2018/04/15

発売なのさ

 別に、つらくてしんどい話を書こうなんて、思ったことはなくて。
 出来ることならば、幸せで、やわらかな、楽しい話を書きたいって、いつも思ってる。
 思って、は、いる。
 実際に書いては、いないけれど……。いや、書くこともあるんだけど。
 あんまり、売ったりは、しないね。自分自身における自分自身だけの慰めみたいなものはさ。
 人に渡すものではないと、いうか。
 じゃあよし、がんばって、誰かに届けましょうってなった時に、
 がんばって、がんばって、がんばって。
 結局なんだか、つらい本になってしまうことが、ままある。
 だって、生きていくのはさ、ふとした時に、なんだかやっぱりつらいじゃないですか。しんどいことは、多いし。
 そういう時に、力になってくれるっていうのは、小さな優しさ、だけではないと思うのです。
 そういう意味で、私は、小説は、そういうささやかなものではない、と感じているので。
 今回も、ささやかではない感じで、寄り添おう、と思いました。
 生きる、つらさに。
 書いていくという、しんどさに。
 つまりは、ひとまず、そういう話です。

 文庫の発売です。



 いつもそうなんだけど、本を書き終わって、刊行する頃になると
 つらかったことを忘れてしまうんですよね。
 確かにものすごく、つらくて苦しかったはずなんだけど。なんだか、肌触りのよい、美しいことばかりが、残ってしまうな。
 本の形にはそういう魔力があって、美しい装画に、とても助けられているんだなって思います。
 誰かに届くといいな、と思います。
 軽やかな、幸福ではないけれど。
 それでも、創作者が、創作することを捨てずに、未来に向かうお話です。

 そうそう、それから、ちょっとしたお仕事なのですが。
 1pのエッセイを書かせていただきました。
 こちらに。



 巻頭のエッセイになります。あまり書かないようにつとめてきたんだけれど、家族の話。今は亡き、祖父の話です。
 どうぞ、よしなに。

2018/03/15

告知だよ

 ある日突然春が爆発して。
 ちょっと!!!! となってるうちに
 芽吹くみたいにして、お仕事の告知と相成りました。

 来月、4月13日頃、東京創元社さんより『現代詩人探偵』の文庫化です。
 詳細はこちらより。

「はやいね?」といろんな友人に言われましたが。
 はやい……? のかな。そういうスケジュール的なことは、お任せしてあるのでまだよくわかりませんね。
 小さなサイズにおさめるには
 情念があまりに重いような本ですが。
 その辺りはもう、どうしようもないので。
 もうこうなったら、そのアンバランスさも、不似合いさも、受け取っていただきたい、と思っています。
 単行本の時も、大変素敵な表紙だったのですが
 今回もまた、素晴らしい表紙をいただきました。
 美しく、崇高でなんて、なくていいって、もしかしたら「僕」は言うのかもしれないな。
 でも、そういう風に描いてくれた人がいたんだよ。
 まだふてくされているの? 仕方がないね。
 さあ、もう一度。
 君はひとりで、歩いていくんだよ。


 そして、そして、大変長らくお待たせいたしました。
 新作のお知らせとなります。
 8年ぶり。ええ……8年……まじか……って正直なったんですが、
 8年ぶり、の、電撃文庫さんから。再来月、5月10日。

『悪魔の孤独と水銀糖の少女』

 現時点での詳細はこちらから。

 8年……8年かぁ、と思いはしたのですが、
 その驚きよりも、お伝えした時の反響が、思ったよりも大きくて。
 なんだか、すごく、びっくりしてしまいました。
 お帰りなさい、って。
 たくさん言ってもらえました。そうか、そうか~! って思いました。
 わたしは、ずっと、書いて、いたし。
 書こうとも、していたので、なんか、全然離れている気持ちはなかったです。
 新刊書けなかったのは、ただ単に、色々やってて遅くなっただけで……。
 でも、お帰りなさい、とこんなに言ってもらったってことは。
 全然待たせてた自覚もなく
 いっぱい待ってもらってたんですね。

 ありがたいことだと思います。

 いっぱい、それこそいっぱい、伝えたいことがあるので。これからまた徐々に、話していきたいです。
 どうぞよろしくね。
 ファンタジーにかえってきたよ。

2018/01/30

続ゆきのくにから

 とにかく寒い。
 寒いが長い。
 すごい、さすがにすごい。色々と。
 生活に支障がでて友人が身を寄せてくるようなこともあったりして。
 例年とはひと味違う冬です。
 まさか前回の日記を更新した時には
「一冬に一度の雪もこれでおわりか……」ぐらいの気持ちでいたのに
 もうね、びっくりするほど寒い。雪。
 そんなにも積もってないけれど……。
 わたしの暮らす土地では、雪はどっかり降るのが一度くらいで
 大変で嫌だねぇと笑いながら、みんなで雪を寄せているのですが
 今年はもう、そろそろみんなに疲労が見える。飽きてる。絶対。
 さもありなん……という、かわった冬です。

 例年のことになりますが、かつくら vol.25 2018冬さんの作家アンケートに答えています。
 とても嬉しいです。
 そして、ちょっと……あの……その……まだ……ってことを
 言ってるんですけど、ほどなく、いずれ、という気持ちで、
 広く、心に、とめておいてください……
 えへへ……。

2018/01/15

ゆきのくにから

 雪が降りました。たくさん。
 この土地を離れて、しばらくいろんな所に暮らして、結局この土地に戻ってきて、
 あら久しぶりの雪ね、と思いました。
 思い返してみれば、あの時も、この時も、雪だったし。
 どちらかというと、雪には楽しかった思い出しかありません。
 昔の職場の隣を通ったら、馴染みの元同僚に「スコップ余ってますよ!!!!!!」と叫ばれたりしました。
 好きだから! やってもいいけど! がんばってね(笑)
 みんないい思い出だし、雪に子供を遊ばせながら、あー、子供を産んだから、また向こう十何年かは一緒に雪で遊べるな、と思いました。
 雪が好きなんですよね。冷たくて重いだけの、やっかいな雪ですけど。
 雪がよく見える家が好きで、今の家は、なかなか、いい感じです。

 ちょいと年明けから無理を重ねてしまっていたのですが、なんとか一段落、なんとか身体も治ってきています。
 結局年齢っていうものもあるし、周りもみんなガタがきてる感じ。
 時間は不可逆なわけだから、もうちょっと頑張らないとな、と思っています。
 喪中でして、新年の挨拶は控えさせていただいているのですが、ようやく神社にも行ってきました。
 今年の仕事守を買って、例年通り。
 仕事をする、一年がはじまります。

 今年もよろしくお願いいたします。

2017/12/20

ぼちぼち

 ずいぶん寒くなりましたね。
 寒いのは好きです。
 近況としては、相変わらず、書けなかったり、たまに書けたり、
 たまにしか書けないのに、書けていた時のことばかり思い出して、その時のように書けないことに苦悩したり、しています。
 それでもどちらかといえば前に進んでいて、悩んだり止まったりするけれど、色々、迷っていたことに答えが出始めたりもします。
 今年はもう更新出来ないかなぁ。一応、自分のために、総まとめ。

 大分苦労をした一年でした。
 その苦労からは、脱却しつつあって、最近は、その脱却したあとにどうしよう、という話をひととよくしていました。
 どうしよう、どうしていこう。何を書いていこうか。
 何を書いたらいいのかわからない、書きたいものは色々あるけれど、どれも決め手に欠ける、一度決めたらそれを書き上げないと次に進めないから、間違った選択が出来ない、決めることに迷っている、というようなことを。
 いえ、ひっそりと更新をしてこんなことを言っていますが。
 読んだら、「うちに書いてくださっていいんですよ!!!」と強めに……わりと強めに言ってくださる編集さんが、何人も、思い浮かびはするのですが。
 今、何を書くか。
 悩みはするんだけれど、でも、なんだかな、と思ったことも事実です。
 なんだかな、好きなもの、書きゃいいんじゃないかな。
 何を書きたいかぐらい、自分で決めて、いいんじゃないかな。
 ぐるっとまわって、もう一度原点に戻って、自分のために書こうかな、という気持ちになりました。
 来年は、そういう一年になったらいいなって思います。
 もしかしたら、今年と同じように、いえ、今年以上に苦労するのかもしれないけれど。
 自分のために小説を書くって、悪くないよなぁ。
 そんな贅沢なことはないなって思います。
 贅沢な一年に、なればいいな。

2017/11/24

うるさいひとのこと

 最近、不安というか、つらいというほどではないんですが、こう、益体もないことを考えてしまうことが多く、
 あんまりなぁ、よくないなぁ、と思っていて、
 本当は、常に、「いかにして書くか」ということだけを
 気にして、考慮して、吟味していけたらいい、と思っているんですが、
 それ以外の、いろんな……。いろんな、としか言いようがないことが、
 大丈夫かなぁとか、どうなるのかなとか、じっと考えてしまいます。
 どうしたらいいのか、どうしたらよかったのか、どうすべきなのか、ということを。
 何を、どう、書くのかという、一点以外でひどく気にかかり。
 その気がかりが、ともすれば鬱陶しく感じられたりもしたのですが、ふと、
「そうあるべきだよ」という声が聞こえました。

「だって、君は、それを書くんだ。どうしようもないことを思い悩む、心を」

 と言ったのは、昔よく……近しく、親密に、よく、書いた、恋愛小説家で。
 うわ、まだ、まだ声がするのか……と、愕然としました。いや、それはさ、かつてあなたが友達から言われたことで……と、自分ではない人の記憶を思い出すような、変な気持ち。
 私は彼ともうずいぶん離れてしまって、前のように親密ではないし、思ってることも言っていることも、全肯定は出来ないのだけど、まぁ、まぁね……と思いました。
 まぁね。そういうね、こともあるか。あるかもしらんね……言ってることは……そう的外れでもないか……。
 でも、なんにも解決はしてないじゃんかね……となんだか釈然としない気持ちになりつつ。
 まぁね……うるさいな……。そうかまだ、ずっとうるさいのか……と思いました。

 うるさい人は、ずっとうるさいまんまらしい。
 わたしも元気を出して、まだまだ、うるさくいかないとな、とそんなことを思ったりしました。

2017/11/04

何度でも?

 何回か、日記を更新しよう、と思っていた跡だけがあって
 どれも最後まで書ききれず、仕上げきれず、力尽きていた……。
 毎日力尽きてはいるんですけど、こういう、雑雑としたものまで手がまわらないだけで
 ちゃんと生活をして、ちゃんと書いてもいます。
 結局今年は3月に箱娘の2巻を出したきりで、ていたらくといえばそうなのですが、まあ、まあね。
 よくやった、一年でもありました。自分で言うのか。自分だけ言うんだよ!
 来年はもう少し、精力的に動ける予定です。
 いえ、未来のことはいつも、わからないのですが……。
 来年の暫定スケジュールを見ながら、もうちょっと、もうちょっと……ムラのない仕事は出来ないのか?? って思う……。いや、暫定だけど。
 ムラがありすぎるなあ。なんだったのかな。育休かな。


 書くとか書かないとかそういう段階では悩まないんですが、集中力の問題だけ、いつも直面しています。
 なんとなく、こういう、だらっとした文章を書いて、暖機運転をする、みたいなの、とても大事だったりするんですが、もう、座った瞬間に本文を書かなきゃならんのがどうにもつらい。そして、どんなに集中をしてても、ぶった切られてしまうのが……。
 ただ、問題としてはそれだけで、それをクリアすれば、書けないことはないんだなあと思っています。
 生活と直結した、創作のことは、大した問題なんてなくて。
 もっと、全般的な、業界的な、やるせないことは、多いですね。
 そういうことに巻き込まれていることも多く、せっかく時間をとって打ち合わせするタイミングで、ひどく落ち込んでいることとかもあって、申し訳ないです。
 だいたい、それは、そういう、落ち込む時にあたってしまっただけで、そしてそれを落ち着けて解消するだけの時間をとれないだけで、そのうちに元気になっているもので。
 まあ、いろんなことがじきにね。なんとかなっていくものです。
 でも、時代だけは、なんともならんな。そう感じることが多いです。

2017/04/05

夜のラジオ

 先月末のことになるのですが、
 NHKFMさんの、「青春アドベンチャー」にて、「青春離婚」がラジオドラマとして放送されました。
 青春離婚のラジオドラマ化といっても、放送時間の関係で、単行本「青春離婚」より、「青春離婚」「非公式恋愛」のラジオドラマ化でした。
 相変わらず、私は許諾を出しただけで、すべてが出来上がってから、台本と、音源をいただいたんですが、
 一話聞いて、すごく恥ずかしくて、一方でほっとして、
 あとは、皆さんと一緒にリアルタイムで聞きました。
 もともとがカレンダー小説という性質上、今しか書けない話を、と当時書いたので、
 作中のギミックや、環境など、ギリギリ、本当にギリギリだったんじゃないかなと思うのですが。
 瑞々しくて、ひりついてて、少し、甘くて。
 私は、「青春離婚」の作品が、本としても、短編としても、とても好きなので。
 とても、幸せな経験をさせていただきました。

 私の知らないところで、夜のラジオから。
 あの話を、はじめて耳で聞いた人も、もしかしたら、きっといたのでしょう。
 実感はわかないけれど、なんだか照れくさくて、嬉しいです。
 ラジオ、いいですね。
 また、聞いてみたくなりました。

2017/03/30

祈る先もなく

 友達のおうちの猫が亡くなった。
 たいした仲だったわけではない。でも、仲がなんにもなかったと、いうわけでもない。
 いろいろあったんだ。ちょっとしたことばかりだけど。いろいろとね。
 様子が悪いと聞いた時、会いに行くべきかなと考えなかったといったら嘘になる。
 私のことは、まあ、どうでもいいだろうけど。
 私の家族を見ればその猫は……彼女は喜ぶだろう、と思った。
 でも、なんだか癪で。
 顔が見たければ、お前の方が来なよ! と思った。
 結局、会うことは出来なかった。
 でも、まあ、我の強い彼女のことだったので、
 多分、子供の顔を見に来ると思うので、
 彼女を見かけたら、いつも呼んでいた名前じゃなくて、なんか、源氏名みたいな幼名があるから、それで呼んであげなさい。
 きっと喜ぶから、と娘に言った。
 きっと喜んで、めいっぱい可愛い声で鳴くから。

 友達のおうちの猫が亡くなった。
 欲望が強くて、口うるさくて、情に厚い、
 さいごのさいごまで、呆れるくらいきれいな猫だった。  

2017/03/24

うららさんと!


 新刊発売となりました。
 そろそろ全国の書店さんに並び始めているかな……?
 鮮やかな表紙が目印です。
 1巻と2巻で、赤と青。さて次はどんな色かな……とまったく描いていない未来についても思います。
 物語はゆっくりと、大局へ。
 といっても、本当は、マクロな話ではなくミクロな話だったりします。
 表紙にばばーんといるうららさんが、あんまり今回の本では出てこないのですが
 あんまり出てきませんでしたね、って言ったら
「紺が悪いのよ」と返されました。
 まあ、それもそうですね。

 今回も、お願いされた分だけ、サイン本制作とかさせていただきましたが、
 ちょっと納品が遅めで、のんびり到着となりましたら、申し訳ありません……。
 紙と見れば突撃してくる小さな怪獣と戦いながら
 毎日20冊ずつぐらい遅々としてすすめておりました。
 見かけましたら、どうぞよろしくね。

 そろそろいろんな……気合いをいれなければと思いながら……少しはやい春の眠り……。している場合では全然ないんですけど。
 どこかのタイミングでどうせ走り出さねばならないのだ、と思いながら、ゆっくり歩いています。
 来週はラジオがたのしみ。

2017/03/09

新作のこと


 書影がでましたぞ。
 一年ぶりの新刊でございます。
「今回は前回よりおとなしめですよ!」と言われたのですが
 おとなしめ……?
 今回もすごく好きです!

 今回は……怪人が表紙でしょうか……とか私は言ってたんですけど。
 私が言ってるだけでしたわ!
 編集さんの潔い方向性を見ました。

 この本はですね、色々あるのですが、
 私としては、いつもと同じ、恋と友情と冒険の話なんですよね。

 遅々とした歩みですが、愛してもらえると、幸いです。



 少し懐かしい本のお話をします。

 青春離婚という本を、もう3年ほど前に出したのですが、
 今回その作品が、青春アドベンチャーさんにてラジオドラマになるそうです。
 例によって私は許可を出しただけなのですが、
 ただ、ただ嬉しい気持ちになりました。
 夜遅く、勉強の合間にひとりでラジオを聞いていた自分に、教えてあげたいし、
 信じることはないだろうな、とも思います。
 あと、私はよく、青春離婚を学生演劇で見てみたい、と言っていたのですが、
 どうやらとても若い役者さんが演じていただけるらしく、
 願いはいつか、叶うものなのかもしれないなあって思いました。

 よければ、聞いてみて下さいね。
 おすすめかどうかは、わからないけれど。
 どこかの空の下で、私も同じものを聞いています。

2017/02/10

夜眠るまでがいちにちです

 10年目の年末年始がこの10年のうちでトップレベルで忙しいなんて思ってもいなかったんですよ。

 と、いうわけで、毎日半ば据わった目をしながら、それでも粛々と生きています。
 本当に忙しすぎて、ちょっとびっくりするし、なんだかいろんな心配もされる。本当は、ご挨拶をしたい人が幾人もいたんだけど、ちょっとこれは無理。いやーもう、無理と駄目の話はいいではないですか。
 もうちょっとです。もうちょっとで抜けるんです。
 身体だけは、一切壊さず頑張っておりますので、この、生きているだけの不良進行をお許し下さい。

 忙しいとか無理とか駄目とかそういう話をNGワードとしてお話しますが、
 本日2月10日が、デビュー10周年です。
 10周年。
 10周年すごい。嬉しい。ありがたい。よかったね。
 気持ちのうえでは、毎日お祭り乾杯。これから一年、私と一緒にご飯食べるときは、乾杯の時に10周年おめでとうって言ってくれてもいいくらい。
 もうちょっと、余裕があったら、気の済むまで、パーティをしてるくらいなんだけど。踊り明かしてやるんだけど。
 ま、そんな余裕もないので、10周年。何してるかというと、小説を書いてます。
 自分の好きな、自分の楽しい小説だよ。
 なんだーそんなのーパーティじゃないっすか。
 Twitterでは今月は質問お答えもしていますよ。
 わりとなんでも答えるよ。
 10周年10周年うるせーなって感じかもしれませんが。
 10年、やれるのって、やっぱり当たり前じゃないんだもん。
 本当に、ありがたいって、そう思います。
 サンキューの気持ちは、なかなか直接渡せないけど、
 小説が、届くように、がんばります。


 と、いうわけで。年末からのお仕事の話をします。


 となりの801ちゃんの最終巻初回特典の冊子に寄稿をさせていただきました。
 わたしと801ちゃんの間では、当たり前の、日々の話です。
 完結おめでとう。これからも頑張っていきましょう。



 かつくら vol.21 2017冬 さんに、アンケートをださせていただきました。
 毎年ありがとうございます。
 今後の予定は、現時点での予定、って感じで受け止めて下さい。
 頑張ります。



 本日発売日の、電撃文庫MAGAZINE Vol.54 2017年3月号さんで、
 イラストストーリーを組ませていただきました。
 タイトルは、深海読書倶楽部。
 イラストレーターのいぬまちさんは、私の作品を課題にしてイラスト大賞の金賞を受賞した方です。
 奇しくも今月は、大賞作品の発売月。
 ようこそ新しい作家さん達。おめでとう!



 新刊ですぞ!
 まだ書影もでておりませんので、書影など出ましたら、改めてサイトも更新させていただきます。
 丸一年となりましたが、お届けです。
 どうか、誰かの元に届きますように。
 ま、まだ、頑張って、ます……。


 まだまだ、一年、パーティは続くんじゃ。

2016/10/24

苦い夜に

 近くにやってきた友人と、遅い夕飯をたべながら、少し苦い話をする。
「野球が好きな子供が、全員野球選手になれるわけじゃない」
 という意味のことを、友人は何度も言った。
 その通りだと思うし、それじゃああまりに苦いなとも思う。
 好きであればなりたいものになれると、信じていた時期があり、今はそれは間違いだということもわかる。
 でも、と諦め悪く思う気持ちもある。

 でも、本当に好きなら。

 その、「本当」とは一体なんだろう。至らなかった気持ちは、全部嘘なのか。
 捨てられるものの多さで、愛を計るべきではない、とは思う。
 それでも、人間の時間は有限で、生きることは、取捨選択をしていくことだ。
 本当はわかっているはずなのに、わからないふりをしているだけじゃないか、という意味のことも言われた。そうかもしれない。

 書く人に、描く人に、やめないでよ、とよく言う。
 でも、そんなことを言う資格なんてないのかもしれない。
 わたしは、好きな役者にだって、いつ辞めてもいいと思っている。(正確を期すなら、思って、いた)
 多分、失った時間は責任がとれないし、その時間に稼げていたかもしれない金銭についても賠償は出来ない。
 でも、やめないでよって思う。
 いつもひとりぼっちで書いているのに。
 ずっと昔から、なんだかひとりは嫌なのだ。

 でも、正しいことは苦いなぁと、お茶を飲みながら思った。秋の夜のはなし。

2016/10/14

髪を切ったよ

 物心ついた時から、肩より髪をのばしたことがなくて、
 伸ばしたいなあと思ったことはあったんだけど、鬱陶しい時期をこえられなくて、
 でもしばらく身動きとれないで美容院にいけなかったら、伸びてきたので、
 結ぶのは結ぶので楽だし、一度伸ばしてみようかなあと思っていたんですが、
 結局ばっさり切ってしまいました。しかもここ数年のうちでもだいぶ短い。めちゃくちゃすっきりした!!
 寒くなるから風邪ひくかなあ、とも思ったんですが、乾きもはやいからずっといいや。
 またしばらく短いままでいそう。こらえ性がないので。
 髪が長い人は本当にすごいなあと尊敬の念を新たにしました。

 いきなり夏から冬になってしまって、秋なんてなかったのでは……?
 でも花粉症にはてきめんにやられてしまって、そんなところだけ季節に敏感じゃなくてもいいのにな、と泣いたりもしつつ。(粘膜がしんどくて)
 着るものがわからなくて途方にくれています。これは多分何枚か買った方がはやいな……。
 それでも明日は、まだ着たことのない服を着て、ちょっと遠出をするつもりです。

 笑っちゃうくらい文章が汚いな(笑)
 でも、徐々にね。少しでも書きながらリハビリをしている最中なんで、お許しください。
 失調も含めて、身体がイレギュラーからレギュラーに戻ってきているのを感じる。
 でも、環境と精神は、まだしばらくかかりそう。
 その中一文字でも、書いていけたらと思ってます。 

2016/06/30

かみさまのはなし

 子供だった頃、は、もっと神様の話をしていた気がする。
 いつの頃からあんまりしなくなってしまったのは、神様の話をすると必ず、「僕は神様なんて見たことがない」と言う人が出てくるから。
 わたしはわたしの神様の話をしているので、
 神様がいるかいないかの話はしていないし、
 もっといってしまえばサンタクロースみたいなもので、
 君の家にプレゼントが来ないのは君がいい子ではないからだし、わたしの家にプレゼントがこないからといって、それはサンタクロースがいない証明にはならないし。
 あまつさえ、サンタクロースを信じている子供の耳元で僕は見たことがないとがなりたてることではないだろう、というのを。
 どこか怒りながら話した、のはいつだったっけ。
 なんとなくどこの喫茶店だったかは覚えているんだけど、いつも同じような喫茶店で同じような話をしているから、あんまり詳細には覚えていないんだよな。
 ただ、
「小説の話を書くなら、神様の話を書いてよ」と言ったのは
 確かにわたしだった……ような気がしないでもない。
 言われた人の方は滅法まじめなので、わたしのリクエストをとても忠実に守って、
 いろいろあって、多分きっと紆余曲折の苦労があって、
 一冊の本が世の中に出た。
 わたしに読まれることが怖いと言っていたんだけど、いや、わたしはそんな、すべての創作物に対して甘いし怖いとか……
 怖いとか……逆の立場だったらめっちゃ怖いわ……。
 とか思いながら、こちらとしても少々緊張をしたのだけれど、
 なんだか、構えるまでもなく、相変わらず開いてみれば美しい文章がそこにあったので。
 そのまま一気に読み終えてしまった。

 読み終えたわたしの感想としては、
「いーことゆーじゃん、わたし」
 というものだった。

 もちろんすべてがわたしの語った言葉ではないし、どのあたりの破片が使われたか、も、恥ずかしいので黙っておくけれども(そしてそれほど明確に覚えてはいないんだけど)
 風の噂で、その本は、誰かに届いたらしい、と聞いた。
 そうかぁ、と思った。
 おめでとうとも思ったけれど、同時に、
 少しだけ、わたしの言葉が届いたような気にもなって、嬉しかった。

 読んでいて、もちろん、それはそうじゃないんだけどなぁ、というところもあったんだけど、
 ほんとうのことは、いつだって、言葉ではないので。
 どれだけ言葉を尽くしても、うまくは語れなくて。
 それは、小説の神様だけが知っていることだ、と思う。

 というわけで、小説の神様という本を、一冊おすすめしておきますね。


2016/06/25

わたくしごと

「べにたまさんは、ただの普通の人だからね。自分のことは話さない方がいいと思うよ」
 と以前クリエイターの友達に言われて、それは本当にその通りだなあと思ったので、つとめてそういう風にやってきました。
 生きていくのって、別に劇的じゃないし。
 強烈なひとだねと言われることもあるけど、ネタとして、デフォルメされて語られるのは、語っている人が上手いだけで、素材としては凡百だし。
 ただ、創作は私にとってドラマティックなことだったから、そのことだけに終始していようと思っていました。
 なので普通だったら、こんな話はしないのですが、まあ今回は、ある意味でもしかしたら爪の先くらいは、創作的なことだったかもしれないな。言ってみよう、と思っていました。
 SNSの方で軽くご報告させていただきましたが、春の終わりに第一子を出産いたしました。
 娘です。
 いろんな人にお祝いのお言葉をいただき、とても嬉しかったです。
 ありがとうございます。
 しばらく身動きがとれなくなり、不義理が続いて申し訳ありませんでした。
 結婚してたの!? と驚かれたりもしましたが……。言ってなくてすみません……。言うようなことでもないのかなーと思ってました……。式も会もなく友達にもあんまり言わずにさらりとしただけでしたので。
 機会があれば聞かれれば話すこともあるのかもしれません。はて、機会とは……。

 まだ結婚もする前だったかと思うのですが、お世話になっている先生に「いつか子供を産むんじゃないかなぁ」と言ったら、めちゃくちゃ驚かれて、「本当に!?」と聞かれました。
 うん……。その驚きもわかります……。
 私はあまりに自分の作品に対して愛情を注ぎすぎるので。
 それらを子供として、生きていくんじゃないかなーと思われていたんだろうということは、容易に想像がつくし、そういう生き方ももちろんありだなと思っていたんですが。
 いろんなご縁で今もこうして幸せに書いて生きていられるわけで。
 ご縁があったなら、そういうことだと思って、産もう、と思っていました。

 書くものが変わるのかどうか、はわかりません。
 でも、誰も、わたしが筆を置く心配はしなかったし、そのことをとても幸福に思いました。

 どのタイミングだったかな。妊娠中に、「次に書く本をいつかこの子は読むのだろうか」と考えたのですけど。
「お母ちゃんの書く本が好きな娘ってのもなんだかな」って笑って、考えるのはおしまい。
「三行で眠くなる」とか言われるくらいで多分、ちょうどいいかなって。いえ、未来のことはわからないんですけど。

 さすがにしばらく身辺がばたばたして、文字を綴ることから離れていたので、リハビリをかねて少し近況とわたくしごと、を書きました。
 時間がかかっても、また書く調子を戻していきたいと思います。
 まあ、あとは普通、なので、あんまり子供の話はしないと思いますけど。 
 おめでとうの言葉、本当にありがとうございました。

2016/05/20

こっそりそっと近況を

 どうしてるのかな、と思ってくれている人もどこかにいるかもしれないな、ということで、特にどこにも告知はしないのですが近況を記します。
 限りなく私的な事情からインターネットと断続的にしかつながれず、創作世界にも没頭しきれずで、通常運行はまだまだ先になるだろうなという予感だけはあるのですが、とりあえず元気に生きています。
 未来のことを考えるし、いろいろ、不安はあるのですが、
 もうちょっと落ち着いたら報告をいたします。私にとっては一大事ではあるんだけど、まあ、些細なことです。

2016/03/31

感謝の気持ちを忘れずに

 とにかく駆け回った3月が終わります。
 忘れられない3月になった……というにはちょっと怒濤すぎて朦朧としてしまいましたが。
 書店まわりなどの一連を終えた時点で、完全にガス欠になってしまい
 あきれるほどポンコツに暮らしておりました。まあ、ここに至るまで、全身全霊頑張ったのでさもありなん、です。
 4月はロスタイム。まだまだ、自分にとって大切だった新作の話をしていきたいです。
 それから、しばらく忘れていた、新作の書き方っていうのを、自分の体に思い出させたい……。

 燃え尽きたら書かなくなるんだろうか、と少し考えるんですが。
 あんまりそういう兆候はありませんね。
 作家でいられることと、今日も明日も書いていること、は決してイコールではなくて、でも、イコールだと思っていた時期もあって……。
 久しぶりにインタビューで昔のことを話したので、たまにはしんみりそんなことも思います。

 別に誰のためにもなんのためにも小説は書かないけど、
 作家でいられるのは、読者の皆さんのおかげだと思います。
 忘れず頑張っていきたいです。ただ、粛々と、向き合うことしか出来ないけど。

 3月はたくさんのお仕事発表がありましたが、こちらは最後のものになります。
 解説を書かせていただきました。
 

 好きな本の解説を書くというのは、なんとも難しいものだなと思いました。
 私の解説はともかくとして、とてもやわらかですてきな本なので、おすすめです。

2016/03/19

出揃いました

 はやいところでは週の半ばから並んでいたようですが、
 この連休で全国に行き渡るかと思います。

 新作です。新シリーズ、です。
 発行までに紆余曲折があった物語で、ままあることなんですが、物語自体があるべき形を選んだのだろうと思います。
 一応時代物(一応であって厳密には、違います)ということもあって、不得手なことも多かったのですが、
 それでも好きなことを好きなように、楽しんで書いた物語です。
 とにかくその、「楽しそうだな」という感じを、一緒に受け取ってもらえたら一番かなと思っています。
 挿画のシライシユウコさんの、ほっそりとしたキャラクターの線が好きで、
 華々しい世界が好きです。
 とってもすてきな表紙です。

 珍しく関西の書店さんまわりを少しだけしながら、はじめて会った作家さんと、小説の話をしていました。
 ひとと小説の話をするのが好きで、どんな話題より刺激的だと思うし飽きません。
 何時間でも小説の話をしていられます。
 でもその後に新作の話を編集さんとしていて、ずっと眉間にしわを寄せていました。
 だってなんか、書くの難しそうな話なんだもん……。書くときは書きますけど……。
 また楽しく書けるといいな。

 現代詩人探偵も発売中です。今月はまだ、二作の話をしていきたいです。

2016/03/14

冷たい雨が降っている

 雨の多い土地に暮らしているのが長かったので、
 さほど雨が嫌いではありません。
 嫌いだったらやってられないというか……。違う土地で暮らすと、晴れ間の多さにびっくりします。
 新刊である「現代詩人探偵」の舞台には明確なモデルが一応あって、
 これと名言はしていないのですが、まあ、現代小説はだいたい……。都会でなければこの場所だよね、というところで物語は展開していきます。
 東京創元社さんの通してくれる校閲は、そりゃもう優秀で、
 たとえば「××××年×月×日××の天気は曇りですが、雨が降っていてもいいですか?」という指摘が入ったりしました。
 その場合、私はこう返します。
「この季節の曇りはだいたい降ってますから大丈夫です」
 そういう土地でした。

 今回一ヶ月で二冊の書き下ろし刊行ということで、
 もうそんなこと人生のうちあるかどうかもわかりませんし、記念ですし、
 オリオン書房所沢店さまがフェアを組んでくださっています。
 本日より開始です。
 今月の新刊メインに、他の過去著作も交えて、この本を書いている時はこういう本を読んでいましたよ、という選書をさせていただきました。
 私の著作と一緒に展開されているそうです。各本についてのコメントも書かせていただき、ペーパーにしてもらっています。
 ルーツがわかるとつたなさがばれるかな、と思っていることがあって(リスペクトして読んでいますし、まだまだ未熟です)あんまり語らないのですが、せっかくですので存分に話させていただきました。
 特にネタバレはなく語っているはずですので、よければ機会があったら足をお運びくださいませ。
 私も一度見に行きたいなと思っています。

 嬉しかった話。
 本の雑誌394号にて、宇田川拓也さんに、「現代詩人探偵」の書評と紹介をいただいています。
 今回は作品について、ずっと不安でしたし、なんなら今でも不安ですので、あたたかい声をかけていただくたび、よかったな、と思います。
 書いてよかった、のかどうかはわからない。善し悪しではあまり小説を書かないから。
 でもなんか、受け取ってもらえることは、やっぱり嬉しいです。

2016/03/12

手を離すというには、最初から遠いね

 新刊の発売日です。

 まだ実感っていうのは、わかなくて、本を手に取った時より少し遠ざかってしまったくらいで、不思議な感じです。
 これまでは私のものだったけれど、これからは、誰かのものになるのでしょう。
 いい出会いがあればいいなと思います。

 ずっと言ってるけど、楽な話ではないです。でも、誰かを苦しめようと思って書いた話でもなくて、誰かの苦しみや、孤独に、寄り添えたらいいなと思った、んじゃないかな。
 意図なんてのはあんまり大事じゃなくて、書くときは、書くことを考えて書いてるんですけども。
 たまにはこんだけしんどいのも書きますよっていう変化球でもありますし、
 私は相変わらずだよー元気にやってるよーっていう直球でもあります。
 願わくば手に取る誰かも、元気だといいと思います。元気じゃない時もあるだろうけどね。それはそれとして、ま、道行きだよね。

 次は一週間後の発売日。それまでは、少し淡々と、この小説の話をしたいと思います。
 SNSで話していることも、覚え書き程度に再収録。

 今日は創作のよろこびとくるしみのこと。
 わりと、創作の、しんどいことばっかり書いたんじゃないかなーと思うのですが、もちろん創作ってのは喜びとか楽しみも絶対あるはずで、というかなければはじめてないはずで。ただ、続けることってなんでかとっても難しくて。
 やめるほうが楽なことのほうが多いんですけど、主人公である僕は「続けることは出来ないのかな」と自問し続けるんですけど、「どうして書くのかな」ってことはもう、問わないので、そういう意味では、彼はもう一線の向こうのひとだし、この本は一線の向こうの話だと思います。
 そこにはプロとかアマとかあんまないです。その一線には。いや、プロになったほうが、続けることに理由が出来て、楽なんですけども。

 全然ミステリな話してないですね……。するのかな……。

2016/03/10

小雨交じりの曇天の

 今月は新刊2冊の他にも、お仕事をさせていただいていて。
 本日3月10日発売の、第22回電撃小説大賞銀賞受賞作「血翼王亡命譚-祈刀のアルナ-」に推薦コメントを書かせて頂いています。

 美しいファンタジーです。読んだ時には衝撃を受けて、これは自分には書けないな……と思いました。美しいイラストに彩られて美しい本として出ることを、私も寿ぎたいです。おめでとうございます。

 新刊発売日がじりじりと近づいてきて、都内では明日くらい、並びはじめるのかもしれません。
 あんまり天気がよくなさそうで、でも、似合いですねと言われました。
 そうですね。
 少なくとも、からりとした晴天ではない方が、似合いではあると思います。
 10日発売のニュータイプ 28年4月号にも、bookコーナーでインタビューを掲載していただきました。
 インタビューなど、告知ページの下部にまとめました。

 話したいことはたくさんあるような気がするし、
 むしろ誰かが話すのを聞きたいような気もする。
 もちろん怖いんだけど、どうしてかな。やっぱり、簡単ではない道行きだったからかなあ。
 出会って、気に入ったら、声をかけてくれたら嬉しいです。
 私もこれから、ぽつぽつと、あの旅の話をすると思います。
 長い長い、旅の話です。

2016/03/07

梅の花がポップコーンみたいに咲いている

 たまに、そんなに頻度は高くないんだけど、
「感想を読むのがものすごく面白い」って本を出すことがあって、その本の善し悪しとか発行部数とか評判とかそういうのとは全然別に、いつまでたっても他人の本みたいに、感想をぐるぐるさがしてはその感想を面白く読む(嬉しいとかいうのとはまた別)ってのを続けることがあって。
 本当に、多くはないんだけど、今回は、そんな一冊になるんじゃないかなーという、おぼろげな予感があります。いや、出してみたら、案外全然、びびっちゃってなんにも知ろうとしないなんてこともあり得るんだけど。
 感想が聞きたいっていうよりも、その本を読んでうまれてくる、「あなた」の話が聞きたいんだな。
 会う機会があって、お友達のクリエイターさんに先に渡したら、読書実況みたいな連絡がずっときて面白かったです。それはなんていうか、私の本が面白いとはまた別の話だね。

 12日は新作『現代詩人探偵』の発売日。
 見本誌の刷り上がり日に会社にお邪魔して、サイン本もつくらせていただきました。
 会社のエントランスに、今日届いたばかりであろう新刊が飾られていて、なんだかそれだけで、胸がいっぱいになってしまいました。
 どうなるのかな、と思っていたけれど、
 とても姿のいい本ができあがりました。
 先駆けて、東京創元社さんで少し特集を組んでもらっています。
 こちらから。
 長めのインタビューと、東京創元社の戸川安宣さん、先に本文を読んでいただけた書店員さんのコメント、それから本の紹介ページでは担当さんのエッセイも読むことができます。
 こんな風に、お話させていただいたり、いろんな方に触れていただけるの、どこか不思議な感じで、もちろんとても嬉しいです。
 もう3年以上前、戸川さんにお声をかけていただいて、ミステリを書きませんかと言われた時には、長い時間をかけた果てに、こんなところに立っているなんて思いもしなかった。
 こんなところってどんなところなのか、未だによくわかっていないんだけど。
 明けない夜があっても、止まない雨があっても、
 前に進むしかない。そういう話を、書きました。
 読んでいただけたら幸いです。

2016/03/03

花咲く季節

 いつの間にか春がきたんだって。
 あんまり実感はないけれど、服を買わなくちゃ、とぼんやり思います。春のコーディネート、難しくて苦手なんだけど。
 あんまり引きこもってもいられないものね。
 というわけで、今月は新刊月です。気合いいれて頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 12日頃の発売となります、『現代詩人探偵』の告知ページは先月アップしたのですが、
 今回は18日頃の発売となります、『大正箱娘』のご案内となります。
 どうぞこちらから、遊びにきてくださいませ。

 あんまり直視しないできたのですが、発売日に一週間も……差がない……。
 本は発売日に買うことが大事なんだって、誰か、その道の詳しい人が言ってました。
 でも、でもなあ、買いたい時が買い時ですので、
 出会って、迎えてやろうと思ったら、その時によろしくお願いいたします。別に積んでたっていいよ(笑)
 発売日に買うことが大事だってその道の詳しい人がいってたから、応援したい本は、そうしているけれど、まあ、それだけの話です。
『現代詩人探偵』とはまた違って、こちらは、難しいことも多かったけど、おおむね楽しんで書きました。
 その、「楽しんで書いてるな」ってところが、伝わったらいいなって思います。
 面白かった、なかなかだったなって思ったら、そう一声かけてくれたら、私はとってもうれしいです。

 新しい季節に、新しいお話だよ。あら、でも、どちらも奇しくも、夏のお話です。
 珍しいな。たまにはこんなことも、あるのでしょう。

2016/02/21

いつでも君に

 昨日、ここにお知らせしたのですが、サイン本販売の注文が、お知らせした時点ですでに、売り切れていたようで……。
 お恥ずかしい……。夕方開始された窓口で、時間を空けてお知らせしたほうがよかろうと、クレイジージャーニーなんぞのんびり見ている場合ではなかった。(サーカスやってたので見ていた)
 間抜けたご案内となってしまい、落胆させてしまった方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。
 週明けに確認していただきますが、システムの都合上、定員に達していた場合は追加は難しいとのこと。エラーとかでなければこれで終了になってしまいますが、発売の際にはまたどこかにサイン本置かせてもらえたら嬉しいなと思います。
 注文していただけた方、ありがとうございます。せっせと頑張らせていただきます。

 サイン本というのは一期一会なもので、本来なら読んでもらって、これにサインをして欲しいな、となるのが一番いいことだなと思うので、そういう機会があったら是非させていただきたいです。
 特に、なんとなく今回の本は、最後まで読んでもらえたらそれだけでありがたいなという感じが強くて……。
 いつだってそういう気持ちはあるんだけど、今回は、特に。
 書く方にも覚悟が必要だったし、読む方にも体力が必要だ、と思います。
 ゆるく優しく、そういう物語だって生きてるうちに必要だとは思うんですよ……。結果的にはまあ、こうなってしまった、わけなのですが……(望遠)

 ひとりでも多くのひとと、本の形で出会えること、楽しみにしています。

2016/02/20

ひとつひとつにピリオドを打って(追記あり)

「責了です」「校了です」という文字を何度か見て、「あー」と言っては宙を見る。
 終わったと思ったらはじまってた、みたいなことはたくさんあるけど。
 やっぱり終わる時は終わるんだな、と、小説を書いてるといつも思います。終わるのって大事。
 実感は、あるようなないような。でも、これからどんどん、発売日が近づいてきて、本が出て、そして、どうなんだろう。うーん、それから、また、新しい話を書くんだろうなと思います。
 そういう繰り返し。でも、肩から荷物が降りて、ほっとしている感じです。

 もちろん、誰かにお届けするまでがお仕事ですから、受け取っていただけたらいいな、と思っています。
 というわけで、これまであんまりなかったお知らせです。
 3/12頃発売の、『現代詩人探偵』ですが、発行元の東京創元社さまより、サイン本のネット販売があります。
 詳しくは以下をご覧下さい。
 紅玉いづき『現代詩人探偵』サイン本ネット販売のお知らせ|お知らせ|東京創元社
 こちら、締切は2月26日17時までとなっておりますのでお気をつけください。冊数は出来る限り頑張らせていただきますが、満了となりましたらごめんなさい。
 注文全然なかったらさみしいなーと思ってましたが、注文しましたよ、とお声かけて下さる方もいて、ありがたいです。
 ここしばらくはサイン会などもしておりませんし、遠方の方など、あまり手に入れられる機会もないかと思いますので、よろしければ、どうぞ。
 でも、サインがあるから買う、読むって本でもない……というか、読み味としては、甘め、では決してないので、中を見てから~という方は、是非是非そのように……。
「全力で投げるので、ミットよろしくお願いします!」
 と読者の方に向けて、インタビューなどで話させていただいています。肩がこわれるまで投げるよ。運痴でノーコンだから、当たらないかもしれないけど。
 受け取っていただけたら、嬉しいというか、投げた甲斐もあるというものです。
 ああ、本当に、出るんだなー……。

※追記
 すみません、夕方に出版社から告知がありましたので、時間をずらして夜中に告知しようと思っていましたら、どうやら、満了……なのかな……深夜現在買い物カゴへ入れられない状態です。夜中なのでちょっと確認も出来ないのですが、期待だけさせて遅くに落胆させてしまいましたら申し訳ありません……。
 また機会があればいいなーと思っておりますし、胸に抱いていてくれたら、どこかで必ずさせていただきます。手に取ってもらえたら嬉しいです。

2016/02/10

祈りというには陳腐だけれど

 そういえば、本日2月10日をもちまして、デビュー9年目となります。
 何度か、本当何度か、もう駄目かなって思ったことはあるんですけど、必死にやっていたら、あっという間だったな。10年目まで、あっという間だといいなと思います。
 そんな今日に、新作宣伝ご案内です。
 来月発売、1作品目の告知ページが出来上がりました。

 気合いの入ったWEBをつくっていただきました。
 表紙も本日いただき、お届けです。東京創元社さんのページでは、帯有りのものを見ることが出来ます。
 大きい画像はまた後日に。
 表紙のラフをいただいた時、なんだかすごく感動したのを覚えています。もちろんいつも、絵を頂くことはこの上ない喜びなのですが、今回は、やっぱり不安だったんだと思います。
 でも、表紙を見せていただいて、ああ、こう見えるのか、というのが、美しかったから。
 美しかったから、とても、嬉しかったです。

 お世話になっている書店員さんにいち早く目を通していただき、「最後まで頑張って書ききったね」と言われました。そういう風に言われると、やっぱり泣いてしまう……。
 本当に、最後まで、祈るみたいに書きました。ってのは、なんか陳腐になってしまうんだけど。
 祈ったんだ。確かに。
 最後まで、たどり着けますようにって。

 手に取っていただけたら、幸いです。

 新作とは別に、寄稿のご案内です。
 今月5日発売のダ・ヴィンチさんに、エッセイを掲載していただいています。
 2.5次元特集ということで、本当に華々しい誌面の末席に加えさせていただき、恐縮です。
 好きの気持ち、を書きました。
 amazonさんではもう売り切れだそうですよ! 「へぇ、やるじゃん」って言いたいような嬉しさです。
 素敵な特集ですよ。おすすめです。

2016/02/01

さあ、冒険にでかけよう。

 もうちょっと、もうちょっと、といいながら、じりじりと進んでいます。
 3月は、新刊が二冊出る予定です。
 どちらも、書き下ろしの新作です。文庫の方は、新シリーズ、です。
 本当は、こんな、2冊一緒とかじゃなくて……もっと、コンスタントに……というのが、ベストだとは思うのですが、気づくと、こんなことに……。
 立て続けとなりますが、誰かの手に、お届け出来ますと幸いです。

 現代詩人探偵 (ミステリ・フロンティア)
 まず一冊目は、東京創元社さんより、ミステリ小説のご案内です。
 生まれて初めて、もう、気持ちとしては最初で最後、の気持ちで書きました。未来のことはわかりませんが、ミステリ小説をオーダーされ、応えるつもりで書きました。応えられたか、はわかりませんが、それでも、今は、長い旅を終えたような気持ちです。
 終わ……? も、もう、じきに……。でもどうだろうな。終わりなんか、ないのかもしれないな。

 大正箱娘 見習い記者と謎解き姫 (講談社タイガ)
 そしてこちらははじめてのお知らせとなります。
 講談社タイガさんで、新作……新シリーズ、となると思います。
 この本、ぱっと見ると、ミステリ小説に見えるんですが……ええと……なんだろうな……上で言ったこととすでに矛盾が……。大義の? ミステリ? いや、でも……。
 そういうつもりで書いてない、ということを、新作を書くとわりと、いつも言うのですが、じゃあどういうつもりで書いてるの? と聞かれると、大体、「冒険小説」と答えます。
 多分私は、「冒険」というのがすごく幅広い意味で使えると思っているのでしょう。
 新しい世界に足を踏み入れるのは、いつだって冒険だから、あれもこれも、みんな冒険小説だよ。
 色々はじめての試みばかりで、難しかったところも多かったですが、楽しく書きました。

 また、皆さんに表紙など、お届け出来るのが楽しみです。色々話したいこともあるので、ちょっとずつ。もうちょっと、頑張ります。

 
 また、1月発売のかつくらさんで、今年もアンケートに答えさせて頂きました。
 新作のことにも、ぽろっと触れております。毎年呼んでいただいて、幸せ幸せです。

 というわけで、本当に遅くなってしまいましたが。
 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2015/12/30

今年はこれで、一年のまとめ。

 少しはやいですが、帰省とかの関係で、どうも……。
 今年一年は、なんといっても情けないことに新刊が出せず、何かに揉めたとか行き違いがあったとかでなく、ただ純粋に私の手が間に合わなかっただけですので、本当に……反省はしているのですが、だからといって、これ以上出来たかと言われると、多分出来なかっただろうなあとも思います。
 調子を崩していた時期こそあれ、そのくらい、手は抜かずにやってきたつもりです。ですので、来年は、その分だけ、新しい物語を皆さんにお届け出来たらいいなと思っています。二年分だよ~。ばたばたしてしまうかもしれないけど、受け取ってもらえたら、嬉しいです。

 その中で、12月に『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』の文庫を出していただけたことはとっても嬉しかったです。少女は皆、切実であることが愛おしい、と心から思います。

 来年の刊行、出版社の許可が出ている情報として、3月に東京創元社さんより、『現代詩人探偵』というミステリ小説を刊行する予定です。
 今はじめて自分でタイトルを言いました……。
 ミステリ小説です。
 男性が主人公です。
 これまで自分が書いてきた話の中では、一番近いものは多分、『GIFT』だと思いますが……現代小説の、重くて大変、なほうの私です。
『19』収録の『2Bの黒髪』も少し近いような気がしています。
 徐々に、話をしていきたいと思います。
 ミステリ小説なんて、書く事、人生のうちで一度だってあるとは思っていませんでした。今でも場違いだなあと心から思うのですが、それでも、涙をこらえて、血を吐くように、書きました。

 他にも新作の用意があります。わあいっぱいだ。
 一年が、何も終わっていないので、この辺で……。
 みなさまよきお年を。2016年に、またお会いしましょう。

2015/12/25

クリスマスの夜に

 新刊の発売です。


 特別な加筆、修正はありません。
 それでも形がかわるだけで、受け取る印象や心の違いがあるのかなあと思います。
 それは、形だけではなくて、読む時期や、季節なんかでも変わるのだろうし、新しい出会いがあればいいなと思います。
 舞台は、少女だけのサーカス。
 少女というにはとうがたっているのではないか、といわれたこともある本作ですが、少女であることは年齢ではない、と思います。
 少なくとも、彼女達には、自分が美しいことも華やかなことも決して顧みることはない、恐れ知らずさがあります。

 まだまだおぼろげですが、来年は、「少女」から「男」に行ったり、「女」に行ったりするのかなとも思っています。
 これまでも、そうした試みはいくつかあったのですが、ひとつの、到達点として。
 決して得意ではないものを書く事は、いつも怖いです。
 でも、一声編集さんに誉めていただくたび、ラフを一枚いただくたび、書いてよかったのかもしれないと思います。
 別に、書いてよく、なかったとしても、それはそれ、書くんだけど。
 少しでも、よいほうがいいね。比較的にはね。

 そうだ、22日発売しました、ケイオスドラゴン 赤竜戦役 ファンブック にもエッセイを寄稿させていただきました。地獄みたいなエッセイになりました。すみません。
 いつかアニメが終わったらひとりで書こうと決めていた文章です。ご依頼をうけたので、せっかくなのでこちらに書きました。
 本当に苦しかったし、本当に幸福でした。どちらが大きかったのかはちょっとわかりません。
 ただ、この本を最後まで読んだら、なんかちょっと、救われたような気がしました。
 愛情ばかりが重い話をしてしまった……。
 今年の総括はもう一回くらい出来たらいいな。実は年末年始のお仕事がもう大変なことになってます。がんばります。ちょっと年越せる自信がないの。

2015/12/08

念ずると貫通する。

 昨年の末くらいから、とあるクリエイターの方に可能ならば会いたい、とぽつぽつと主張していて、でもなかなか思ったようには叶わず、無理かもしれないなー今後はこれ以上ちょっとな、と思っている時になんとかお会いしていただけて、ああ嬉しいなーと思いながら話を進めていたら、
 同 じ 町 内 に 住 ん で た 。
 で、会ってお話できたらあれもこれも聞きたいなーと思っていたのにとりあえず、「この辺で美味しいケーキ屋さんってどこです!?」とか聞いちゃった……。
 教えてもらいました。喜び。
 こういう出来事を「人間がかけてない」と言うのですが、わりとよくあって、人生は愉快です。楽しい夜でした。
 あんまり、名のある人と会いたい、っていうことを思わない方なんですが。(お金を払ったり足を運べばお顔が見られる人のところには率先して行くし人にわざわざ頼んだりはしない)
 たまーに思います。そしたらだいたい会わせてもらえるので、本当にありがたいです。
 多分、会いたい人には、どうにかすれば会えてしまうんです。生きている限りは。でも、会いたい人に会う時には、自分がろくでもない者では会えないので、そこは、いかんともしがたいですね。お客さんとして会う分には、全然構わないんだけど。

 新刊のページ、切れていたリンクもきちんと張って、多分これで更新は終了。
 あとは発売を待つだけ。
 表紙、お友達とかからも評判がよくて嬉しいです。実物を見るのが、私もとても楽しみ。
 ハードカバーを持ってるけど文庫も、と言って下さる方には本当に感謝しか湧きません。無理はしなくてもよいので、どうか、本屋で見かけたら思い出してあげて下さいね。
 濃密な夢のようなお話でした。



近況

2015/12/04

おしらせです。

 憂鬱な金切り声みたいな音楽をかけて、今夜も暗夜のみちゆきです。

 という一文が書きかけのままの日記ファイル放置されていました……。ひどい……。
 時間があいてしまいました。しばらくなかなかパソコンに向かえない調子でしたが、ようやく落ち着いてきて。
 あっという間に年の瀬ですね。この年の瀬も年の瀬に、今更というかようやくというか、なんとかかんとかなのですが、新刊のお知らせです。
 2013年にハードカバーにて刊行いたしました、『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』が文庫になります。
 久々にページも更新いたしました。



 単著がこうして文庫になることは、はじめての経験です。
 もちろん、ハードカバーで買っていただいた方がいることはよくよくわかっていて、ありがたく、また買ってね、とは申しませんし、これといって特別な加筆をしたわけではありません。
 でも、よければ、思い出してもらえたら嬉しいな。
 奇しくもクリスマスの発売予定となりました。カバーもなんとなく、プレゼントにお似合い、と思っていたりします。
 思い出深い作品です。
 せっかくなので、発売までしばらく、思い出したことを語りたいと思います。

 本当は、新刊、ではなく、新作、の案内も、そろそろしてもいい、ことはわかっているのだけれど……。
 まだちょっとなんと切り出せばいいかわからない……(笑)
 お待たせしてすみません。書いていますし、いっぱい書きましたよ。お届け出来たら嬉しいです。

2015/10/14

孤独が育てるものも、あると思うんですけどね。

 一時期クリエイターの孤独論みたいのがはやってたときに、
 そんなもんかなぁと思っていました。
 よくわからないんだけど、たまに、「もっと孤独になれ」って念じながら書いてる時があります。
 ひとりぼっちはさみしいんですけど。
 でも、ギリギリの崖っぷちにひとりで立たないと、見えないものってあるじゃないですか。
 あんまり無理は、もちろんいけないと思うんですけど。
 精一杯をやるってことは、孤独になるってことかなあ、と思ったりするのは、私の狭量なのだろうというおぼろげな予感があります。
 でもね、書いてる時は、ひとりだし。
 孤独も悪くはないものだけどなぁ。
 誰かと書くのは好きです。いつでも作業デート相手募集中です。

 仕事の方は、なんとか泥水から砂鉄をさがすみたいにして、光明が……。
 まだまだ溺れながら泳いでいるような作業なんですけど、
 少しは息継ぎの仕方を覚えてきたかもしれない。しかし、岸が遠いな……。

2015/10/13

ドントトラストオーバーサーティ、と彼女は言った

 深夜のバーで。
 30を過ぎてその言葉がこれほど染みるとは思わなかった。

 何度か日記を、書いてはアップしなかったり、消してしまったりしていました。
 抜け殻みたいな言葉を、それでも残しておいた方が本当はいいんだろうと思うんだけど、益体もなくて、なんだかな、と思って。
 今ちょっと仕事がつらいカーブにきていて、滑りをよくするためにも、少し日記を書いていこう、と思った次第です。でもたぶん、やっぱり益体もないことなんだけど。

 基本人のいうことなんてほとんどきかないんだけど、たまに、すっかり自信をなくしてしまって、なんでもいいから誉めて欲しい!! って思うことがあるんだけど
 それは多分、真っ黒な魔物のようなもので。
 なんでもいいわけないし。
 誉めてもらったからといって、そう世界がかわるわけでは……。
 かわる時も、もちろんあるけど。
 自分がこんなにダメじゃ、多分意味がないね。
 ぐっと奥歯を噛んで、ひとりで乗り越えなきゃいけない時もある。
 わかっちゃいるんだけど、どうにも、難しくもあります。

 今年の冬は、たくさん不義理をしてしまいそう。
 でも、立ち止まらずに行こう。そう思います。

2015/08/20

書けないものを書くってなんだろう

 書けるものだけ書いて生きればいい気がしています。
 そもそも、それを全部書いても
 書きたくて書けるものを書いてるだけで
 寿命の方が先に尽きるんじゃないかって思うし
 書けるものだけ書いていけばいいって思います。
 思うのです、がー。

 なぜか、書けないものを書こうとするんです。
 これは一体なぜなのかと、わりと度々悩むんですが。
 市場の要請とか、需要とか、会社的な発注とか。
 そういうものじゃない、時だってあるのです。大体そういうこっちゃないね。
 書けないものは、求められたって書けないし。
 だから、求められるとはまた別のベクトルで、
 書かねばならない、時があるのです。
 それが何で、どうしてなのかはちょっとわかりません。
 書きながら、これは、書けないものだなと思い、まずいなと頭で、わかってはいるんですけど。
 書き始めたからには、どうしても、書かなければならない、ような。
 そうれないと先に進めないような気がして……。
 特別これといって、行きたい場所があるわけではないのです。
 書いて生きていけたら、それでよくて。
 書けないものを書きたいとは思わないし、別に無理はしたくないんですけど。
 ただ、別に、楽をしたいとも思わないんですよね。
 変な付き合いだなって、思います。

2015/08/01

新しい朝が来た

 なんにも変わらない朝だ。
 でも、新しいってだけで、少し心が晴れる。

 長くひとつの小説を書いていると、
 それが永遠に終わらないような気持ちになるし、
 でも、進む限りはいつか終わる。終わるはず。没に、ならなければ……。いや、しなければ、かな。
 はやくはやく終わらせたいと思っていたんだけどな。
 本当に終わるのかどうかなんて半信半疑で。
 いや、全部が全部終わったわけでもないし、やっぱだめだったわーってことにもなるかもしれないんだけど、
 とりあえず、一区切りってところまではやってきたような気がして、
 これまでの長い道のりのことを思います。
 主に……はは……もうなんにも足りてない……って感じなのですが。
 あと、最後はなんか完全に自家中毒を起こしてしまって、私自身が人間としてキリキリしていてつらかったです。こんなひどいのあんまりないから、びっくり。
 それくらい、なんつうか、しんどい話だったんだけど、
 最後は書きながらめちゃくちゃ泣いてしまった。
 作品にリンクして泣いたのかは、ちょっとわからないな。なんかぐすぐすと、感極まってしまって。
 ちょっとだけ寝かして、提出いたします。提出するんだよ! こわいな……。
 追い込み時期のため、あれこれ生きる事がおろそかになっていたので、していきます。
 ああー新しい、朝だなー……。

2015/07/28

両足を地面から離して

 友達の、本が出たんですよ。
 こちら。

 出た、というか、みんなでお手伝いもしていて、というか、実際出て(笑)いるんですけど、(モデルですか?ってお友達に聞かれたりもするけど、そうじゃないですよ! でもキャラがショートカットなのはわたしの趣味です!)
 とっても面白い観劇漫画ですので、よろしくお願いいたします。
 WEB連載分はこちらでも読めますよ!

 ちまきせんせいはこれが初コミックスになるわけですが、
 初めてってね、1回きりなんですよ。あたりまえなんですが。
 他に、ないの。自分でも、やっぱり特別でした。そういう特別な時に立ち会えるのを、すごくすごく嬉しく思います。
 書ける人って、いくらでもいて、書く人だって、いっぱいいて、
 でも、人の前に出て行く、時には、たった一本だけど明確な線があって、それをこえなくちゃいけない。
 励ましたり、その線の近くまで一緒にいくことは出来るけど、最後は、いや、最初から、その一歩だけは、ひとりで乗り越えないといけない。
 そんな遠くの距離じゃない。
 大した運動でもないかもしれない。
 でも、両足を離して、跳ばなきゃいけない。
 とびこえてしまったら、「なんだ、なんてことなかった」って思うかもしれないけど、それは、飛び越えられたひとだけが知っていることでもある。
 だから何度でも言うんです。おめでとうおめでとう。
 全然、道半ばだなって思うだろうけど。
 すごい大事な半ばだね。

 と、いう、お前はどうしているのかといいますれば、
 書いています。せっせと……せっせ……。
 もうすぐ、終わる、と言い続けて、はや……。
 でもそろそろ、さすがにおわるのさ……。
 そんなこといってたら、こんなサイトが。
 さあ、新しいハジメテが、はじまるかもだぜ。
 きっと。……多分。

2015/07/02

そして君に、一杯のスープを

「かえってきちゃったんじゃないの?」って笑い混じりに聞かれることがあって
 いやそんな、全然、かえってきてなんてないですよ、とこたえる。
 出て行ったことなどないし、
 別れたこともない。
 寄せて返す波みたいに、近づいたり、遠ざかったり、時々重なって、時々話して、
 なんとなく、ああ、ここまで来たんだって思います。

 それでも本当は、あの旅が終わった時点で、
 すべてを手放すつもりでいました。
 親権なんて、二度と主張はしないって。
 もう君は、自由に、どこへだっていってもいいし。
 なんにだってなっていいと。

 でも、だめだった。やっぱりだめだったなー!
 あの子はわたしの子よ、宇宙一可愛くて、儚くて、苛烈で、うつくしいむすめだよ。
 もう、わたしの仕事じゃないです。
 ただ、多分、あの子を一番好きな、わたしです。

 ケイオスドラゴン 赤竜戦役、本日より放映です。

 今夜はスープをつくりました。

 たくさんの人に愛されるって気持ちはどう? と尋ねたら、
「すこし、怖いわ」と
 小さくいいました。
 そうだね。少し、怖いね。でも、いってらっしゃい。君を待っている、ひとがいるよ。

2015/06/13

終わらない君の旅に

 一枚の絵から始まった物語でした。
 自由で、気ままで、愉快で、どこか懐かしい話でした。
 何も畏れず、ただ、好きな世界だけをうたっていればよかった。
 そういう一年間でした。
 なんともありがたい話です。

 6月10日発売、電撃文庫MAGAZINE (マガジン) 2015年 07月号 [雑誌]におきまして、
『悪魔語りのテオ』連載丸一年で、ひとくぎり。
 これにて完結とさせていただきました。
 といっても物語が終わったのかどうか……は、読んでいただくとして、
 イラストストーリーという企画からはじまって、本当は何にも決まっていなかったんだけど(笑)
 それでもなんとなくここに、戻るのかな、と思っていた場所に着地を出来て、ほっとしています。
 願わくば、また会いたいな、と思うし、
 どこにでも現れるふたりのことですから、別に何を祈ることもない、とも思います。

 第六話目のモチーフ童話は、あんまり残りませんでしたが、
 羽衣伝説に人魚姫、ということで、
 ここにきてようやく初めて、見目麗しき美少年の物語です。
 私は、ファンタジーにおける少女には誕生と再生、そして少年には、死と喪失を割りふる癖があるようで、少ししんみりとした話となってしまいましたが、
 晴れる日もあれば雨の降る日もある。
 そして、雨の止まない町だってあるかもしれない、という話です。

 ひとりでは始まらない物語は、
 ひとりでは終わらない物語でした。
 華麗で重厚なイラストレーションで、物語を何倍にも広め、深めてくれた、赤岸Kさんには心からの感謝と、それから「愉快だったね!」という楽しい気持ちしかありません。
 私は決してイメージの豊かな人間ではないのですが、「あとは赤岸さんがなんとかしてくれる」「詳しくは赤岸さんに任せる」「きっと赤岸さん得意なはずだから!」と言い続けた連載でした。いつも大した打合せもせず、顔を見かけては「次はー、多分竜。何色がいい?」とかやんちゃなボールを綺麗に打ち返してくれて、私は毎回見惚れるばかりでした。
 当然ですが、このお話に、なくてはならない方でした。
 それこそ、テオにとってのブラームスみたいに。

 一年続いたわたしの吟遊詩人業も、いったんのお休み。
 でも、いつでもまたうたいますよ。
 はかなくも美しい、あの世界のことを。

2015/06/05

もっと遠く深いところへ

 終わったり終わらなかったりはじまったり続いたり。
 そういう日々ですが、ぽっかりあいた穴の埋め方を難儀したり、
 ディープでヘヴィーな資料本を読んで気持ち悪くなったりしながら、
 もう一回鼻をつまんで深いところに潜らねば、と思っています。
 今度は底までだ。息が続くかな。

 最近、笑ってしまうほど、自分が何を書いているのかわかっていなかった、ということがあり、そもそも長らくわかる、という感覚を忘れていたようで、わかった時にはずいぶんびっくりして笑ってしまいました。
 何を書くのか、ということ。それはあらすじでもキャラクターでもなくて、書くずいぶん前からわかっていることもあれば、300枚書いてようやく何を書いているのか気づくこともあるし、かと思えばわかっていたつもりで全然わかってなかったということもある。
 これを書くために書いていたんだなぁとわかることは、書いていて愉快なことのひとつです。

 ぼちぼち、下半期の予定もたてないとな。
 上半期は、ただひたすら書いてばかりでした。下半期に結果として出たらいいんだけど。

2015/05/24

可愛い子供と旅に出る

 しばらく身体を痛めてしまって、生活にも仕事にも支障が出ていたんだけど、ゆるゆると、本当にゆるゆるとですがよくなっていっています。新生活の緊張とかも続いたせいかな。資本だ資本だとわかっているのですが、うまく長い付き合いを模索していかないと。身体が悪いと心も滅入ってしまってよくないですね。
 仕事は相変わらず過酷な山登りの最中で、頑張れば頑張るほど、山頂がかすむんだけど、そういう時は仕方がないので、手元だけよく見て、一歩ずついくしかないかな、という感じです。迷っていることの方が多いけど、出来るだけ丁寧に、嘘のないようにお届け出来るように。長く頑張っていますし、まだまだ頑張ります。
 いろんな兼ね合いと都合上なんですが、最近、自分のキャラクターへの愛情みたいなものについて深く深く考えます。
 私は、そういう感情が、知っての通り強めで、自覚もあるので、どこか当然と思っている節があって。でも、当然ってこともないのかもしれない、と最近思います。他の人とは違う、ということではなくて……自分の中でさえ、そうそう、あることでない、というか。
 大事にする、気持ちを、どうせどれも大事にしているんだから、とおろそかにしない、みたいな……。
 もしかしたら、人生のうちでもそんなに回数はないかもしれない。キャラクターを、こんなに大事にするなんて。
 そういう気持ちで向き合っていきたいなと、しみじみと思ったのでした。
 愛情は、暴れ馬みたいに、乗りこなせない時の方が多いんだけど。それでも自分の馬だしな。
 可愛い子には旅をさせよ、じゃなくて、可愛い子供と旅に出よう、と思います。結局そういう風にしか、やっていけないんだなって。
 別に深刻なことでもなく、嫌なことがあったわけでもなく、ちゃんとしよう、と自分に思った、という話なのでした。

2015/04/15

そうしていつの間にか泥のような春がきて

 なんと明けましておめでとうなかんじなんですけど(笑)前の日記がね。
 でもまあ、しれっと、なにごともなかったかのように再開をします。
 どうしていたかというと、ばたばたしておりました。
 四ヶ月かけて、なんとか、ようやく落ち着いた、というところです。
 いろんなことを新しくして、まだまだ慣れないことばかりなのですが、
 たまには新しくなるのも悪くないなと、思えるように、頑張っています。

 最近のお仕事のこと。
 電撃文庫MAGAZINEさんで、イラストレーターの赤岸Kさんと、掌編ファンタジーを毎号のせていただいています。
 電撃文庫 MAGAZINE (マガジン) 2015年 05月号
 毎回もう、好き勝手にやっているのですが(笑)
 今号は季節をあわせて春のお話。
 実はあんまり春が好きではなくて、そういう、恨み辛みのこもった話にちょっとなりました。
 モチーフ童話は、赤岸さんに「花咲かじいさん……じゃないですよね……?」って言われましたが、そうではないです(笑)。
 ストレートに、桜の樹の下には、それから、ピノキオがモチーフ童話です。なので、なんとなく、主人公の名前もカサンドラなのですね。
 次号で一年。いやー本当に、好きに書かせていただきました。
 また、次号には少しお話をいたしましょう。

 それからこれは私としては珍しいお仕事なのですが、青柳藍人さんの『希土類少女(レアアース・ガール)』の解説を書かせていただきました。
 希土類少女 (講談社文庫)
 解説、私など、そんな……と思わなかったといったら嘘になりますが、呼んでみればすんなり、私が呼ばれる理由もわかったような気がしましたので、せいいっぱい書かせていただきました。
 少女のことです。

 少し過ぎた話となりますが、いつもお世話になっている『かつくら』さんの冬号にアンケートを答えさせていただきます。
 かつくら vol.13 2015冬
 25日には次の春号が出るそうで、発行・発売が、新紀元社さんから桜雲社に変わるそうです。素敵な雑誌ですよ。

 加えて、私のお仕事ではありませんが、以前に心血注がせていただきました、『レッドドラゴン』が新しい形で展開していっています。私も今後を、楽しみにしています。

 ずらりと書きましたが、まとまったお仕事は、まだまだこれから。
 今年もがんばります。よろしくね。

2014/12/26

新しくなれ

 一年が終わりますね。
 もうなんにも全然、終わらないんですけど(笑)
 多分終わらないまんまで、それでも無理矢理、新しくなっていくんだろうって予感があります。
 今年は結構掃除もやったし。
 まだ、年賀状は全部は終わってないけど……。地道に、進めてます。
 新しくなるんだ、って想いがあって、別に何をってわけじゃないけど、せっかくだから、って思ってます。

 そうだ、珍しく今回は冬コミのお手伝いをいたしています。
 一日目日曜日、西1や01a『最善席』さんの観劇ムック本『舞台男子と観劇女子 1号』にレビューとコラムを寄稿させていただきました。
 つたない言葉で、全然わかりにくいけど、でも、書けるだけ書こう、と決めて書きました。
 大体、深夜のラブレターみたいな、そういう……あれです。
 私はテニミュとテニミュとKと新幕末純情伝@シアタートラム。
 コラムは『もしも自作が……』という与太話をさせていただきました。
 当日、もしもお立ち寄り出来ましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
 サイトはこちらから。
 可愛いオペラちゃんもよろしくお願いいたします。(こちらもちょっとお手伝いしています)

 今年は一年総括が出来るかなぁ。もしかしたら次の更新が年明けかもしれません。
 みなさん良いお年を。
 よいものもわるいものも、みんな、新しくなっていきますように。

2014/12/12

舞台のすべてが表とは限らないけど

 寒いです。
 寒いのは好きなのですが、だからといって寒くないわけでは! ないのです!
 寒いです。体調はそれほど悪くなく、以前痛めた節々を養生しながら過ごしています。
 過日のことですが、『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』の朗読劇が全日程終わりました。
 うたかたのようにあっという間で、でも、これから何度でも思い返すし、その度に、永遠だったと感じるのかもしれません。
 千秋楽、お席を用意してもらったのですが、劇場の前で待っていたら、「これ、入場券です」って受付のお嬢さんがトランプを一枚もってきてくれました。(今回、入場チケットのかわりにトランプを頂けるのです)
 その、トランプが、クローバーの……いえ、クラブの5で、「偶然かな?」と思っていたのですが、
 あとから、その、お手伝いのお嬢さんが、私の作品を熱心に読んでくれていることを聞きました。
 多分、偶然じゃなかったんですね。運命を分けた、片割れをくれたこと。
 そのクラブの5はまだ、財布に入ったままです。我ながら、ちょっと感傷的すぎるとは思うんだけど。
 そういう、愛情の詰まった舞台だったんです。立ち会うことが出来て、本当に幸せでした。
 思い出話をもうちょっとすると、わたし、始まった直後にぼろっと泣きだしてしまったのですが、多分、「サーカスがはじまる」ってところで泣けてしまったんだろうな。
 始まったものは、もう終わるしかないから。そのことがとても、寂しかったから。
 使用楽曲CDや、パンフレットなど冬コミで販売もあるそうです。WitchRooRさん等をチェックくださいませ。
 私も、冬コミの、告知をしなければいけないのですが……。今年はちょっと珍しく、冬に参加してます。寄稿というかお手伝いというか、色々……。またのちほど。


 連載掲載の宣伝です。10日発売の電撃文庫MAGAZINEにて、『悪魔語りのテオ』を掲載して頂いています。

 毎回、本当に、本当に、素晴らしく美しい紙面なのですが
 今回はいっとう美しいので、おすすめです。決して長い話ではないのですが、毎回いつも、私が楽しそうに(笑)書いています。
 イラストの赤岸Kさんを全面的に信頼してほぼすべてお任せしてるのですが、
 今回は「一個だけリクエストしていいですか?」と言って「白手袋で、是非」と言ったら、「わかりました、ここ(指の筋)に線が入ってるやつですね」とご理解本当にはやくて助かりました。最高最高美しいです!
 せっかく連載ですので、なんとなく毎回、季節感を出しつつ書いていて、今回は雪の古城のお話です。

 冬で、寒いので。
 いろんなことを考えます。
 前向きなことばかりじゃないです。
 何かがかわっていたら、もっとうまくやれたら。
 そんなことも思います。
 でも、今、手の中にあるものを大事にするしかないですよね。
 私は、小説に幸せにしてもらったし、小説を幸せにする義務があると思います。
 寒いけど。負けてらんないな。

2014/12/04

サーカスへようこそ

 12月3日よりはじまった、WitchRooRさんの朗読劇「ブランコ乗りのサン=テグジュペリ」初日にお邪魔してきました。
 劇の原作者、と言っても「いいですよ」と「よろしくお願いしますね」を編集さんづてに伝えただけで、細かいことはすべてお任せ。初日当日最寄りの駒込駅まで来て、「うーうー」と唸っていました。不安とか羞恥とか、単純に、何が起こるのかわからなくて、ビビっていたのです。基本やんちゃで剛胆を気取っているので、自分の小心さにびっくりするほどでした。
 会場の椅子に座ってもぐらぐら目眩はするし、どうなってしまうんだろう、どうなるんだろう、と緊張も頂点に達していたのですが、張り詰めた声で始まった朗読に、同じ緊張を感じました。
 少女だけのサーカス。
 命綱のないブランコ乗り。
 決して朗読向きではない自分の文章を音として突きつけられる、ということは、胸が苦しくなることもありましたが、「サーカスへようこそ」の歌がうたわれた時に、涙が溢れてしまいました。そしてようやく、サーカスの一人の観客として、拍手に震えるブランコ乗りに、心を寄せることが出来ました。
 川上さんの少女性と、あきやまさんの確かな技術が、わたしの本をひとつの舞台へとしてくれたのです。
 舞台、いいものだなって、改めて思いました。
 面白かったなって、自分が書いた話なのに、ちょっと、思ってしまったのです。
 出来ることならアンデルセンの章の冒頭が聞きたかった。そして、涙海の最後を、見届けてあげたかった……というのは、贅沢すぎる願いごとです。大変に愛情深く、丁寧に丁寧に仕上げていただきました。
 帰り道、久しぶりに読みたくなって、電子書籍で自著を読んでいました。
 永遠をちょうだい、というアンデルセンの歌声を、いつまでも脳裏に響かせながら。

 もしもこれから行かれる方がいらっしゃいましたら、お楽しみに。
 とても濃密な時間ですよ。

2014/11/22

ブランコには双子がいて

 ちょっと先月末にばたばたと色んなことがありまして
 少々体調がおかしいなーと思っていたのですが、猛烈に咳が出て、
 咳、出始めてしまうと長引くことが多く、まずいなと思っていたのですが、
 ほんとにほんとに、久々にお腹が痛くなるくらい(筋肉痛)ずっと咳をしてました……。
 今はようやく快復いたしました。
 せっかく東京のお式も早々にお暇で、残念でしたが、身体は大事にしていきたいものです。
 寝込んでいる時は、久々にがっつり本を読んでいました。
 読書量増やしたいな、と思っています。
 思った時が、読み時です。

 少々珍しい宣伝です。

『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』が朗読劇になるそうです。
 声優・イラストレーターの川上千尋さんと声優・グラフィックデザイナーのあきやまかおるさんの創作ユニットWitchRooRさんの企画となっております。
 詳細はこちらから。
 朗読劇、ということでどういう形になるのかはわかりませんが、二人の女性が読まれるのかー、と思うと、感慨深いものがあります。
 ちょっと照れくさいですが、私もいきたいなと思っています。
 本の詳細についてはこちらから。
 こんな感傷的な文章を当時書いたのだなぁとしみじみしました。

 舞台は、少女だけのサーカス。
 少女達の、宿命と歓喜。絶望と覚悟。恋と冒険。
 そして、願いと祈り、のお話です


 そしてふと日付を見たら、11/22。
 不器用な夫婦の日ですね。
 今年は特に何も用意がありませんが、装画、コミカライズのHEROさんが挿絵、コミックを書いてらっしゃる、ちいさい百合みぃつけたが発売となってます! 買ってきました!
 著者のゆにこさんとは不思議なご縁がいくつかあって、脚本を手がけてらっしゃるアニメを、友達がアニメーターとして描いていたりするのです。
 男も女も、少年も少女も、いい夫婦の日。

2014/10/16

古い物語と新しいお話

 今月号に連載が掲載されています。
『悪魔語りのテオ』今回のお話は、「オオカミ嬢のオデッタ」です。
 我流のちょっとおそろしい童話集のような趣でして、
 今回のモチーフはオオカミ少年。
 ちなみに前回の「黄金の樵」はわかりにくかったですが、竹取物語とオズの魔法使いのミックスでした。
 どのようなお話か知りたい方は、こちらをどうぞ。
 毎回大変美しい紙面にしていただいています。
 それもこれもイラストの赤岸Kさんの尽力のたまものです。
 とても幸福な連載なのですが、これをこのまま書籍にというのはどうにも難しいだろうなあと感じていますので
 ひとまず応援をいただけますと、とても嬉しいです。
 大きい紙面、迫力ありますよ。

「SUGOI JAPAN」という企画があるそうです。
 公式サイトはこちら
 この、ラノベ部門に「ミミズクと夜の王」がノミネートされており、
 投票を受付中だそうです。
 宣伝です(笑)
 といっても、もちろん、応援してもらえたら嬉しいのですが、
 古い作品なのに、忘れられずにいてもらえて幸せだなあと思います。
 先の連休に、金沢で行われていた、有栖川有栖先生の講演会を聞きに行っていたのですが、
 その後の読書会(飛び入りだったのに見学させていただいてありがとうございます)にて、
 これからどんな本を書いたとしても、やはり一番特別なのは、初めて世に出た、自分を小説家にしてくれた作品だ、とおっしゃっていたのが
 とてもとても染みました。
 ミミズクと夜の王って本は、ほんの時折、私には不相応な位の報いをくれたなぁと思うこともあるのですが
 それでも、今でも、愛してくれる人達の気持ちが全てだなぁと思います。
 よろしくね、と一応宣伝しておきますね。
 

2014/10/01

ひとっとびで夏を越えて

 夏がはじまる時に買った靴を
 夏の終わりに捨てました。
 今年の夏はその靴でよく歩いたので、踵ももうぼろぼろだったし。
 区切りというか、ひとつのシーズンの終わりには丁度いいなと思ったのでした。
 今はひらべったい、ぱこぱこした靴をはいていて
 秋がすぐそこまでやってきています。

 Kindleがセールをしているようです。
 とはいえ、あまり詳しくもないし、流動的なものなのではっきりとオススメしにくいのですが
 電子書籍をお探しの方はぐるりと巡ってみてもいいかもしれません。
 KADOKAWAのものが、主にお安くなってるみたいですよ。
 セールとか、安売りで本を薦めることって、あまりないので
 なんだか不思議な気持ちです。
 安いから買う、読む、ということについて、抵抗があるかないかといえば、
 うーん、さほどにはありません。
 借りて読まれたり、古本で読まれたり、することも、
 私個人としては、あまり、抵抗はないのです。
 もちろん、そればかりになれば、ご飯を食べていけなくなるのでしょうが、
 自分のご飯のことは自分で努力すべきかなと思うし
 でも、好きな作家さんの本が、本で読めなくなったら、悲しいので、私は新刊を本屋で買うことにしています。
 本が好きなので。それだけの理由です。
 物語はいろんな形で開かれているし、その開き方の数だけ、出会いがあっていいなーと思います。
 自分の電書は電子献本で頂いているので
 時々覗きます。
 また、別の味わいがあっていいなって思います。

2014/08/11

夏の告知と舞台観劇

 あっっつかったですねー。
 もともと夏すごく苦手なんですけど、
 今年はびっくりするくらい調子を崩してしまって、完全に夏ばてしておりました。
 皆さんもお気をつけ下さいね。最近ちゃんと健康診断行ったりしていたのですけど。
 体力のなさだけはいかんともしがたい……。気をつけます。健康大事ですね。
 前回は新刊の告知だったのですが、この夏はもうちょっとだけ、告知をさせていただきます。
 まず、お久しぶりのお話です。『人喰い三部作』こと『ミミズクと夜の王』『MAMA』『雪蟷螂』、加えて『ミミズクと夜の王』続編『毒吐姫と星の石』、そして長らく単行本未収録でした、『ミミズクと夜の王』番外編『鳥籠巫女と聖剣の騎士』が電子書籍化となりました。

『鳥籠巫女~』については長く長くリクエストを頂いていて、こうしてひとまずお届けとなれて嬉しいです。年数を調べるのも怖いくらい、古い話であるのですが……(大体MAMA発行ぐらいですね)そのあたりの未熟さとかも、目をつむって(笑)あたたかな気持ちで楽しんでいただけると嬉しいです。
 電子書籍って、電子でしか買えないのに、ネットからの誘導がしにくい、という、解せない感じなのですが……。順次いろんな電子書店さん(この表現も正しいのかどうか)で発売はじまると思います。よろしくね。
 また、上記告知ページに、せめてなにかないかなー、と漁ったところ昔のショートストーリーがありまして。間に7年空いている掌編が2本並ぶというちょっと怖い状態ですが、少しでも、喜んでいただけたら嬉しいです。
 彼女達は元気でいるのね、と今回情報をまとめながら、しみじみと思いました。

 しばらくファンタジーらしいファンタジーを書いていなかったのですが。
 電撃文庫 MAGAZINE (マガジン) 2014年 09月号 [雑誌]
より、ファンタジーの掌編連載を開始させていただきました。
 タイトルは『悪魔語りのテオ』。
 以前、イラストストーリーで赤岸Kさんの組ませていただきました『悪魔語りのテオ』の派生連載となっております。
 こちら、イラストストーリーは電撃文庫さんのサイトにも掲載させていただいております。
 久しぶりに、吟遊詩人にでもなったつもりで(笑)物語らせていただくつもりです。掲載は掌編ですが、大変美しい紙面にして頂いています。イラストストーリーの好評をいただいて、はじめられた物語でもありますので、なかなか難しい作品ですが、応援いただけたらとっても嬉しいです。
 どうぞどうぞ、よろしくお願いいたします。

 最近あった楽しかったこと。
『舞台K』を観劇しに行ってきました。もともと演出の末満さんがとても好きで、発表があって絶対行きたい!! と思っていたので、叶って嬉しかったです。
 舞台がはじめてというK好きな友達と一緒に。
 中身はびっくりするほど、原作への愛情に溢れた舞台でした。他の方がどのように感じられたかわかりませんが、縦横無尽に客席を駆け回るキャラクターの風と震動を感じた時、二次元の『質量』に触れた気がしました。
 大音声で流れる主題歌が世界を繋いで。
 次元の壁を、跳躍する力を感じました。
 そして、客席の愛情が、この舞台を支えて完成させているんだなとも思いました。
「アニメ、またまとめて見たくなっちゃったね」と終わってから言えるって、とっても素敵なことだと思います。
 いつも仲良くしてもらってる、『GoRA』の古橋さんが先日、「舞台挨拶でとっても珍しくお客さんの顔を見たんですよ」って話をしてて、GoRAの皆さんは、この観客席の熱気も見たのかな-、見てて欲しいなって思いました。
 創り手と受け手、ということを最近よく考えます。
 夢を売って霞を食うような仕事でもあるけど。
 ひとつひとつ、大切にしていきたいです。

 これからまた、冬に向けて駆け出さなくちゃ。すぐ、好きな季節になるでしょう。

2014/07/25

夏の気配と飴屋台

 色々あっちいったりこっちいったりしていたら、あっという間に新刊発売日です。
 今回世に言う「妖怪物」なのですが
 最近ちょっと、ちょーーっと色々まずいことがあって、
 同じく妖怪物を書いている峰守くんに、「お祓いってさぁ……いった……?」とかって聞いたのですが
 なーんてことはない、多忙ゆえに生活が雑なだけでした! 解散解散!
 たまに、面白い目にあっているのですが、苦手な人もいるジャンルの話になってしまうのでなかなかできませんね。
 ととと、新刊は、妖怪物といっても怖いところはあまりありません。(と、思います)
 人と、人でないもののお話で。
 もっているものと、もっていないもののお話で。
 切望するものと、望まないもののお話です。
 なかなか、物語と打ち解けられずに、苦労をしました。まだ少し、そっぽを向かれている感じがあります。でも、それが「らしい」とも感じるのです。
 読者の皆さんがどのように感じるのか、とても、不安で。楽しみでもあります。
 よければ夏の間にお読み下さいね。
 祭りに行くのが、少し、楽しくなるかもしれません。

2014/06/25

祭りの季節がくるのだぜ

 6月は2冊の本の告知をさせていただきましたが、
 なんと7月も、新刊のお知らせです。
 しかも完全書き下ろし!!!
 わー。
 我ながら、びっくりびっくりしています……。
 こんな短いスパンで本を出すことはあまりないのですが、
 よければ、楽しんでいただけると、幸いです……。
 私にしてはとてもとても珍しい本で、
 いつもよりずうっと不安が強いです……。
 徐々にお話していたけたらいいな、と思います。
 どうぞよろしくお願いいたしますね。

 大変お久しぶり、のMW文庫さんです。

2014/06/13

発売日おめでとう!

 無事に発売日を迎えられること、とっても嬉しいです。

 どちらもとっても思い出深い本になりました。
 また、『青春離婚』発売記念といたしまして、
 HEROさんによるコミカライズ版を、6月19日までの期間限定で『最前線』にて全話公開中です。
 こちらから どうぞ。
 もしかしたら、WEBで全文公開の機会は、今後もうないかもしれません。
 改めて、WEBで読んでみると、全然違う味わいがありますね。
 本当に幸せな作品だったな、と思っています。
 よろしければコミックスの方もご覧になってください。
 コミックス版にのみ、「その後の二人」についてのオマケがございます。
 単行本『青春離婚』の方には……まあ、読んでのお楽しみ、ということで。
 今回『非公式恋愛』『家族レシピ』という二本を書き下ろさせていただいたんですが、『非公式恋愛』の方が、まあ鬼子といえば大変鬼子で……。
 色々、他人事じゃないぞ、という話になっております。『19』収録の『2Bの黒髪』に近しいものがあるかも。
 この話もそうだけど、この本自体に書いてある様々なツールが、10年後20年後には全然通用しなくなるんだろうなと思っています。
 でも、だからこそ、今書いておかないといけないなと思いました。
 お届け出来て幸福です。よければ、受け取って下さいね。

『レッドドラゴン』もものすごい本になっております。
 こちら是非実物を手にとってお確かめ下さい。
 一体なにがどうやったらこんな本が出来上がってしまうのか……!
 でもむしろ問題なのは「あれもそれも写真が入っていない」ということで、まだあるってどういうことなんでしょうね……。
 私達はずいぶん過酷で、それでいて豪華絢爛な旅をしてきたのだ、と思っています。
 こちら、本編読了後推奨ですが、『Eykha’s Score』もよろしければどうぞ。
 私からの、ささやかな、感謝の気持ちです。
 別に特別なネタバレがあるわけではないのですが、結末を知ってから読むと、少し違う感慨があるだろう、と思うので、読了後推奨とさせていただいております。
 こちらは私の個人コンテンツにしては珍しく、ほぼ無期限の公開となっておりますが、何事も永遠はございませんし、キャッチしていただけますと幸いです。
 プレイヤーの方には特別な冊子版をお渡ししておりまして、そのよもやま話については『note』にて。
 遊ぶ時も、常に全力。余力は残さない、がモットーです!

 長々語ってしまいましたが、まだまだ語り足りませんね。
 でも、物語が一番、饒舌であるべきだろうと思っていますので。
 どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。
 この夏はねー! まだ本だすよ!!

2014/06/05

夏だけど働くよ

 おしらせです。
 電撃文庫『ミミズクと夜の王』『毒吐姫と星の石』のカバーに使用された作品の原画も展示されている
「磯野宏夫遺作展・生命(いのち)の森へ」が名古屋市・爲三郎記念館(古川美術館分館)にて開催中です。
 6月22日(日)までだそうです。
 お近くの方は是非どうぞ。
 はじまりがこの深い森であったこと、私は忘れることはないでしょう。
 http://www9.ocn.ne.jp/~hiroo/html_folder/koten.html


 今月はなんと新刊が二冊でます。
 一冊は、レッドドラゴン最終刊、そしてもう一冊は、『青春離婚』単行本です。
 そして来月も……おっとまだこの話はお口にチャックかな。
『青春離婚』は書影もでましたよ。
 かわいいです!(えっへん)
 
 3作収録されていますが、全て八木商業高校のお話、です。
 同じキャラクターが出てくるかどうか……は、まあ、読んでのお楽しみ、ということで。
 青春が駆け抜けるはやさで、ここに書いてあるようなことも、すぐに古くなってしまうんだろうなって思います。
 だからこそ、今出版できるのが嬉しいです。

 夏がやってくるにおいがします。でも、今年は、働くよ。

2014/05/27

終わる物語と、終わりのない旅について

 気の遠くなるような長い旅だったような気がするし、本当に短い物語であったような気もする。
 その、どちらが正しいのかなんてわからないのです。
 ただ、終わるものもあるし、終わらないものもある、んだと思います。
 本日最前線さんでの最終更新をもちまして、『レッドドラゴン』WEB連載分が完結いたしました。
 物語については、書籍版の発売を待っている方のため今は何も語らないでおきますが、
 順番に、少しずつではあるけれど、思い出を話したいなあ、と思います。
「結構前のことだし、忘れちゃったでしょう」ってこの間言われたんですが、
 いえいえどうしてけっこう、鮮明に覚えていますよ。
 今はともあれ、長い旅の応援を、ありがとうございました。

 せめてもの感謝をこめて。こちらはメイキング、そして書き下ろしのSSページになります。
 よければ本編読了後に、お読み下さいませ。つながってきた過去のこと。そして書きながら、つながるかもしれない未来の話を思いました。

 また、本日、この公式ページをリニューアルいたしました。
 忙しい中、「いつもの頼みます!」でかけまわってくれた友人達には、心から感謝いたします。
 常に納期はワンデイな君達を尊敬するし、敬愛いたします。
 もう、サイトなんて時代遅れなんでしょうね。
 それでも、わたしの気持ちが追いつく限りは、続けていきたいと思っています。
 まだ過去作品告知ページのリンクなど張り終わってないものもあるので、そちらは追々ひっそりやります……。
 ひとまずは、最新作のことを。

 わたしの口からお知らせは今回が初めてとなります。
 来月13日頃(以降、かな?)『青春離婚』が単行本化されます。
 表題作1本と、青春小説を二本書き下ろさせていただきました。
 レッドドラゴンと一緒に、読んでいただけたら嬉しいです。

 恋のお話を、書きました。

2014/05/10

ほぼ月記!

 先月末に、ついに息切れをしちゃって、いやー痛い目を……見ました……。
 仕事の大山も越えたので比較的ゆっくりしています。
 万全ではなかったのですが、それでもどうしても最後を見届けたくて、GWは徳島マチアソビまでとんでおりました。
 久しぶりの徳島、滞在は短かったですが、レッドドラゴングランドフィナーレ先行上映に立ち会えて本当に嬉しかったです。
 嬉しい、っていうのも正確ではなくて……。ようやく、という特別な感慨でした。
 おつきあいいただけた方々、本当にありがとうございました。
 旅の続きのような、楽しい夜でした。
 また、最終話の更新と、最終巻の刊行時には何か言えたらいいなーと思います。

 月末、いい機会なのでサイトを改装しようかなーと思っています。
 そろそろ新しいご本の紹介も出来そうなので、それも兼ねて。
 しばらくさわっていなくて雑多な感じになっちゃったので、すっきりさせたいなー。
 雑多な感じも好きでした。もうWEBサイトの時代では、多分ないんだろうなあと思っていますが、
 無理に時代をのりかえなくてもいいかなとも思っています。
 新しいものと古いものは、別の味わいがあるからね。

2014/04/17

いろいろあって春がきたのさ

 年明けのご挨拶からこちら、ずいぶんご無沙汰しておりました。
 ぬけの期間のことは、まあ、色々ありましたっていう程度でいいのだと思いますが、
 色々、色々……。
 まあ、過ぎたことはよしとしまして、最近のことを、少し。
 久しぶりに電撃文庫MAGAZINEさんで、これまた久しぶりにファンタジーを書かせていただきました。
 以前も参加させていただいたillust×storyというコーナーで、小説は1pだけなのですが、赤岸Kさんと組ませていただきました。

 久々のファンタジーですので、よければご感想などお寄せいただければ……といいつつどうすればいいんでしょうね(笑)
 き、気持ち! 大事なのは気持ちだよ! と言いつつ、新作についても仕込んでおります。
 次がどこで何、ということははっきり申せないのですが、次の季節には多分、どうにかこうにか。
 お会い出来たら、嬉しいです。


 雑談ですが。最近、「私はその程度の作り手ですか?」と憤りにまかせて口にして、ああこれは言っちゃあならんことだな、と思いました。
 とるに足らない、どうでもいい、そういう書き手であるかどうかということは、まず最初に自分が決めなければならないことで、もちろん他人の評価が全てではありますが、それも、自分自身の、最初の一歩があってこそだと思います。
 自分にはどういう価値があるかということは、それが他者から正しかろうと正しくなかろうと、最初は自分で決めたいものです。
 できればそれらが、周囲とあまり齟齬なく、かつ謙虚でありたいものです。
 そろそろ丑三つ時ですが、今日はあまり書けなかったので、もう少し起きて書こうと思います。
 夜は暗くて静かです。

2014/01/01

昨年のことと今年のこと

 年が明けていました。
 2013年は変化と停滞と我慢の年だったなーと思います。仕方がない、と自分で言えるほどには、納得もしている年なのですが、2014年はもうちょっと、たくさん書いて、たくさん出し……は難しいかもしれませんが、もう少し頑張りたいと思っています。
 新しいものと、ふるいものに物語に出会う一年にしたいと思っています。
 あと、もうちょっと日記を書きましょう(笑)
 書かなかったのも理由あっての事でもあるのですが、徐々に徐々にね……。一年の計ということで。目標です。

 仕事はじめのお話です。
 1月1日より、毎日新聞朝刊(大阪版)さんの『読んであげて』というコーナーにて一ヶ月の連載を開始いたしました。
 タイトルは
『ナイト・ライブラリナイト
        さえずり町の夜』
 となっております。
 挿絵は『サエズリ図書館のワルツさん』装画を頂いておりますsimeさんに受けていただき、simeさんの挿絵が毎日! 見ることが出来ます。とても贅沢です。決して楽なスケジュールではなかったと思うのですが、本当にありがたく、嬉しいです。
 ネットでも一応読めるようなのですが、総ルビなので少々読みづらいかもしれません。よければこちらから。
 また、10日にはコミックス版『サエズリ図書館のワルツさん』が発売されます。こちらもどうぞ、よろしくお願いいたします。表紙がとっても素敵ですよ。

 それでは本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2013/12/17

世界線のこと

  今年は積極的に色んな舞台を見たのですが、その中でも先日見たある一作がものすごくて、終わって随分そればかりを考えています。色々と、考えることはあるのですが、どこかで何かがかわっていたら、自分が演劇をやっていた世界ってのがあるんだろうなあとしみじみ思います。
 本格的にどっぷり小説を書き始める前は、演劇が好きで、その頃に、この世界観に出会っていたら。私は多分小説は書かなかったし、演劇の世界に全身全霊をもって飛び込んでいったし、その道で、長くは生きなかっただろうなぁと思います。それとも、実際やってみたら、大往生するまで板の上に立ち、小説を書いていたら長くは生きなかった、と思っていたのかな。仮定はどこまでいっても仮定で、本当のことはなかなかわかりませんが、選ばなかった道の残像のようなものを、この年で見るのは不思議な気持ちです。
 私が見た舞台なんて、そちらの方面が好きな方には基礎中の基礎で、「◎◎を見に行くの、おもしろそうなんだ」と詳しい人に言った時は、「へぇ、それは◎◎の中でもどの系譜?」というような聞き返し方をされて、私がもごもご答えられないでいると、「あ、わからないならいいんだよ」と言われました。その方はとても優しく、私の無知を責めるつもりもかけらもなく、でもなんとなく、象徴的だなあと思ったりしました。
 知らなかったというのは恥ずかしい年なんだけども、恥ずかしいなあと思いながら出来る限りを知っていけたらいいなと思います。
 大人になったら好きなものに対しても落ち着いて、夢中になることなんてないんだと思ってた。でも全然そんなことをはなくって、よく感心されるし、自分でも感心します。
 好きなものがあることは、いいことです。
 多分、きっとね。いろいろ、大変だけど。

2013/12/09

森の記憶

 東京は青山で行われております、磯野宏夫さんの遺作展に編集さんと行って参りました。
 磯野さんは、私のデビュー作である「ミミズクと夜の王」そして続編である「毒吐姫と星の石」の装画を担当して頂きました。
 訃報に際し、あまりにも急なことに、心にぽっかりと穴があいたようでした。
 今回の遺作展は、有名な聖剣伝説の原画なども飾られています。
 今後、飾ることが難しいであろう作品も、間近で見ることが出来ます。
 ミミズクと毒吐姫の絵が並んでいるところを、初めて見ました。
 たくさんの方にとって、特別な、偉大な方だったことでしょう。私という作家にとっても、語り尽くせないほどです。
 どうぞ、お誘いあわせの上、訪れてみてください。
 会期は15日までだそうです。
 詳しくは、磯野さんのHPから。

 久しぶりに、彼ら彼女たちのことを思い出し、記憶をたぐるように、掌編を書いてみました。
 簡単なもので恐縮ですが、併せて心を寄せていただければ、幸いです。
 ミミズクと夜の王、毒吐姫と星の石読了の方へ。
 私も久々に、この空気が吸えて、嬉しかったです。

絵画の心

2013/09/19

ふわふわと季節をこえて

 色々とあった夏が終わって、肌寒くなってまいりました。
 今年は暑中見舞いも残暑見舞いもだせず……。
 ちょっとばたついておりましたが、もう落ち着いて仕事に向かっています。  はやくもっと寒くなるといいなと思いつつ、季節の便りみたいになってきたこの日記です。
 夏の盛りに冬の盛りを書いた新刊がでました。
『サエズリ図書館のワルツさん2』です。
 今回、「サエズリ図書館のチドリさん」という中編と、「サエズリ図書館のサトミさん」の二本立てでお送りします。
 普通の女の子の、普通の悩みを書こう、と思って。
 ずいぶん苦労したことを覚えています。
 普通って、すごく難しい。
 なんてことない毎日。平凡な日々。どうしようもなくて、逃げ場がない。
 そんなことを思いました。
 私はよく、友達から「あなたのことはうらやましいと思うけど代わりたいとは思わない」と言われるのですが……。まあ、その気持ちはよくわかります……。
 なんだかしんどいなあと過ごしている子が、ああ自分のことだなと思ってくれたらいいな。
 コミックス版も、10月には4話を迎えます。
 一巻の最終話。「サエズリ図書館のワルツさん」のお話です。
 こちらもよろしくお願いいたします。

 毎日毎日小説を書いている、のですが、ちょっと難航しておりまして……。
 でも、毎日書いているので、いつか、どこかで道が開けたらいいなと思っています。
 へこたれても、前向きに。
 明日は今日の続きです。

2013/07/25

ご無沙汰しておりました

 春がするっと消えました、が。
 何事もなかったかのように更新をします。古巣ですので。
 今日はちょっと時間がないので、またゆっくり明日にでも長めの日記をあげますが、
 思った以上に告知がたくさん……。しばらくこまめに日記を書くようにしたいです。

 かつくらさんのインタビューにこたえた記念に、WEB小説の『GIFT』を久しぶりに再掲載いたしました。期間限定で、DLファイルの配布のみとなっておりましたら、よろしければ、ぜひ。
 暑さで体調を崩す人が周囲にとても多いです。皆さん、自衛してね。
 わたしはげんきです! と健康診断風に言って今日はここまで。

2013/03/27

近況などなど

 『レッドドラゴン』が面白いですよ。

 何を今更、ということではあるんですが、少し状況と心境の変化がありまして、最近友達にも、面白いですよ読んでね、と言っている今作です。
 これまで面白くなかった、というわけでは全然まったく一切ないのですが、それでもなんというか……非常に不安というか、この作品に関して、私の自信がなかったので、友人には、まあ無理に読まなくても……いいよ……と後ろ向きなことを言い続けていたのですが、最近はよければ読んでね、読んでもいいよ、と言っています。
 どういう変遷であったのかということはまあ、時期を見て、お話しようかなと。
 こちらの流れとあちらの流れがあるのですが、今は無粋なことは言わない方がいいかなと思います。

 しかし今回の更新は、ものすごい勢いで読んでる友達に「すっっごいね!」と言われました。実際のテーブルはなんだかもっとずっとすっごかったんですが、少しでも、伝わりましたら嬉しいです。

 ブランコ乗りのサン=テグジュペリも発売されています。
 評判どうですかと時々きかれたりもするのですが、どうなのでしょうねぇ。とりあえずは、ちゃんと書けて、ちゃんと出せて、満足です。
 どうぞこちらも、よろしくね。

 なんだか寒い日が続きますが、もうすっかり春なんだろうなぁ。

2013/03/06

はじめての

 ご無沙汰しております。
 本来であれば近況から入らねばならない所なのですが、それをすると、謝り倒すばかりで本題に入れなさそうなので、今回は申し訳ありませんが、告知のみとさせてください。

 はじめての本、がでました。



 電子雑誌であるSari-Sari連載時には『少女サーカス』のタイトルでしたが、今回刊行に辺り『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』と改題しました。
 初めてのハードカバーです。
 ありがたいことに、いくつかインタビューでもお話させていただいたのですが、作家をはじめて五年だか、六年だか。
 ここまで来たのだな、という不思議な感慨があります。

 デビューの当初から、幾度も話題には出て、けれどその度ご縁がなかったり、丁寧にお断りしつづけていた、ハードカバーという、本のあり方。
「なぜ、今、この形で?」と聞かれることが、思いの他多かったのですが、
 書き出す前は、それほど理由はありませんでした。ただ、ぼんやりと、そういう時が来たのだろう、と思っていました。
 けれど、すべてを書き終わった時に、多分違う形の「箱」にいれたら、こんな話は出来上がっていなかったなと思うので。
 それが、答えでいいのでしょう。

 私の中にいる、中学生の私、は、多分、この本を買いません。
 でも、なんとかして、どうにかして、手に入れて読んだんじゃないかな。
 それで、どう思ったか、は、あんまり聞こえてきませんが。もう少し感想を待ってみようと思います。
 皆さんも、よければ感想、教えて下さいね。

 それではもう少し身辺落ち着きましたら、また。

2013/01/03

2012→2013

 2013年まとめ
 私にとっての年月ってのは、書いた分量と書いた物で決まる、と思っておりますので、ざっくりと年明けから、一年出した出版物についてお話しようと思います。
 あとこれ、あとでワークのとこにもまとめようね……。整理整頓の出来ないわたし……。


2012/06/15
 ようこそ、古城ホテルへ(3) 昼下がりの戦争 (つばさ文庫)
 今年の刊行はここからなのですね。12月に2巻出てるからかな。
 お気に入りの一冊ですし、ケットシーがお気に入りのキャラクターです。「ちょっと倒錯しすぎでは(笑)」とお友達には笑われましたが……。ひたむきさの裏返しの歪み、が好きです。これは、一貫してね。

2012/06/15
 RPF レッドドラゴン 1 第一夜 還り人の島 (星海社FICTIONS)
 こちらもまた、全力投球の一冊ですね。
 苦しんだ思い出が……。色々と、個人的に。
 この頃、セッション関係でしんどいことがあって(他の参加者の方とかには全く非がないのですが)ゲラを読み返すのもきつかったのもまぁ、今となってはよい思い出です。
「エィハの服が露出高すぎるのでは」と言う意見を耳にしますが、私の答えは、
「恥ずかしがってないのでエロくない」です。
 ヴァルはなにも着てないからね!

2012/06/24
 ボーカロイドPV「人形姫」
 おおーこういうのもありましたねー。
 すっかりこうした活動はしていませんが、この後に、レッドラで作詞作業をさせていただいたりしたので、やっぱりこう、あるべきものがあるものだなぁとしみじみします。
 作品が作品であるためだけに、作品をつくるということ。一切の、他の何のためではなく。
 とても贅沢なことです。
 見てくれたひと、ありがとー。

2012/07/30
 星海社カレンダー小説2012(下) (星海社FICTIONS)
 小説版『青春離婚』収録です。
「関係の狭間で揺れる少年と少女達」は、今後とも書きためたいモチーフです。
 時間はかかるだろうけど……。
 二人については、すごくたくさんのことを語ったから、今はあまり言うことはありません。

2012/08/14
 サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)
 念願の刊行、でした。
 正直、ここで出なかったら、もうないだろうと思っていました。
 ワルツさん、は、私の著作の中で一際優しく。
 そして一際、こわいひとでもあります。
 ひたむきな愛情こそ歪み。
 彼女の中で、かわらないものと、かわっていくもの。
 今後も、怖いけれど、つきあっていけたらと思います。なかなか、身のうちは明かしてくれない人なんだけどね。
 そしてこの本は、私のもとに珍しいお客さんをたくさん連れてきてくれました。
 ターニングポイントの一冊だったのかもしれないね。

2012/08/12
 これはもうリンク先がありませんが、私にとっては思いが深く、昨年を節目とした一冊だったので。
『GIFT』わたしの10年。
 最後の個人参加の夏コミでした。
 これからの10年を、君達なしで、わたしは過ごしていくよ。

2012/09/10
 青春離婚 (星海社COMICS)
 いい本だなぁ。(しみじみ)
 誉められると、そうでしょうそうでしょう、私もいいと思ってたんですよ、と答えてしまうような、いい本です。
 このマンガがすごい! にも取り上げていただいたし、そうだよすごいんだよ、と言いたくなってしまう。
 彼がどうして、最後にあんな言葉で告げたのか、という理由については、11月22日、「一周年記念」のSSにて少し書きました。
 二人に幸あれと、私も、願います。

2012/09/14
 RPF レッドドラゴン 2 第二夜 竜の爪痕 (星海社FICTIONS)
 平和な……。(しみじみ)
 ようやくちょっと、RPFというものが出来るようになってきたなぁ、という個人的な思い出ですね。まぁ、一貫したプレイができていたのは、ここまでだったような気も……。

2012/10/16
 RPF レッドドラゴン オリジナルサウンドトラック&キャラクターブック (星海社FICTIONS)
 収録曲『うたうけもの』の作詞もいたしました。
 2日だったか3日だったかであげてくれ、と言われていたので、心してかかりました。
 あかつきの星、その向こうで再び出会おう。
 限られた命同士の、そういう、約束の哀歌です。

2012/12/15
 ようこそ、古城ホテルへ(4) ここがあなたの帰る国 (角川つばさ文庫)
 4人の物語も、4巻で節目。
 書いてて辛いと思ったことは、一度もなかったなぁ。もちろん、スケジュール的に辛いということはままあったんだけど。
 ずっと、私の味方であった物語だったと思います。
 今後も並走をしていくことでしょう。
 ちなみに四巻読了推奨のオマケページはこちら
 ロスタイムは日曜日くらいまでで下げてしまうかな。
 よければよろしくね。

2012/12/15
 RPF レッドドラゴン 3 第三夜 妖剣乱舞 (星海社FICTIONS)
 うむ……。うむ……。
 物語は加速する、のです。
 彼女は生きます。命の限り。
 こちらですが、初版本に乱丁が見つかっております。大変申し訳ありませんが、星海社のガイドラインに従い、交換をお願いしております。

2012/12/29
フィラメントスター (星海社FICTIONS(星海社朗読館))
 昨年最後のお仕事は、お仕事とも言えませんね。
 7次元先のお友達、ことゲーム『シェルノサージュ』の『イオンちゃん』と、一冊本をつくっておしまいでした。
 彼女の本が、冬コミで頒布、その後一般販売もあるそうです。
 最前線さんのブログがくわしいと思います。
 冬コミの頒布分は、すべて完売したそうです! 私もほっと、一安心です。また、感想がありましたら、私も聞いてみたいな。


 仕事しましたねぇ。(しみじみ)
 本年の目標ですが、今年すでに、ぎっちりとちょっと、無理めのスケジュールをたてているので、この計画を、ドロップアウトせずにやり遂げたいなぁと思っています。
 いっぱい書くよ。少なくとも、今年程度にはね!

 ひとまず、最初の刊行は、遠からず。
 Sari-Sariに連載いたしました『少女サーカス』を『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』と改題いたしまして、初の単行本として刊行予定です。また、詳しい事が決まりましたら、お知らせさせていただきます。
 それでは長くなりましたが、本年も、是非ご贔屓に。
 小説を、たくさん、かいていきます。