直球でもあります。
願わくば手に取る誰かも、元気だといいと思います。元気じゃない時もあるだろうけどね。それはそれとして、ま、道行きだよね。
次は一週間後の発売日。それまでは、少し淡々と、この小説の話をしたいと思います。
SNSで話していることも、覚え書き程度に再収録。
今日は創作のよろこびとくるしみのこと。
わりと、創作の、しんどいことばっかり書いたんじゃないかなーと思うのですが、もちろん創作ってのは喜びとか楽しみも絶対あるはずで、というかなければはじめてないはずで。ただ、続けることってなんでかとっても難しくて。
やめるほうが楽なことのほうが多いんですけど、主人公である僕は「続けることは出来ないのかな」と自問し続けるんですけど、「どうして書くのかな」ってことはもう、問わないので、そういう意味では、彼はもう一線の向こうのひとだし、この本は一線の向こうの話だと思います。
そこにはプロとかアマとかあんまないです。その一線には。いや、プロになったほうが、続けることに理由が出来て、楽なんですけども。
全然ミステリな話してないですね……。するのかな……。
2016/03/10
小雨交じりの曇天の
今月は新刊2冊の他にも、お仕事をさせていただいていて。
本日3月10日発売の、第22回電撃小説大賞銀賞受賞作「血翼王亡命譚-祈刀のアルナ-」に推薦コメントを書かせて頂いています。
美しいファンタジーです。読んだ時には衝撃を受けて、これは自分には書けないな……と思いました。美しいイラストに彩られて美しい本として出ることを、私も寿ぎたいです。おめでとうございます。
新刊発売日がじりじりと近づいてきて、都内では明日くらい、並びはじめるのかもしれません。
あんまり天気がよくなさそうで、でも、似合いですねと言われました。
そうですね。
少なくとも、からりとした晴天ではない方が、似合いではあると思います。
10日発売のニュータイプ 28年4月号にも、bookコーナーでインタビューを掲載していただきました。
インタビューなど、告知ページの下部にまとめました。
話したいことはたくさんあるような気がするし、
むしろ誰かが話すのを聞きたいような気もする。
もちろん怖いんだけど、どうしてかな。やっぱり、簡単ではない道行きだったからかなあ。
出会って、気に入ったら、声をかけてくれたら嬉しいです。
私もこれから、ぽつぽつと、あの旅の話をすると思います。
長い長い、旅の話です。
2016/03/07
梅の花がポップコーンみたいに咲いている
たまに、そんなに頻度は高くないんだけど、
「感想を読むのがものすごく面白い」って本を出すことがあって、その本の善し悪しとか発行部数とか評判とかそういうのとは全然別に、いつまでたっても他人の本みたいに、感想をぐるぐるさがしてはその感想を面白く読む(嬉しいとかいうのとはまた別)ってのを続けることがあって。
本当に、多くはないんだけど、今回は、そんな一冊になるんじゃないかなーという、おぼろげな予感があります。いや、出してみたら、案外全然、びびっちゃってなんにも知ろうとしないなんてこともあり得るんだけど。
感想が聞きたいっていうよりも、その本を読んでうまれてくる、「あなた」の話が聞きたいんだな。
会う機会があって、お友達のクリエイターさんに先に渡したら、読書実況みたいな連絡がずっときて面白かったです。それはなんていうか、私の本が面白いとはまた別の話だね。
12日は新作『現代詩人探偵』の発売日。
見本誌の刷り上がり日に会社にお邪魔して、サイン本もつくらせていただきました。
会社のエントランスに、今日届いたばかりであろう新刊が飾られていて、なんだかそれだけで、胸がいっぱいになってしまいました。
どうなるのかな、と思っていたけれど、
とても姿のいい本ができあがりました。
先駆けて、東京創元社さんで少し特集を組んでもらっています。
こちらから。
長めのインタビューと、東京創元社の戸川安宣さん、先に本文を読んでいただけた書店員さんのコメント、それから本の紹介ページでは担当さんのエッセイも読むことができます。
こんな風に、お話させていただいたり、いろんな方に触れていただけるの、どこか不思議な感じで、もちろんとても嬉しいです。
もう3年以上前、戸川さんにお声をかけていただいて、ミステリを書きませんかと言われた時には、長い時間をかけた果てに、こんなところに立っているなんて思いもしなかった。
こんなところってどんなところなのか、未だによくわかっていないんだけど。
明けない夜があっても、止まない雨があっても、
前に進むしかない。そういう話を、書きました。
読んでいただけたら幸いです。
2016/03/03
花咲く季節
いつの間にか春がきたんだって。
あんまり実感はないけれど、服を買わなくちゃ、とぼんやり思います。春のコーディネート、難しくて苦手なんだけど。
あんまり引きこもってもいられないものね。
というわけで、今月は新刊月です。気合いいれて頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
12日頃の発売となります、『現代詩人探偵』の告知ページは先月アップしたのですが、
今回は18日頃の発売となります、『大正箱娘』のご案内となります。
どうぞこちらから、遊びにきてくださいませ。
あんまり直視しないできたのですが、発売日に一週間も……差がない……。
本は発売日に買うことが大事なんだって、誰か、その道の詳しい人が言ってました。
でも、でもなあ、買いたい時が買い時ですので、
出会って、迎えてやろうと思ったら、その時によろしくお願いいたします。別に積んでたっていいよ(笑)
発売日に買うことが大事だってその道の詳しい人がいってたから、応援したい本は、そうしているけれど、まあ、それだけの話です。
『現代詩人探偵』とはまた違って、こちらは、難しいことも多かったけど、おおむね楽しんで書きました。
その、「楽しんで書いてるな」ってところが、伝わったらいいなって思います。
面白かった、なかなかだったなって思ったら、そう一声かけてくれたら、私はとってもうれしいです。
新しい季節に、新しいお話だよ。あら、でも、どちらも奇しくも、夏のお話です。
珍しいな。たまにはこんなことも、あるのでしょう。
2016/02/21
いつでも君に
昨日、ここにお知らせしたのですが、サイン本販売の注文が、お知らせした時点ですでに、売り切れていたようで……。
お恥ずかしい……。夕方開始された窓口で、時間を空けてお知らせしたほうがよかろうと、クレイジージャーニーなんぞのんびり見ている場合ではなかった。(サーカスやってたので見ていた)
間抜けたご案内となってしまい、落胆させてしまった方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。
週明けに確認していただきますが、システムの都合上、定員に達していた場合は追加は難しいとのこと。エラーとかでなければこれで終了になってしまいますが、発売の際にはまたどこかにサイン本置かせてもらえたら嬉しいなと思います。
注文していただけた方、ありがとうございます。せっせと頑張らせていただきます。
サイン本というのは一期一会なもので、本来なら読んでもらって、これにサインをして欲しいな、となるのが一番いいことだなと思うので、そういう機会があったら是非させていただきたいです。
特に、なんとなく今回の本は、最後まで読んでもらえたらそれだけでありがたいなという感じが強くて……。
いつだってそういう気持ちはあるんだけど、今回は、特に。
書く方にも覚悟が必要だったし、読む方にも体力が必要だ、と思います。
ゆるく優しく、そういう物語だって生きてるうちに必要だとは思うんですよ……。結果的にはまあ、こうなってしまった、わけなのですが……(望遠)
ひとりでも多くのひとと、本の形で出会えること、楽しみにしています。
2016/02/20
ひとつひとつにピリオドを打って(追記あり)
「責了です」「校了です」という文字を何度か見て、「あー」と言っては宙を見る。
終わったと思ったらはじまってた、みたいなことはたくさんあるけど。
やっぱり終わる時は終わるんだな、と、小説を書いてるといつも思います。終わるのって大事。
実感は、あるようなないような。でも、これからどんどん、発売日が近づいてきて、本が出て、そして、どうなんだろう。うーん、それから、また、新しい話を書くんだろうなと思います。
そういう繰り返し。でも、肩から荷物が降りて、ほっとしている感じです。
もちろん、誰かにお届けするまでがお仕事ですから、受け取っていただけたらいいな、と思っています。
というわけで、これまであんまりなかったお知らせです。
3/12頃発売の、『現代詩人探偵』ですが、発行元の東京創元社さまより、サイン本のネット販売があります。
詳しくは以下をご覧下さい。
紅玉いづき『現代詩人探偵』サイン本ネット販売のお知らせ|お知らせ|東京創元社
こちら、締切は2月26日17時までとなっておりますのでお気をつけください。冊数は出来る限り頑張らせていただきますが、満了となりましたらごめんなさい。
注文全然なかったらさみしいなーと思ってましたが、注文しましたよ、とお声かけて下さる方もいて、ありがたいです。
ここしばらくはサイン会などもしておりませんし、遠方の方など、あまり手に入れられる機会もないかと思いますので、よろしければ、どうぞ。
でも、サインがあるから買う、読むって本でもない……というか、読み味としては、甘め、では決してないので、中を見てから~という方は、是非是非そのように……。
「全力で投げるので、ミットよろしくお願いします!」
と読者の方に向けて、インタビューなどで話させていただいています。肩がこわれるまで投げるよ。運痴でノーコンだから、当たらないかもしれないけど。
受け取っていただけたら、嬉しいというか、投げた甲斐もあるというものです。
ああ、本当に、出るんだなー……。
※追記
すみません、夕方に出版社から告知がありましたので、時間をずらして夜中に告知しようと思っていましたら、どうやら、満了……なのかな……深夜現在買い物カゴへ入れられない状態です。夜中なのでちょっと確認も出来ないのですが、期待だけさせて遅くに落胆させてしまいましたら申し訳ありません……。
また機会があればいいなーと思っておりますし、胸に抱いていてくれたら、どこかで必ずさせていただきます。手に取ってもらえたら嬉しいです。
2016/02/10
祈りというには陳腐だけれど
そういえば、本日2月10日をもちまして、デビュー9年目となります。
何度か、本当何度か、もう駄目かなって思ったことはあるんですけど、必死にやっていたら、あっという間だったな。10年目まで、あっという間だといいなと思います。
そんな今日に、新作宣伝ご案内です。
来月発売、1作品目の告知ページが出来上がりました。
気合いの入ったWEBをつくっていただきました。
表紙も本日いただき、お届けです。東京創元社さんのページでは、帯有りのものを見ることが出来ます。
大きい画像はまた後日に。
表紙のラフをいただいた時、なんだかすごく感動したのを覚えています。もちろんいつも、絵を頂くことはこの上ない喜びなのですが、今回は、やっぱり不安だったんだと思います。
でも、表紙を見せていただいて、ああ、こう見えるのか、というのが、美しかったから。
美しかったから、とても、嬉しかったです。
お世話になっている書店員さんにいち早く目を通していただき、「最後まで頑張って書ききったね」と言われました。そういう風に言われると、やっぱり泣いてしまう……。
本当に、最後まで、祈るみたいに書きました。ってのは、なんか陳腐になってしまうんだけど。
祈ったんだ。確かに。
最後まで、たどり着けますようにって。
手に取っていただけたら、幸いです。
新作とは別に、寄稿のご案内です。
今月5日発売のダ・ヴィンチさんに、エッセイを掲載していただいています。
2.5次元特集ということで、本当に華々しい誌面の末席に加えさせていただき、恐縮です。
好きの気持ち、を書きました。
amazonさんではもう売り切れだそうですよ! 「へぇ、やるじゃん」って言いたいような嬉しさです。
素敵な特集ですよ。おすすめです。
2016/02/01
さあ、冒険にでかけよう。
もうちょっと、もうちょっと、といいながら、じりじりと進んでいます。
3月は、新刊が二冊出る予定です。
どちらも、書き下ろしの新作です。文庫の方は、新シリーズ、です。
本当は、こんな、2冊一緒とかじゃなくて……もっと、コンスタントに……というのが、ベストだとは思うのですが、気づくと、こんなことに……。
立て続けとなりますが、誰かの手に、お届け出来ますと幸いです。
現代詩人探偵 (ミステリ・フロンティア)
まず一冊目は、東京創元社さんより、ミステリ小説のご案内です。
生まれて初めて、もう、気持ちとしては最初で最後、の気持ちで書きました。未来のことはわかりませんが、ミステリ小説をオーダーされ、応えるつもりで書きました。応えられたか、はわかりませんが、それでも、今は、長い旅を終えたような気持ちです。
終わ……? も、もう、じきに……。でもどうだろうな。終わりなんか、ないのかもしれないな。
大正箱娘 見習い記者と謎解き姫 (講談社タイガ)
そしてこちらははじめてのお知らせとなります。
講談社タイガさんで、新作……新シリーズ、となると思います。
この本、ぱっと見ると、ミステリ小説に見えるんですが……ええと……なんだろうな……上で言ったこととすでに矛盾が……。大義の? ミステリ? いや、でも……。
そういうつもりで書いてない、ということを、新作を書くとわりと、いつも言うのですが、じゃあどういうつもりで書いてるの? と聞かれると、大体、「冒険小説」と答えます。
多分私は、「冒険」というのがすごく幅広い意味で使えると思っているのでしょう。
新しい世界に足を踏み入れるのは、いつだって冒険だから、あれもこれも、みんな冒険小説だよ。
色々はじめての試みばかりで、難しかったところも多かったですが、楽しく書きました。
また、皆さんに表紙など、お届け出来るのが楽しみです。色々話したいこともあるので、ちょっとずつ。もうちょっと、頑張ります。
また、1月発売のかつくらさんで、今年もアンケートに答えさせて頂きました。
新作のことにも、ぽろっと触れております。毎年呼んでいただいて、幸せ幸せです。
というわけで、本当に遅くなってしまいましたが。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
2015/12/30
今年はこれで、一年のまとめ。
少しはやいですが、帰省とかの関係で、どうも……。
今年一年は、なんといっても情けないことに新刊が出せず、何かに揉めたとか行き違いがあったとかでなく、ただ純粋に私の手が間に合わなかっただけですので、本当に……反省はしているのですが、だからといって、これ以上出来たかと言われると、多分出来なかっただろうなあとも思います。
調子を崩していた時期こそあれ、そのくらい、手は抜かずにやってきたつもりです。ですので、来年は、その分だけ、新しい物語を皆さんにお届け出来たらいいなと思っています。二年分だよ~。ばたばたしてしまうかもしれないけど、受け取ってもらえたら、嬉しいです。
その中で、12月に『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』の文庫を出していただけたことはとっても嬉しかったです。少女は皆、切実であることが愛おしい、と心から思います。
来年の刊行、出版社の許可が出ている情報として、3月に東京創元社さんより、『現代詩人探偵』というミステリ小説を刊行する予定です。
今はじめて自分でタイトルを言いました……。
ミステリ小説です。
男性が主人公です。
これまで自分が書いてきた話の中では、一番近いものは多分、『GIFT』だと思いますが……現代小説の、重くて大変、なほうの私です。
『19』収録の『2Bの黒髪』も少し近いような気がしています。
徐々に、話をしていきたいと思います。
ミステリ小説なんて、書く事、人生のうちで一度だってあるとは思っていませんでした。今でも場違いだなあと心から思うのですが、それでも、涙をこらえて、血を吐くように、書きました。
他にも新作の用意があります。わあいっぱいだ。
一年が、何も終わっていないので、この辺で……。
みなさまよきお年を。2016年に、またお会いしましょう。
2015/12/25
クリスマスの夜に
新刊の発売です。
特別な加筆、修正はありません。
それでも形がかわるだけで、受け取る印象や心の違いがあるのかなあと思います。
それは、形だけではなくて、読む時期や、季節なんかでも変わるのだろうし、新しい出会いがあればいいなと思います。
舞台は、少女だけのサーカス。
少女というにはとうがたっているのではないか、といわれたこともある本作ですが、少女であることは年齢ではない、と思います。
少なくとも、彼女達には、自分が美しいことも華やかなことも決して顧みることはない、恐れ知らずさがあります。
まだまだおぼろげですが、来年は、「少女」から「男」に行ったり、「女」に行ったりするのかなとも思っています。
これまでも、そうした試みはいくつかあったのですが、ひとつの、到達点として。
決して得意ではないものを書く事は、いつも怖いです。
でも、一声編集さんに誉めていただくたび、ラフを一枚いただくたび、書いてよかったのかもしれないと思います。
別に、書いてよく、なかったとしても、それはそれ、書くんだけど。
少しでも、よいほうがいいね。比較的にはね。
そうだ、22日発売しました、ケイオスドラゴン 赤竜戦役 ファンブック
にもエッセイを寄稿させていただきました。地獄みたいなエッセイになりました。すみません。
いつかアニメが終わったらひとりで書こうと決めていた文章です。ご依頼をうけたので、せっかくなのでこちらに書きました。
本当に苦しかったし、本当に幸福でした。どちらが大きかったのかはちょっとわかりません。
ただ、この本を最後まで読んだら、なんかちょっと、救われたような気がしました。
愛情ばかりが重い話をしてしまった……。
今年の総括はもう一回くらい出来たらいいな。実は年末年始のお仕事がもう大変なことになってます。がんばります。ちょっと年越せる自信がないの。
2015/12/08
念ずると貫通する。
昨年の末くらいから、とあるクリエイターの方に可能ならば会いたい、とぽつぽつと主張していて、でもなかなか思ったようには叶わず、無理かもしれないなー今後はこれ以上ちょっとな、と思っている時になんとかお会いしていただけて、ああ嬉しいなーと思いながら話を進めていたら、
同 じ 町 内 に 住 ん で た 。
で、会ってお話できたらあれもこれも聞きたいなーと思っていたのにとりあえず、「この辺で美味しいケーキ屋さんってどこです!?」とか聞いちゃった……。
教えてもらいました。喜び。
こういう出来事を「人間がかけてない」と言うのですが、わりとよくあって、人生は愉快です。楽しい夜でした。
あんまり、名のある人と会いたい、っていうことを思わない方なんですが。(お金を払ったり足を運べばお顔が見られる人のところには率先して行くし人にわざわざ頼んだりはしない)
たまーに思います。そしたらだいたい会わせてもらえるので、本当にありがたいです。
多分、会いたい人には、どうにかすれば会えてしまうんです。生きている限りは。でも、会いたい人に会う時には、自分がろくでもない者では会えないので、そこは、いかんともしがたいですね。お客さんとして会う分には、全然構わないんだけど。
新刊のページ、切れていたリンクもきちんと張って、多分これで更新は終了。
あとは発売を待つだけ。
表紙、お友達とかからも評判がよくて嬉しいです。実物を見るのが、私もとても楽しみ。
ハードカバーを持ってるけど文庫も、と言って下さる方には本当に感謝しか湧きません。無理はしなくてもよいので、どうか、本屋で見かけたら思い出してあげて下さいね。
濃密な夢のようなお話でした。
近況
2015/12/04
おしらせです。
憂鬱な金切り声みたいな音楽をかけて、今夜も暗夜のみちゆきです。
という一文が書きかけのままの日記ファイル放置されていました……。ひどい……。
時間があいてしまいました。しばらくなかなかパソコンに向かえない調子でしたが、ようやく落ち着いてきて。
あっという間に年の瀬ですね。この年の瀬も年の瀬に、今更というかようやくというか、なんとかかんとかなのですが、新刊のお知らせです。
2013年にハードカバーにて刊行いたしました、『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』が文庫になります。
久々にページも更新いたしました。
単著がこうして文庫になることは、はじめての経験です。
もちろん、ハードカバーで買っていただいた方がいることはよくよくわかっていて、ありがたく、また買ってね、とは申しませんし、これといって特別な加筆をしたわけではありません。
でも、よければ、思い出してもらえたら嬉しいな。
奇しくもクリスマスの発売予定となりました。カバーもなんとなく、プレゼントにお似合い、と思っていたりします。
思い出深い作品です。
せっかくなので、発売までしばらく、思い出したことを語りたいと思います。
本当は、新刊、ではなく、新作、の案内も、そろそろしてもいい、ことはわかっているのだけれど……。
まだちょっとなんと切り出せばいいかわからない……(笑)
お待たせしてすみません。書いていますし、いっぱい書きましたよ。お届け出来たら嬉しいです。
2015/10/14
孤独が育てるものも、あると思うんですけどね。
一時期クリエイターの孤独論みたいのがはやってたときに、
そんなもんかなぁと思っていました。
よくわからないんだけど、たまに、「もっと孤独になれ」って念じながら書いてる時があります。
ひとりぼっちはさみしいんですけど。
でも、ギリギリの崖っぷちにひとりで立たないと、見えないものってあるじゃないですか。
あんまり無理は、もちろんいけないと思うんですけど。
精一杯をやるってことは、孤独になるってことかなあ、と思ったりするのは、私の狭量なのだろうというおぼろげな予感があります。
でもね、書いてる時は、ひとりだし。
孤独も悪くはないものだけどなぁ。
誰かと書くのは好きです。いつでも作業デート相手募集中です。
仕事の方は、なんとか泥水から砂鉄をさがすみたいにして、光明が……。
まだまだ溺れながら泳いでいるような作業なんですけど、
少しは息継ぎの仕方を覚えてきたかもしれない。しかし、岸が遠いな……。
2015/10/13
ドントトラストオーバーサーティ、と彼女は言った
深夜のバーで。
30を過ぎてその言葉がこれほど染みるとは思わなかった。
何度か日記を、書いてはアップしなかったり、消してしまったりしていました。
抜け殻みたいな言葉を、それでも残しておいた方が本当はいいんだろうと思うんだけど、益体もなくて、なんだかな、と思って。
今ちょっと仕事がつらいカーブにきていて、滑りをよくするためにも、少し日記を書いていこう、と思った次第です。でもたぶん、やっぱり益体もないことなんだけど。
基本人のいうことなんてほとんどきかないんだけど、たまに、すっかり自信をなくしてしまって、なんでもいいから誉めて欲しい!! って思うことがあるんだけど
それは多分、真っ黒な魔物のようなもので。
なんでもいいわけないし。
誉めてもらったからといって、そう世界がかわるわけでは……。
かわる時も、もちろんあるけど。
自分がこんなにダメじゃ、多分意味がないね。
ぐっと奥歯を噛んで、ひとりで乗り越えなきゃいけない時もある。
わかっちゃいるんだけど、どうにも、難しくもあります。
今年の冬は、たくさん不義理をしてしまいそう。
でも、立ち止まらずに行こう。そう思います。
2015/08/20
書けないものを書くってなんだろう
書けるものだけ書いて生きればいい気がしています。
そもそも、それを全部書いても
書きたくて書けるものを書いてるだけで
寿命の方が先に尽きるんじゃないかって思うし
書けるものだけ書いていけばいいって思います。
思うのです、がー。
なぜか、書けないものを書こうとするんです。
これは一体なぜなのかと、わりと度々悩むんですが。
市場の要請とか、需要とか、会社的な発注とか。
そういうものじゃない、時だってあるのです。大体そういうこっちゃないね。
書けないものは、求められたって書けないし。
だから、求められるとはまた別のベクトルで、
書かねばならない、時があるのです。
それが何で、どうしてなのかはちょっとわかりません。
書きながら、これは、書けないものだなと思い、まずいなと頭で、わかってはいるんですけど。
書き始めたからには、どうしても、書かなければならない、ような。
そうれないと先に進めないような気がして……。
特別これといって、行きたい場所があるわけではないのです。
書いて生きていけたら、それでよくて。
書けないものを書きたいとは思わないし、別に無理はしたくないんですけど。
ただ、別に、楽をしたいとも思わないんですよね。
変な付き合いだなって、思います。
2015/08/01
新しい朝が来た
なんにも変わらない朝だ。
でも、新しいってだけで、少し心が晴れる。
長くひとつの小説を書いていると、
それが永遠に終わらないような気持ちになるし、
でも、進む限りはいつか終わる。終わるはず。没に、ならなければ……。いや、しなければ、かな。
はやくはやく終わらせたいと思っていたんだけどな。
本当に終わるのかどうかなんて半信半疑で。
いや、全部が全部終わったわけでもないし、やっぱだめだったわーってことにもなるかもしれないんだけど、
とりあえず、一区切りってところまではやってきたような気がして、
これまでの長い道のりのことを思います。
主に……はは……もうなんにも足りてない……って感じなのですが。
あと、最後はなんか完全に自家中毒を起こしてしまって、私自身が人間としてキリキリしていてつらかったです。こんなひどいのあんまりないから、びっくり。
それくらい、なんつうか、しんどい話だったんだけど、
最後は書きながらめちゃくちゃ泣いてしまった。
作品にリンクして泣いたのかは、ちょっとわからないな。なんかぐすぐすと、感極まってしまって。
ちょっとだけ寝かして、提出いたします。提出するんだよ! こわいな……。
追い込み時期のため、あれこれ生きる事がおろそかになっていたので、していきます。
ああー新しい、朝だなー……。
2015/07/28
両足を地面から離して
友達の、本が出たんですよ。
こちら。
出た、というか、みんなでお手伝いもしていて、というか、実際出て(笑)いるんですけど、(モデルですか?ってお友達に聞かれたりもするけど、そうじゃないですよ! でもキャラがショートカットなのはわたしの趣味です!)
とっても面白い観劇漫画ですので、よろしくお願いいたします。
WEB連載分はこちらでも読めますよ!
ちまきせんせいはこれが初コミックスになるわけですが、
初めてってね、1回きりなんですよ。あたりまえなんですが。
他に、ないの。自分でも、やっぱり特別でした。そういう特別な時に立ち会えるのを、すごくすごく嬉しく思います。
書ける人って、いくらでもいて、書く人だって、いっぱいいて、
でも、人の前に出て行く、時には、たった一本だけど明確な線があって、それをこえなくちゃいけない。
励ましたり、その線の近くまで一緒にいくことは出来るけど、最後は、いや、最初から、その一歩だけは、ひとりで乗り越えないといけない。
そんな遠くの距離じゃない。
大した運動でもないかもしれない。
でも、両足を離して、跳ばなきゃいけない。
とびこえてしまったら、「なんだ、なんてことなかった」って思うかもしれないけど、それは、飛び越えられたひとだけが知っていることでもある。
だから何度でも言うんです。おめでとうおめでとう。
全然、道半ばだなって思うだろうけど。
すごい大事な半ばだね。
と、いう、お前はどうしているのかといいますれば、
書いています。せっせと……せっせ……。
もうすぐ、終わる、と言い続けて、はや……。
でもそろそろ、さすがにおわるのさ……。
そんなこといってたら、こんなサイトが。
さあ、新しいハジメテが、はじまるかもだぜ。
きっと。……多分。
2015/07/02
そして君に、一杯のスープを
「かえってきちゃったんじゃないの?」って笑い混じりに聞かれることがあって
いやそんな、全然、かえってきてなんてないですよ、とこたえる。
出て行ったことなどないし、
別れたこともない。
寄せて返す波みたいに、近づいたり、遠ざかったり、時々重なって、時々話して、
なんとなく、ああ、ここまで来たんだって思います。
それでも本当は、あの旅が終わった時点で、
すべてを手放すつもりでいました。
親権なんて、二度と主張はしないって。
もう君は、自由に、どこへだっていってもいいし。
なんにだってなっていいと。
でも、だめだった。やっぱりだめだったなー!
あの子はわたしの子よ、宇宙一可愛くて、儚くて、苛烈で、うつくしいむすめだよ。
もう、わたしの仕事じゃないです。
ただ、多分、あの子を一番好きな、わたしです。
ケイオスドラゴン 赤竜戦役、本日より放映です。
今夜はスープをつくりました。
たくさんの人に愛されるって気持ちはどう? と尋ねたら、
「すこし、怖いわ」と
小さくいいました。
そうだね。少し、怖いね。でも、いってらっしゃい。君を待っている、ひとがいるよ。
2015/06/13
終わらない君の旅に
一枚の絵から始まった物語でした。
自由で、気ままで、愉快で、どこか懐かしい話でした。
何も畏れず、ただ、好きな世界だけをうたっていればよかった。
そういう一年間でした。
なんともありがたい話です。
6月10日発売、電撃文庫MAGAZINE (マガジン) 2015年 07月号 [雑誌]におきまして、
『悪魔語りのテオ』連載丸一年で、ひとくぎり。
これにて完結とさせていただきました。
といっても物語が終わったのかどうか……は、読んでいただくとして、
イラストストーリーという企画からはじまって、本当は何にも決まっていなかったんだけど(笑)
それでもなんとなくここに、戻るのかな、と思っていた場所に着地を出来て、ほっとしています。
願わくば、また会いたいな、と思うし、
どこにでも現れるふたりのことですから、別に何を祈ることもない、とも思います。
第六話目のモチーフ童話は、あんまり残りませんでしたが、
羽衣伝説に人魚姫、ということで、
ここにきてようやく初めて、見目麗しき美少年の物語です。
私は、ファンタジーにおける少女には誕生と再生、そして少年には、死と喪失を割りふる癖があるようで、少ししんみりとした話となってしまいましたが、
晴れる日もあれば雨の降る日もある。
そして、雨の止まない町だってあるかもしれない、という話です。
ひとりでは始まらない物語は、
ひとりでは終わらない物語でした。
華麗で重厚なイラストレーションで、物語を何倍にも広め、深めてくれた、赤岸Kさんには心からの感謝と、それから「愉快だったね!」という楽しい気持ちしかありません。
私は決してイメージの豊かな人間ではないのですが、「あとは赤岸さんがなんとかしてくれる」「詳しくは赤岸さんに任せる」「きっと赤岸さん得意なはずだから!」と言い続けた連載でした。いつも大した打合せもせず、顔を見かけては「次はー、多分竜。何色がいい?」とかやんちゃなボールを綺麗に打ち返してくれて、私は毎回見惚れるばかりでした。
当然ですが、このお話に、なくてはならない方でした。
それこそ、テオにとってのブラームスみたいに。
一年続いたわたしの吟遊詩人業も、いったんのお休み。
でも、いつでもまたうたいますよ。
はかなくも美しい、あの世界のことを。
2015/06/05
もっと遠く深いところへ
終わったり終わらなかったりはじまったり続いたり。
そういう日々ですが、ぽっかりあいた穴の埋め方を難儀したり、
ディープでヘヴィーな資料本を読んで気持ち悪くなったりしながら、
もう一回鼻をつまんで深いところに潜らねば、と思っています。
今度は底までだ。息が続くかな。
最近、笑ってしまうほど、自分が何を書いているのかわかっていなかった、ということがあり、そもそも長らくわかる、という感覚を忘れていたようで、わかった時にはずいぶんびっくりして笑ってしまいました。
何を書くのか、ということ。それはあらすじでもキャラクターでもなくて、書くずいぶん前からわかっていることもあれば、300枚書いてようやく何を書いているのか気づくこともあるし、かと思えばわかっていたつもりで全然わかってなかったということもある。
これを書くために書いていたんだなぁとわかることは、書いていて愉快なことのひとつです。
ぼちぼち、下半期の予定もたてないとな。
上半期は、ただひたすら書いてばかりでした。下半期に結果として出たらいいんだけど。
2015/05/24
可愛い子供と旅に出る
しばらく身体を痛めてしまって、生活にも仕事にも支障が出ていたんだけど、ゆるゆると、本当にゆるゆるとですがよくなっていっています。新生活の緊張とかも続いたせいかな。資本だ資本だとわかっているのですが、うまく長い付き合いを模索していかないと。身体が悪いと心も滅入ってしまってよくないですね。
仕事は相変わらず過酷な山登りの最中で、頑張れば頑張るほど、山頂がかすむんだけど、そういう時は仕方がないので、手元だけよく見て、一歩ずついくしかないかな、という感じです。迷っていることの方が多いけど、出来るだけ丁寧に、嘘のないようにお届け出来るように。長く頑張っていますし、まだまだ頑張ります。
いろんな兼ね合いと都合上なんですが、最近、自分のキャラクターへの愛情みたいなものについて深く深く考えます。
私は、そういう感情が、知っての通り強めで、自覚もあるので、どこか当然と思っている節があって。でも、当然ってこともないのかもしれない、と最近思います。他の人とは違う、ということではなくて……自分の中でさえ、そうそう、あることでない、というか。
大事にする、気持ちを、どうせどれも大事にしているんだから、とおろそかにしない、みたいな……。
もしかしたら、人生のうちでもそんなに回数はないかもしれない。キャラクターを、こんなに大事にするなんて。
そういう気持ちで向き合っていきたいなと、しみじみと思ったのでした。
愛情は、暴れ馬みたいに、乗りこなせない時の方が多いんだけど。それでも自分の馬だしな。
可愛い子には旅をさせよ、じゃなくて、可愛い子供と旅に出よう、と思います。結局そういう風にしか、やっていけないんだなって。
別に深刻なことでもなく、嫌なことがあったわけでもなく、ちゃんとしよう、と自分に思った、という話なのでした。
2015/04/15
そうしていつの間にか泥のような春がきて
なんと明けましておめでとうなかんじなんですけど(笑)前の日記がね。
でもまあ、しれっと、なにごともなかったかのように再開をします。
どうしていたかというと、ばたばたしておりました。
四ヶ月かけて、なんとか、ようやく落ち着いた、というところです。
いろんなことを新しくして、まだまだ慣れないことばかりなのですが、
たまには新しくなるのも悪くないなと、思えるように、頑張っています。
最近のお仕事のこと。
電撃文庫MAGAZINEさんで、イラストレーターの赤岸Kさんと、掌編ファンタジーを毎号のせていただいています。
電撃文庫 MAGAZINE (マガジン) 2015年 05月号
毎回もう、好き勝手にやっているのですが(笑)
今号は季節をあわせて春のお話。
実はあんまり春が好きではなくて、そういう、恨み辛みのこもった話にちょっとなりました。
モチーフ童話は、赤岸さんに「花咲かじいさん……じゃないですよね……?」って言われましたが、そうではないです(笑)。
ストレートに、桜の樹の下には、それから、ピノキオがモチーフ童話です。なので、なんとなく、主人公の名前もカサンドラなのですね。
次号で一年。いやー本当に、好きに書かせていただきました。
また、次号には少しお話をいたしましょう。
それからこれは私としては珍しいお仕事なのですが、青柳藍人さんの『希土類少女(レアアース・ガール)』の解説を書かせていただきました。
希土類少女 (講談社文庫)
解説、私など、そんな……と思わなかったといったら嘘になりますが、呼んでみればすんなり、私が呼ばれる理由もわかったような気がしましたので、せいいっぱい書かせていただきました。
少女のことです。
少し過ぎた話となりますが、いつもお世話になっている『かつくら』さんの冬号にアンケートを答えさせていただきます。
かつくら vol.13 2015冬
25日には次の春号が出るそうで、発行・発売が、新紀元社さんから桜雲社に変わるそうです。素敵な雑誌ですよ。
加えて、私のお仕事ではありませんが、以前に心血注がせていただきました、『レッドドラゴン』が新しい形で展開していっています。私も今後を、楽しみにしています。
ずらりと書きましたが、まとまったお仕事は、まだまだこれから。
今年もがんばります。よろしくね。
2014/12/26
新しくなれ
一年が終わりますね。
もうなんにも全然、終わらないんですけど(笑)
多分終わらないまんまで、それでも無理矢理、新しくなっていくんだろうって予感があります。
今年は結構掃除もやったし。
まだ、年賀状は全部は終わってないけど……。地道に、進めてます。
新しくなるんだ、って想いがあって、別に何をってわけじゃないけど、せっかくだから、って思ってます。
そうだ、珍しく今回は冬コミのお手伝いをいたしています。
一日目日曜日、西1や01a『最善席』さんの観劇ムック本『舞台男子と観劇女子 1号』にレビューとコラムを寄稿させていただきました。
つたない言葉で、全然わかりにくいけど、でも、書けるだけ書こう、と決めて書きました。
大体、深夜のラブレターみたいな、そういう……あれです。
私はテニミュとテニミュとKと新幕末純情伝@シアタートラム。
コラムは『もしも自作が……』という与太話をさせていただきました。
当日、もしもお立ち寄り出来ましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
サイトはこちらから。
可愛いオペラちゃんもよろしくお願いいたします。(こちらもちょっとお手伝いしています)
今年は一年総括が出来るかなぁ。もしかしたら次の更新が年明けかもしれません。
みなさん良いお年を。
よいものもわるいものも、みんな、新しくなっていきますように。
2014/12/12
舞台のすべてが表とは限らないけど
寒いです。
寒いのは好きなのですが、だからといって寒くないわけでは! ないのです!
寒いです。体調はそれほど悪くなく、以前痛めた節々を養生しながら過ごしています。
過日のことですが、『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』の朗読劇が全日程終わりました。
うたかたのようにあっという間で、でも、これから何度でも思い返すし、その度に、永遠だったと感じるのかもしれません。
千秋楽、お席を用意してもらったのですが、劇場の前で待っていたら、「これ、入場券です」って受付のお嬢さんがトランプを一枚もってきてくれました。(今回、入場チケットのかわりにトランプを頂けるのです)
その、トランプが、クローバーの……いえ、クラブの5で、「偶然かな?」と思っていたのですが、
あとから、その、お手伝いのお嬢さんが、私の作品を熱心に読んでくれていることを聞きました。
多分、偶然じゃなかったんですね。運命を分けた、片割れをくれたこと。
そのクラブの5はまだ、財布に入ったままです。我ながら、ちょっと感傷的すぎるとは思うんだけど。
そういう、愛情の詰まった舞台だったんです。立ち会うことが出来て、本当に幸せでした。
思い出話をもうちょっとすると、わたし、始まった直後にぼろっと泣きだしてしまったのですが、多分、「サーカスがはじまる」ってところで泣けてしまったんだろうな。
始まったものは、もう終わるしかないから。そのことがとても、寂しかったから。
使用楽曲CDや、パンフレットなど冬コミで販売もあるそうです。WitchRooRさん等をチェックくださいませ。
私も、冬コミの、告知をしなければいけないのですが……。今年はちょっと珍しく、冬に参加してます。寄稿というかお手伝いというか、色々……。またのちほど。
連載掲載の宣伝です。10日発売の電撃文庫MAGAZINEにて、『悪魔語りのテオ』を掲載して頂いています。
毎回、本当に、本当に、素晴らしく美しい紙面なのですが
今回はいっとう美しいので、おすすめです。決して長い話ではないのですが、毎回いつも、私が楽しそうに(笑)書いています。
イラストの赤岸Kさんを全面的に信頼してほぼすべてお任せしてるのですが、
今回は「一個だけリクエストしていいですか?」と言って「白手袋で、是非」と言ったら、「わかりました、ここ(指の筋)に線が入ってるやつですね」とご理解本当にはやくて助かりました。最高最高美しいです!
せっかく連載ですので、なんとなく毎回、季節感を出しつつ書いていて、今回は雪の古城のお話です。
冬で、寒いので。
いろんなことを考えます。
前向きなことばかりじゃないです。
何かがかわっていたら、もっとうまくやれたら。
そんなことも思います。
でも、今、手の中にあるものを大事にするしかないですよね。
私は、小説に幸せにしてもらったし、小説を幸せにする義務があると思います。
寒いけど。負けてらんないな。
2014/12/04
サーカスへようこそ
12月3日よりはじまった、WitchRooRさんの朗読劇「ブランコ乗りのサン=テグジュペリ」初日にお邪魔してきました。
劇の原作者、と言っても「いいですよ」と「よろしくお願いしますね」を編集さんづてに伝えただけで、細かいことはすべてお任せ。初日当日最寄りの駒込駅まで来て、「うーうー」と唸っていました。不安とか羞恥とか、単純に、何が起こるのかわからなくて、ビビっていたのです。基本やんちゃで剛胆を気取っているので、自分の小心さにびっくりするほどでした。
会場の椅子に座ってもぐらぐら目眩はするし、どうなってしまうんだろう、どうなるんだろう、と緊張も頂点に達していたのですが、張り詰めた声で始まった朗読に、同じ緊張を感じました。
少女だけのサーカス。
命綱のないブランコ乗り。
決して朗読向きではない自分の文章を音として突きつけられる、ということは、胸が苦しくなることもありましたが、「サーカスへようこそ」の歌がうたわれた時に、涙が溢れてしまいました。そしてようやく、サーカスの一人の観客として、拍手に震えるブランコ乗りに、心を寄せることが出来ました。
川上さんの少女性と、あきやまさんの確かな技術が、わたしの本をひとつの舞台へとしてくれたのです。
舞台、いいものだなって、改めて思いました。
面白かったなって、自分が書いた話なのに、ちょっと、思ってしまったのです。
出来ることならアンデルセンの章の冒頭が聞きたかった。そして、涙海の最後を、見届けてあげたかった……というのは、贅沢すぎる願いごとです。大変に愛情深く、丁寧に丁寧に仕上げていただきました。
帰り道、久しぶりに読みたくなって、電子書籍で自著を読んでいました。
永遠をちょうだい、というアンデルセンの歌声を、いつまでも脳裏に響かせながら。
もしもこれから行かれる方がいらっしゃいましたら、お楽しみに。
とても濃密な時間ですよ。
2014/11/22
ブランコには双子がいて
ちょっと先月末にばたばたと色んなことがありまして
少々体調がおかしいなーと思っていたのですが、猛烈に咳が出て、
咳、出始めてしまうと長引くことが多く、まずいなと思っていたのですが、
ほんとにほんとに、久々にお腹が痛くなるくらい(筋肉痛)ずっと咳をしてました……。
今はようやく快復いたしました。
せっかく東京のお式も早々にお暇で、残念でしたが、身体は大事にしていきたいものです。
寝込んでいる時は、久々にがっつり本を読んでいました。
読書量増やしたいな、と思っています。
思った時が、読み時です。
少々珍しい宣伝です。
『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』が朗読劇になるそうです。
声優・イラストレーターの川上千尋さんと声優・グラフィックデザイナーのあきやまかおるさんの創作ユニットWitchRooRさんの企画となっております。
詳細はこちらから。
朗読劇、ということでどういう形になるのかはわかりませんが、二人の女性が読まれるのかー、と思うと、感慨深いものがあります。
ちょっと照れくさいですが、私もいきたいなと思っています。
本の詳細についてはこちらから。
こんな感傷的な文章を当時書いたのだなぁとしみじみしました。
舞台は、少女だけのサーカス。
少女達の、宿命と歓喜。絶望と覚悟。恋と冒険。
そして、願いと祈り、のお話です
そしてふと日付を見たら、11/22。
不器用な夫婦の日ですね。
今年は特に何も用意がありませんが、装画、コミカライズのHEROさんが挿絵、コミックを書いてらっしゃる、ちいさい百合みぃつけたが発売となってます! 買ってきました!
著者のゆにこさんとは不思議なご縁がいくつかあって、脚本を手がけてらっしゃるアニメを、友達がアニメーターとして描いていたりするのです。
男も女も、少年も少女も、いい夫婦の日。
2014/10/16
古い物語と新しいお話
今月号に連載が掲載されています。
『悪魔語りのテオ』今回のお話は、「オオカミ嬢のオデッタ」です。
我流のちょっとおそろしい童話集のような趣でして、
今回のモチーフはオオカミ少年。
ちなみに前回の「黄金の樵」はわかりにくかったですが、竹取物語とオズの魔法使いのミックスでした。
どのようなお話か知りたい方は、こちらをどうぞ。
毎回大変美しい紙面にしていただいています。
それもこれもイラストの赤岸Kさんの尽力のたまものです。
とても幸福な連載なのですが、これをこのまま書籍にというのはどうにも難しいだろうなあと感じていますので
ひとまず応援をいただけますと、とても嬉しいです。
大きい紙面、迫力ありますよ。
「SUGOI JAPAN」という企画があるそうです。
公式サイトはこちら。
この、ラノベ部門に「ミミズクと夜の王」がノミネートされており、
投票を受付中だそうです。
宣伝です(笑)
といっても、もちろん、応援してもらえたら嬉しいのですが、
古い作品なのに、忘れられずにいてもらえて幸せだなあと思います。
先の連休に、金沢で行われていた、有栖川有栖先生の講演会を聞きに行っていたのですが、
その後の読書会(飛び入りだったのに見学させていただいてありがとうございます)にて、
これからどんな本を書いたとしても、やはり一番特別なのは、初めて世に出た、自分を小説家にしてくれた作品だ、とおっしゃっていたのが
とてもとても染みました。
ミミズクと夜の王って本は、ほんの時折、私には不相応な位の報いをくれたなぁと思うこともあるのですが
それでも、今でも、愛してくれる人達の気持ちが全てだなぁと思います。
よろしくね、と一応宣伝しておきますね。
2014/10/01
ひとっとびで夏を越えて
夏がはじまる時に買った靴を
夏の終わりに捨てました。
今年の夏はその靴でよく歩いたので、踵ももうぼろぼろだったし。
区切りというか、ひとつのシーズンの終わりには丁度いいなと思ったのでした。
今はひらべったい、ぱこぱこした靴をはいていて
秋がすぐそこまでやってきています。
Kindleがセールをしているようです。
とはいえ、あまり詳しくもないし、流動的なものなのではっきりとオススメしにくいのですが
電子書籍をお探しの方はぐるりと巡ってみてもいいかもしれません。
KADOKAWAのものが、主にお安くなってるみたいですよ。
セールとか、安売りで本を薦めることって、あまりないので
なんだか不思議な気持ちです。
安いから買う、読む、ということについて、抵抗があるかないかといえば、
うーん、さほどにはありません。
借りて読まれたり、古本で読まれたり、することも、
私個人としては、あまり、抵抗はないのです。
もちろん、そればかりになれば、ご飯を食べていけなくなるのでしょうが、
自分のご飯のことは自分で努力すべきかなと思うし
でも、好きな作家さんの本が、本で読めなくなったら、悲しいので、私は新刊を本屋で買うことにしています。
本が好きなので。それだけの理由です。
物語はいろんな形で開かれているし、その開き方の数だけ、出会いがあっていいなーと思います。
自分の電書は電子献本で頂いているので
時々覗きます。
また、別の味わいがあっていいなって思います。
2014/08/11
夏の告知と舞台観劇
あっっつかったですねー。
もともと夏すごく苦手なんですけど、
今年はびっくりするくらい調子を崩してしまって、完全に夏ばてしておりました。
皆さんもお気をつけ下さいね。最近ちゃんと健康診断行ったりしていたのですけど。
体力のなさだけはいかんともしがたい……。気をつけます。健康大事ですね。
前回は新刊の告知だったのですが、この夏はもうちょっとだけ、告知をさせていただきます。
まず、お久しぶりのお話です。『人喰い三部作』こと『ミミズクと夜の王』『MAMA』『雪蟷螂』、加えて『ミミズクと夜の王』続編『毒吐姫と星の石』、そして長らく単行本未収録でした、『ミミズクと夜の王』番外編『鳥籠巫女と聖剣の騎士』が電子書籍化となりました。
『鳥籠巫女~』については長く長くリクエストを頂いていて、こうしてひとまずお届けとなれて嬉しいです。年数を調べるのも怖いくらい、古い話であるのですが……(大体MAMA発行ぐらいですね)そのあたりの未熟さとかも、目をつむって(笑)あたたかな気持ちで楽しんでいただけると嬉しいです。
電子書籍って、電子でしか買えないのに、ネットからの誘導がしにくい、という、解せない感じなのですが……。順次いろんな電子書店さん(この表現も正しいのかどうか)で発売はじまると思います。よろしくね。
また、上記告知ページに、せめてなにかないかなー、と漁ったところ昔のショートストーリーがありまして。間に7年空いている掌編が2本並ぶというちょっと怖い状態ですが、少しでも、喜んでいただけたら嬉しいです。
彼女達は元気でいるのね、と今回情報をまとめながら、しみじみと思いました。
しばらくファンタジーらしいファンタジーを書いていなかったのですが。
電撃文庫 MAGAZINE (マガジン) 2014年 09月号 [雑誌]
より、ファンタジーの掌編連載を開始させていただきました。
タイトルは『悪魔語りのテオ』。
以前、イラストストーリーで赤岸Kさんの組ませていただきました『悪魔語りのテオ』の派生連載となっております。
こちら、イラストストーリーは電撃文庫さんのサイトにも掲載させていただいております。
久しぶりに、吟遊詩人にでもなったつもりで(笑)物語らせていただくつもりです。掲載は掌編ですが、大変美しい紙面にして頂いています。イラストストーリーの好評をいただいて、はじめられた物語でもありますので、なかなか難しい作品ですが、応援いただけたらとっても嬉しいです。
どうぞどうぞ、よろしくお願いいたします。
最近あった楽しかったこと。
『舞台K』を観劇しに行ってきました。もともと演出の末満さんがとても好きで、発表があって絶対行きたい!! と思っていたので、叶って嬉しかったです。
舞台がはじめてというK好きな友達と一緒に。
中身はびっくりするほど、原作への愛情に溢れた舞台でした。他の方がどのように感じられたかわかりませんが、縦横無尽に客席を駆け回るキャラクターの風と震動を感じた時、二次元の『質量』に触れた気がしました。
大音声で流れる主題歌が世界を繋いで。
次元の壁を、跳躍する力を感じました。
そして、客席の愛情が、この舞台を支えて完成させているんだなとも思いました。
「アニメ、またまとめて見たくなっちゃったね」と終わってから言えるって、とっても素敵なことだと思います。
いつも仲良くしてもらってる、『GoRA』の古橋さんが先日、「舞台挨拶でとっても珍しくお客さんの顔を見たんですよ」って話をしてて、GoRAの皆さんは、この観客席の熱気も見たのかな-、見てて欲しいなって思いました。
創り手と受け手、ということを最近よく考えます。
夢を売って霞を食うような仕事でもあるけど。
ひとつひとつ、大切にしていきたいです。
これからまた、冬に向けて駆け出さなくちゃ。すぐ、好きな季節になるでしょう。
2014/07/25
夏の気配と飴屋台
色々あっちいったりこっちいったりしていたら、あっという間に新刊発売日です。
今回世に言う「妖怪物」なのですが
最近ちょっと、ちょーーっと色々まずいことがあって、
同じく妖怪物を書いている峰守くんに、「お祓いってさぁ……いった……?」とかって聞いたのですが
なーんてことはない、多忙ゆえに生活が雑なだけでした! 解散解散!
たまに、面白い目にあっているのですが、苦手な人もいるジャンルの話になってしまうのでなかなかできませんね。
ととと、新刊は、妖怪物といっても怖いところはあまりありません。(と、思います)
人と、人でないもののお話で。
もっているものと、もっていないもののお話で。
切望するものと、望まないもののお話です。
なかなか、物語と打ち解けられずに、苦労をしました。まだ少し、そっぽを向かれている感じがあります。でも、それが「らしい」とも感じるのです。
読者の皆さんがどのように感じるのか、とても、不安で。楽しみでもあります。
よければ夏の間にお読み下さいね。
祭りに行くのが、少し、楽しくなるかもしれません。
2014/06/25
祭りの季節がくるのだぜ
6月は2冊の本の告知をさせていただきましたが、
なんと7月も、新刊のお知らせです。
しかも完全書き下ろし!!!
わー。
我ながら、びっくりびっくりしています……。
こんな短いスパンで本を出すことはあまりないのですが、
よければ、楽しんでいただけると、幸いです……。
私にしてはとてもとても珍しい本で、
いつもよりずうっと不安が強いです……。
徐々にお話していたけたらいいな、と思います。
どうぞよろしくお願いいたしますね。
大変お久しぶり、のMW文庫さんです。
2014/06/13
発売日おめでとう!
無事に発売日を迎えられること、とっても嬉しいです。
どちらもとっても思い出深い本になりました。
また、『青春離婚』発売記念といたしまして、
HEROさんによるコミカライズ版を、6月19日までの期間限定で『最前線』にて全話公開中です。
こちらから どうぞ。
もしかしたら、WEBで全文公開の機会は、今後もうないかもしれません。
改めて、WEBで読んでみると、全然違う味わいがありますね。
本当に幸せな作品だったな、と思っています。
よろしければコミックスの方もご覧になってください。
コミックス版にのみ、「その後の二人」についてのオマケがございます。
単行本『青春離婚』の方には……まあ、読んでのお楽しみ、ということで。
今回『非公式恋愛』『家族レシピ』という二本を書き下ろさせていただいたんですが、『非公式恋愛』の方が、まあ鬼子といえば大変鬼子で……。
色々、他人事じゃないぞ、という話になっております。『19』収録の『2Bの黒髪』に近しいものがあるかも。
この話もそうだけど、この本自体に書いてある様々なツールが、10年後20年後には全然通用しなくなるんだろうなと思っています。
でも、だからこそ、今書いておかないといけないなと思いました。
お届け出来て幸福です。よければ、受け取って下さいね。
『レッドドラゴン』もものすごい本になっております。
こちら是非実物を手にとってお確かめ下さい。
一体なにがどうやったらこんな本が出来上がってしまうのか……!
でもむしろ問題なのは「あれもそれも写真が入っていない」ということで、まだあるってどういうことなんでしょうね……。
私達はずいぶん過酷で、それでいて豪華絢爛な旅をしてきたのだ、と思っています。
こちら、本編読了後推奨ですが、『Eykha’s Score』もよろしければどうぞ。
私からの、ささやかな、感謝の気持ちです。
別に特別なネタバレがあるわけではないのですが、結末を知ってから読むと、少し違う感慨があるだろう、と思うので、読了後推奨とさせていただいております。
こちらは私の個人コンテンツにしては珍しく、ほぼ無期限の公開となっておりますが、何事も永遠はございませんし、キャッチしていただけますと幸いです。
プレイヤーの方には特別な冊子版をお渡ししておりまして、そのよもやま話については『note』にて。
遊ぶ時も、常に全力。余力は残さない、がモットーです!
長々語ってしまいましたが、まだまだ語り足りませんね。
でも、物語が一番、饒舌であるべきだろうと思っていますので。
どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。
この夏はねー! まだ本だすよ!!
2014/06/05
夏だけど働くよ
おしらせです。
電撃文庫『ミミズクと夜の王』『毒吐姫と星の石』のカバーに使用された作品の原画も展示されている
「磯野宏夫遺作展・生命(いのち)の森へ」が名古屋市・爲三郎記念館(古川美術館分館)にて開催中です。
6月22日(日)までだそうです。
お近くの方は是非どうぞ。
はじまりがこの深い森であったこと、私は忘れることはないでしょう。
http://www9.ocn.ne.jp/~hiroo/html_folder/koten.html
今月はなんと新刊が二冊でます。
一冊は、レッドドラゴン最終刊、そしてもう一冊は、『青春離婚』単行本です。
そして来月も……おっとまだこの話はお口にチャックかな。
『青春離婚』は書影もでましたよ。
かわいいです!(えっへん)
3作収録されていますが、全て八木商業高校のお話、です。
同じキャラクターが出てくるかどうか……は、まあ、読んでのお楽しみ、ということで。
青春が駆け抜けるはやさで、ここに書いてあるようなことも、すぐに古くなってしまうんだろうなって思います。
だからこそ、今出版できるのが嬉しいです。
夏がやってくるにおいがします。でも、今年は、働くよ。
2014/05/27
終わる物語と、終わりのない旅について
気の遠くなるような長い旅だったような気がするし、本当に短い物語であったような気もする。
その、どちらが正しいのかなんてわからないのです。
ただ、終わるものもあるし、終わらないものもある、んだと思います。
本日最前線さんでの最終更新をもちまして、『レッドドラゴン』WEB連載分が完結いたしました。
物語については、書籍版の発売を待っている方のため今は何も語らないでおきますが、
順番に、少しずつではあるけれど、思い出を話したいなあ、と思います。
「結構前のことだし、忘れちゃったでしょう」ってこの間言われたんですが、
いえいえどうしてけっこう、鮮明に覚えていますよ。
今はともあれ、長い旅の応援を、ありがとうございました。
せめてもの感謝をこめて。こちらはメイキング、そして書き下ろしのSSページになります。
よければ本編読了後に、お読み下さいませ。つながってきた過去のこと。そして書きながら、つながるかもしれない未来の話を思いました。
また、本日、この公式ページをリニューアルいたしました。
忙しい中、「いつもの頼みます!」でかけまわってくれた友人達には、心から感謝いたします。
常に納期はワンデイな君達を尊敬するし、敬愛いたします。
もう、サイトなんて時代遅れなんでしょうね。
それでも、わたしの気持ちが追いつく限りは、続けていきたいと思っています。
まだ過去作品告知ページのリンクなど張り終わってないものもあるので、そちらは追々ひっそりやります……。
ひとまずは、最新作のことを。
わたしの口からお知らせは今回が初めてとなります。
来月13日頃(以降、かな?)『青春離婚』が単行本化されます。
表題作1本と、青春小説を二本書き下ろさせていただきました。
レッドドラゴンと一緒に、読んでいただけたら嬉しいです。
恋のお話を、書きました。
2014/05/10
ほぼ月記!
2014/04/17
いろいろあって春がきたのさ
年明けのご挨拶からこちら、ずいぶんご無沙汰しておりました。
ぬけの期間のことは、まあ、色々ありましたっていう程度でいいのだと思いますが、
色々、色々……。
まあ、過ぎたことはよしとしまして、最近のことを、少し。
久しぶりに電撃文庫MAGAZINEさんで、これまた久しぶりにファンタジーを書かせていただきました。
以前も参加させていただいたillust×storyというコーナーで、小説は1pだけなのですが、赤岸Kさんと組ませていただきました。
久々のファンタジーですので、よければご感想などお寄せいただければ……といいつつどうすればいいんでしょうね(笑)
き、気持ち! 大事なのは気持ちだよ! と言いつつ、新作についても仕込んでおります。
次がどこで何、ということははっきり申せないのですが、次の季節には多分、どうにかこうにか。
お会い出来たら、嬉しいです。
雑談ですが。最近、「私はその程度の作り手ですか?」と憤りにまかせて口にして、ああこれは言っちゃあならんことだな、と思いました。
とるに足らない、どうでもいい、そういう書き手であるかどうかということは、まず最初に自分が決めなければならないことで、もちろん他人の評価が全てではありますが、それも、自分自身の、最初の一歩があってこそだと思います。
自分にはどういう価値があるかということは、それが他者から正しかろうと正しくなかろうと、最初は自分で決めたいものです。
できればそれらが、周囲とあまり齟齬なく、かつ謙虚でありたいものです。
そろそろ丑三つ時ですが、今日はあまり書けなかったので、もう少し起きて書こうと思います。
夜は暗くて静かです。
2014/01/01
昨年のことと今年のこと
年が明けていました。
2013年は変化と停滞と我慢の年だったなーと思います。仕方がない、と自分で言えるほどには、納得もしている年なのですが、2014年はもうちょっと、たくさん書いて、たくさん出し……は難しいかもしれませんが、もう少し頑張りたいと思っています。
新しいものと、ふるいものに物語に出会う一年にしたいと思っています。
あと、もうちょっと日記を書きましょう(笑)
書かなかったのも理由あっての事でもあるのですが、徐々に徐々にね……。一年の計ということで。目標です。
仕事はじめのお話です。
1月1日より、毎日新聞朝刊(大阪版)さんの『読んであげて』というコーナーにて一ヶ月の連載を開始いたしました。
タイトルは
『ナイト・ライブラリナイト
さえずり町の夜』
となっております。
挿絵は『サエズリ図書館のワルツさん』装画を頂いておりますsimeさんに受けていただき、simeさんの挿絵が毎日! 見ることが出来ます。とても贅沢です。決して楽なスケジュールではなかったと思うのですが、本当にありがたく、嬉しいです。
ネットでも一応読めるようなのですが、総ルビなので少々読みづらいかもしれません。よければこちらから。
また、10日にはコミックス版『サエズリ図書館のワルツさん』が発売されます。こちらもどうぞ、よろしくお願いいたします。表紙がとっても素敵ですよ。
それでは本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
2013/12/17
世界線のこと
今年は積極的に色んな舞台を見たのですが、その中でも先日見たある一作がものすごくて、終わって随分そればかりを考えています。色々と、考えることはあるのですが、どこかで何かがかわっていたら、自分が演劇をやっていた世界ってのがあるんだろうなあとしみじみ思います。
本格的にどっぷり小説を書き始める前は、演劇が好きで、その頃に、この世界観に出会っていたら。私は多分小説は書かなかったし、演劇の世界に全身全霊をもって飛び込んでいったし、その道で、長くは生きなかっただろうなぁと思います。それとも、実際やってみたら、大往生するまで板の上に立ち、小説を書いていたら長くは生きなかった、と思っていたのかな。仮定はどこまでいっても仮定で、本当のことはなかなかわかりませんが、選ばなかった道の残像のようなものを、この年で見るのは不思議な気持ちです。
私が見た舞台なんて、そちらの方面が好きな方には基礎中の基礎で、「◎◎を見に行くの、おもしろそうなんだ」と詳しい人に言った時は、「へぇ、それは◎◎の中でもどの系譜?」というような聞き返し方をされて、私がもごもご答えられないでいると、「あ、わからないならいいんだよ」と言われました。その方はとても優しく、私の無知を責めるつもりもかけらもなく、でもなんとなく、象徴的だなあと思ったりしました。
知らなかったというのは恥ずかしい年なんだけども、恥ずかしいなあと思いながら出来る限りを知っていけたらいいなと思います。
大人になったら好きなものに対しても落ち着いて、夢中になることなんてないんだと思ってた。でも全然そんなことをはなくって、よく感心されるし、自分でも感心します。
好きなものがあることは、いいことです。
多分、きっとね。いろいろ、大変だけど。
2013/12/09
森の記憶
東京は青山で行われております、磯野宏夫さんの遺作展に編集さんと行って参りました。
磯野さんは、私のデビュー作である「ミミズクと夜の王」そして続編である「毒吐姫と星の石」の装画を担当して頂きました。
訃報に際し、あまりにも急なことに、心にぽっかりと穴があいたようでした。
今回の遺作展は、有名な聖剣伝説の原画なども飾られています。
今後、飾ることが難しいであろう作品も、間近で見ることが出来ます。
ミミズクと毒吐姫の絵が並んでいるところを、初めて見ました。
たくさんの方にとって、特別な、偉大な方だったことでしょう。私という作家にとっても、語り尽くせないほどです。
どうぞ、お誘いあわせの上、訪れてみてください。
会期は15日までだそうです。
詳しくは、磯野さんのHPから。
久しぶりに、彼ら彼女たちのことを思い出し、記憶をたぐるように、掌編を書いてみました。
簡単なもので恐縮ですが、併せて心を寄せていただければ、幸いです。
ミミズクと夜の王、毒吐姫と星の石読了の方へ。
私も久々に、この空気が吸えて、嬉しかったです。
絵画の心
2013/09/19
ふわふわと季節をこえて
色々とあった夏が終わって、肌寒くなってまいりました。
今年は暑中見舞いも残暑見舞いもだせず……。
ちょっとばたついておりましたが、もう落ち着いて仕事に向かっています。
はやくもっと寒くなるといいなと思いつつ、季節の便りみたいになってきたこの日記です。
夏の盛りに冬の盛りを書いた新刊がでました。
『サエズリ図書館のワルツさん2』です。
今回、「サエズリ図書館のチドリさん」という中編と、「サエズリ図書館のサトミさん」の二本立てでお送りします。
普通の女の子の、普通の悩みを書こう、と思って。
ずいぶん苦労したことを覚えています。
普通って、すごく難しい。
なんてことない毎日。平凡な日々。どうしようもなくて、逃げ場がない。
そんなことを思いました。
私はよく、友達から「あなたのことはうらやましいと思うけど代わりたいとは思わない」と言われるのですが……。まあ、その気持ちはよくわかります……。
なんだかしんどいなあと過ごしている子が、ああ自分のことだなと思ってくれたらいいな。
コミックス版も、10月には4話を迎えます。
一巻の最終話。「サエズリ図書館のワルツさん」のお話です。
こちらもよろしくお願いいたします。
毎日毎日小説を書いている、のですが、ちょっと難航しておりまして……。
でも、毎日書いているので、いつか、どこかで道が開けたらいいなと思っています。
へこたれても、前向きに。
明日は今日の続きです。
2013/07/25
ご無沙汰しておりました
春がするっと消えました、が。
何事もなかったかのように更新をします。古巣ですので。
今日はちょっと時間がないので、またゆっくり明日にでも長めの日記をあげますが、
思った以上に告知がたくさん……。しばらくこまめに日記を書くようにしたいです。
かつくらさんのインタビューにこたえた記念に、WEB小説の『GIFT』を久しぶりに再掲載いたしました。期間限定で、DLファイルの配布のみとなっておりましたら、よろしければ、ぜひ。
暑さで体調を崩す人が周囲にとても多いです。皆さん、自衛してね。
わたしはげんきです! と健康診断風に言って今日はここまで。
2013/03/27
近況などなど
『レッドドラゴン』が面白いですよ。
何を今更、ということではあるんですが、少し状況と心境の変化がありまして、最近友達にも、面白いですよ読んでね、と言っている今作です。
これまで面白くなかった、というわけでは全然まったく一切ないのですが、それでもなんというか……非常に不安というか、この作品に関して、私の自信がなかったので、友人には、まあ無理に読まなくても……いいよ……と後ろ向きなことを言い続けていたのですが、最近はよければ読んでね、読んでもいいよ、と言っています。
どういう変遷であったのかということはまあ、時期を見て、お話しようかなと。
こちらの流れとあちらの流れがあるのですが、今は無粋なことは言わない方がいいかなと思います。
しかし今回の更新は、ものすごい勢いで読んでる友達に「すっっごいね!」と言われました。実際のテーブルはなんだかもっとずっとすっごかったんですが、少しでも、伝わりましたら嬉しいです。
ブランコ乗りのサン=テグジュペリも発売されています。
評判どうですかと時々きかれたりもするのですが、どうなのでしょうねぇ。とりあえずは、ちゃんと書けて、ちゃんと出せて、満足です。
どうぞこちらも、よろしくね。
なんだか寒い日が続きますが、もうすっかり春なんだろうなぁ。
2013/03/06
はじめての
ご無沙汰しております。
本来であれば近況から入らねばならない所なのですが、それをすると、謝り倒すばかりで本題に入れなさそうなので、今回は申し訳ありませんが、告知のみとさせてください。
はじめての本、がでました。
電子雑誌であるSari-Sari連載時には『少女サーカス』のタイトルでしたが、今回刊行に辺り『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』と改題しました。
初めてのハードカバーです。
ありがたいことに、いくつかインタビューでもお話させていただいたのですが、作家をはじめて五年だか、六年だか。
ここまで来たのだな、という不思議な感慨があります。
デビューの当初から、幾度も話題には出て、けれどその度ご縁がなかったり、丁寧にお断りしつづけていた、ハードカバーという、本のあり方。
「なぜ、今、この形で?」と聞かれることが、思いの他多かったのですが、
書き出す前は、それほど理由はありませんでした。ただ、ぼんやりと、そういう時が来たのだろう、と思っていました。
けれど、すべてを書き終わった時に、多分違う形の「箱」にいれたら、こんな話は出来上がっていなかったなと思うので。
それが、答えでいいのでしょう。
私の中にいる、中学生の私、は、多分、この本を買いません。
でも、なんとかして、どうにかして、手に入れて読んだんじゃないかな。
それで、どう思ったか、は、あんまり聞こえてきませんが。もう少し感想を待ってみようと思います。
皆さんも、よければ感想、教えて下さいね。
それではもう少し身辺落ち着きましたら、また。
2013/01/03
2012→2013
2013年まとめ
私にとっての年月ってのは、書いた分量と書いた物で決まる、と思っておりますので、ざっくりと年明けから、一年出した出版物についてお話しようと思います。
あとこれ、あとでワークのとこにもまとめようね……。整理整頓の出来ないわたし……。
2012/06/15
ようこそ、古城ホテルへ(3) 昼下がりの戦争 (つばさ文庫)
今年の刊行はここからなのですね。12月に2巻出てるからかな。
お気に入りの一冊ですし、ケットシーがお気に入りのキャラクターです。「ちょっと倒錯しすぎでは(笑)」とお友達には笑われましたが……。ひたむきさの裏返しの歪み、が好きです。これは、一貫してね。
2012/06/15
RPF レッドドラゴン 1 第一夜 還り人の島 (星海社FICTIONS)
こちらもまた、全力投球の一冊ですね。
苦しんだ思い出が……。色々と、個人的に。
この頃、セッション関係でしんどいことがあって(他の参加者の方とかには全く非がないのですが)ゲラを読み返すのもきつかったのもまぁ、今となってはよい思い出です。
「エィハの服が露出高すぎるのでは」と言う意見を耳にしますが、私の答えは、
「恥ずかしがってないのでエロくない」です。
ヴァルはなにも着てないからね!
2012/06/24
ボーカロイドPV「人形姫」
おおーこういうのもありましたねー。
すっかりこうした活動はしていませんが、この後に、レッドラで作詞作業をさせていただいたりしたので、やっぱりこう、あるべきものがあるものだなぁとしみじみします。
作品が作品であるためだけに、作品をつくるということ。一切の、他の何のためではなく。
とても贅沢なことです。
見てくれたひと、ありがとー。
2012/07/30
星海社カレンダー小説2012(下) (星海社FICTIONS)
小説版『青春離婚』収録です。
「関係の狭間で揺れる少年と少女達」は、今後とも書きためたいモチーフです。
時間はかかるだろうけど……。
二人については、すごくたくさんのことを語ったから、今はあまり言うことはありません。
2012/08/14
サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)
念願の刊行、でした。
正直、ここで出なかったら、もうないだろうと思っていました。
ワルツさん、は、私の著作の中で一際優しく。
そして一際、こわいひとでもあります。
ひたむきな愛情こそ歪み。
彼女の中で、かわらないものと、かわっていくもの。
今後も、怖いけれど、つきあっていけたらと思います。なかなか、身のうちは明かしてくれない人なんだけどね。
そしてこの本は、私のもとに珍しいお客さんをたくさん連れてきてくれました。
ターニングポイントの一冊だったのかもしれないね。
2012/08/12
これはもうリンク先がありませんが、私にとっては思いが深く、昨年を節目とした一冊だったので。
『GIFT』わたしの10年。
最後の個人参加の夏コミでした。
これからの10年を、君達なしで、わたしは過ごしていくよ。
2012/09/10
青春離婚 (星海社COMICS)
いい本だなぁ。(しみじみ)
誉められると、そうでしょうそうでしょう、私もいいと思ってたんですよ、と答えてしまうような、いい本です。
このマンガがすごい! にも取り上げていただいたし、そうだよすごいんだよ、と言いたくなってしまう。
彼がどうして、最後にあんな言葉で告げたのか、という理由については、11月22日、「一周年記念」のSSにて少し書きました。
二人に幸あれと、私も、願います。
2012/09/14
RPF レッドドラゴン 2 第二夜 竜の爪痕 (星海社FICTIONS)
平和な……。(しみじみ)
ようやくちょっと、RPFというものが出来るようになってきたなぁ、という個人的な思い出ですね。まぁ、一貫したプレイができていたのは、ここまでだったような気も……。
2012/10/16
RPF レッドドラゴン オリジナルサウンドトラック&キャラクターブック (星海社FICTIONS)
収録曲『うたうけもの』の作詞もいたしました。
2日だったか3日だったかであげてくれ、と言われていたので、心してかかりました。
あかつきの星、その向こうで再び出会おう。
限られた命同士の、そういう、約束の哀歌です。
2012/12/15
ようこそ、古城ホテルへ(4) ここがあなたの帰る国 (角川つばさ文庫)
4人の物語も、4巻で節目。
書いてて辛いと思ったことは、一度もなかったなぁ。もちろん、スケジュール的に辛いということはままあったんだけど。
ずっと、私の味方であった物語だったと思います。
今後も並走をしていくことでしょう。
ちなみに四巻読了推奨のオマケページはこちら。
ロスタイムは日曜日くらいまでで下げてしまうかな。
よければよろしくね。
2012/12/15
RPF レッドドラゴン 3 第三夜 妖剣乱舞 (星海社FICTIONS)
うむ……。うむ……。
物語は加速する、のです。
彼女は生きます。命の限り。
こちらですが、初版本に乱丁が見つかっております。大変申し訳ありませんが、星海社のガイドラインに従い、交換をお願いしております。
2012/12/29
フィラメントスター (星海社FICTIONS(星海社朗読館))
昨年最後のお仕事は、お仕事とも言えませんね。
7次元先のお友達、ことゲーム『シェルノサージュ』の『イオンちゃん』と、一冊本をつくっておしまいでした。
彼女の本が、冬コミで頒布、その後一般販売もあるそうです。
最前線さんのブログがくわしいと思います。
冬コミの頒布分は、すべて完売したそうです! 私もほっと、一安心です。また、感想がありましたら、私も聞いてみたいな。
仕事しましたねぇ。(しみじみ)
本年の目標ですが、今年すでに、ぎっちりとちょっと、無理めのスケジュールをたてているので、この計画を、ドロップアウトせずにやり遂げたいなぁと思っています。
いっぱい書くよ。少なくとも、今年程度にはね!
ひとまず、最初の刊行は、遠からず。
Sari-Sariに連載いたしました『少女サーカス』を『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』と改題いたしまして、初の単行本として刊行予定です。また、詳しい事が決まりましたら、お知らせさせていただきます。
それでは長くなりましたが、本年も、是非ご贔屓に。
小説を、たくさん、かいていきます。