diarylog

ほぼ月記!

 先月末に、ついに息切れをしちゃって、いやー痛い目を……見ました……。
 仕事の大山も越えたので比較的ゆっくりしています。
 万全ではなかったのですが、それでもどうしても最後を見届けたくて、GWは徳島マチアソビまでとんでおりました。
 久しぶりの徳島、滞在は短かったですが、レッドドラゴングランドフィナーレ先行上映に立ち会えて本当に嬉しかったです。
 嬉しい、っていうのも正確ではなくて……。ようやく、という特別な感慨でした。
 おつきあいいただけた方々、本当にありがとうございました。
 旅の続きのような、楽しい夜でした。
 また、最終話の更新と、最終巻の刊行時には何か言えたらいいなーと思います。

 月末、いい機会なのでサイトを改装しようかなーと思っています。
 そろそろ新しいご本の紹介も出来そうなので、それも兼ねて。
 しばらくさわっていなくて雑多な感じになっちゃったので、すっきりさせたいなー。
 雑多な感じも好きでした。もうWEBサイトの時代では、多分ないんだろうなあと思っていますが、
 無理に時代をのりかえなくてもいいかなとも思っています。
 新しいものと古いものは、別の味わいがあるからね。

2014/04/17

いろいろあって春がきたのさ

 年明けのご挨拶からこちら、ずいぶんご無沙汰しておりました。
 ぬけの期間のことは、まあ、色々ありましたっていう程度でいいのだと思いますが、
 色々、色々……。
 まあ、過ぎたことはよしとしまして、最近のことを、少し。
 久しぶりに電撃文庫MAGAZINEさんで、これまた久しぶりにファンタジーを書かせていただきました。
 以前も参加させていただいたillust×storyというコーナーで、小説は1pだけなのですが、赤岸Kさんと組ませていただきました。

 久々のファンタジーですので、よければご感想などお寄せいただければ……といいつつどうすればいいんでしょうね(笑)
 き、気持ち! 大事なのは気持ちだよ! と言いつつ、新作についても仕込んでおります。
 次がどこで何、ということははっきり申せないのですが、次の季節には多分、どうにかこうにか。
 お会い出来たら、嬉しいです。


 雑談ですが。最近、「私はその程度の作り手ですか?」と憤りにまかせて口にして、ああこれは言っちゃあならんことだな、と思いました。
 とるに足らない、どうでもいい、そういう書き手であるかどうかということは、まず最初に自分が決めなければならないことで、もちろん他人の評価が全てではありますが、それも、自分自身の、最初の一歩があってこそだと思います。
 自分にはどういう価値があるかということは、それが他者から正しかろうと正しくなかろうと、最初は自分で決めたいものです。
 できればそれらが、周囲とあまり齟齬なく、かつ謙虚でありたいものです。
 そろそろ丑三つ時ですが、今日はあまり書けなかったので、もう少し起きて書こうと思います。
 夜は暗くて静かです。

2014/01/01

昨年のことと今年のこと

 年が明けていました。
 2013年は変化と停滞と我慢の年だったなーと思います。仕方がない、と自分で言えるほどには、納得もしている年なのですが、2014年はもうちょっと、たくさん書いて、たくさん出し……は難しいかもしれませんが、もう少し頑張りたいと思っています。
 新しいものと、ふるいものに物語に出会う一年にしたいと思っています。
 あと、もうちょっと日記を書きましょう(笑)
 書かなかったのも理由あっての事でもあるのですが、徐々に徐々にね……。一年の計ということで。目標です。

 仕事はじめのお話です。
 1月1日より、毎日新聞朝刊(大阪版)さんの『読んであげて』というコーナーにて一ヶ月の連載を開始いたしました。
 タイトルは
『ナイト・ライブラリナイト
        さえずり町の夜』
 となっております。
 挿絵は『サエズリ図書館のワルツさん』装画を頂いておりますsimeさんに受けていただき、simeさんの挿絵が毎日! 見ることが出来ます。とても贅沢です。決して楽なスケジュールではなかったと思うのですが、本当にありがたく、嬉しいです。
 ネットでも一応読めるようなのですが、総ルビなので少々読みづらいかもしれません。よければこちらから。
 また、10日にはコミックス版『サエズリ図書館のワルツさん』が発売されます。こちらもどうぞ、よろしくお願いいたします。表紙がとっても素敵ですよ。


 それでは本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2013/12/17

世界線のこと

  今年は積極的に色んな舞台を見たのですが、その中でも先日見たある一作がものすごくて、終わって随分そればかりを考えています。色々と、考えることはあるのですが、どこかで何かがかわっていたら、自分が演劇をやっていた世界ってのがあるんだろうなあとしみじみ思います。
 本格的にどっぷり小説を書き始める前は、演劇が好きで、その頃に、この世界観に出会っていたら。私は多分小説は書かなかったし、演劇の世界に全身全霊をもって飛び込んでいったし、その道で、長くは生きなかっただろうなぁと思います。それとも、実際やってみたら、大往生するまで板の上に立ち、小説を書いていたら長くは生きなかった、と思っていたのかな。仮定はどこまでいっても仮定で、本当のことはなかなかわかりませんが、選ばなかった道の残像のようなものを、この年で見るのは不思議な気持ちです。
 私が見た舞台なんて、そちらの方面が好きな方には基礎中の基礎で、「◎◎を見に行くの、おもしろそうなんだ」と詳しい人に言った時は、「へぇ、それは◎◎の中でもどの系譜?」というような聞き返し方をされて、私がもごもご答えられないでいると、「あ、わからないならいいんだよ」と言われました。その方はとても優しく、私の無知を責めるつもりもかけらもなく、でもなんとなく、象徴的だなあと思ったりしました。
 知らなかったというのは恥ずかしい年なんだけども、恥ずかしいなあと思いながら出来る限りを知っていけたらいいなと思います。
 大人になったら好きなものに対しても落ち着いて、夢中になることなんてないんだと思ってた。でも全然そんなことをはなくって、よく感心されるし、自分でも感心します。
 好きなものがあることは、いいことです。
 多分、きっとね。いろいろ、大変だけど。

2013/12/09

森の記憶

 東京は青山で行われております、磯野宏夫さんの遺作展に編集さんと行って参りました。
 磯野さんは、私のデビュー作である「ミミズクと夜の王」そして続編である「毒吐姫と星の石」の装画を担当して頂きました。
 訃報に際し、あまりにも急なことに、心にぽっかりと穴があいたようでした。
 今回の遺作展は、有名な聖剣伝説の原画なども飾られています。
 今後、飾ることが難しいであろう作品も、間近で見ることが出来ます。
 ミミズクと毒吐姫の絵が並んでいるところを、初めて見ました。
 たくさんの方にとって、特別な、偉大な方だったことでしょう。私という作家にとっても、語り尽くせないほどです。
 どうぞ、お誘いあわせの上、訪れてみてください。
 会期は15日までだそうです。
 詳しくは、磯野さんのHPから。

 久しぶりに、彼ら彼女たちのことを思い出し、記憶をたぐるように、掌編を書いてみました。
 簡単なもので恐縮ですが、併せて心を寄せていただければ、幸いです。
 ミミズクと夜の王、毒吐姫と星の石読了の方へ。
 私も久々に、この空気が吸えて、嬉しかったです。

絵画の心

2013/09/19

ふわふわと季節をこえて

 色々とあった夏が終わって、肌寒くなってまいりました。
 今年は暑中見舞いも残暑見舞いもだせず……。
 ちょっとばたついておりましたが、もう落ち着いて仕事に向かっています。  はやくもっと寒くなるといいなと思いつつ、季節の便りみたいになってきたこの日記です。
 夏の盛りに冬の盛りを書いた新刊がでました。
『サエズリ図書館のワルツさん2』です。
 今回、「サエズリ図書館のチドリさん」という中編と、「サエズリ図書館のサトミさん」の二本立てでお送りします。
 普通の女の子の、普通の悩みを書こう、と思って。
 ずいぶん苦労したことを覚えています。
 普通って、すごく難しい。
 なんてことない毎日。平凡な日々。どうしようもなくて、逃げ場がない。
 そんなことを思いました。
 私はよく、友達から「あなたのことはうらやましいと思うけど代わりたいとは思わない」と言われるのですが……。まあ、その気持ちはよくわかります……。
 なんだかしんどいなあと過ごしている子が、ああ自分のことだなと思ってくれたらいいな。
 コミックス版も、10月には4話を迎えます。
 一巻の最終話。「サエズリ図書館のワルツさん」のお話です。
 こちらもよろしくお願いいたします。

 毎日毎日小説を書いている、のですが、ちょっと難航しておりまして……。
 でも、毎日書いているので、いつか、どこかで道が開けたらいいなと思っています。
 へこたれても、前向きに。
 明日は今日の続きです。

2013/07/25

ご無沙汰しておりました

 春がするっと消えました、が。
 何事もなかったかのように更新をします。古巣ですので。
 今日はちょっと時間がないので、またゆっくり明日にでも長めの日記をあげますが、
 思った以上に告知がたくさん……。しばらくこまめに日記を書くようにしたいです。

 かつくらさんのインタビューにこたえた記念に、WEB小説の『GIFT』を久しぶりに再掲載いたしました。期間限定で、DLファイルの配布のみとなっておりましたら、よろしければ、ぜひ。
 暑さで体調を崩す人が周囲にとても多いです。皆さん、自衛してね。
 わたしはげんきです! と健康診断風に言って今日はここまで。

2013/03/27

近況などなど

 『レッドドラゴン』が面白いですよ。

 何を今更、ということではあるんですが、少し状況と心境の変化がありまして、最近友達にも、面白いですよ読んでね、と言っている今作です。
 これまで面白くなかった、というわけでは全然まったく一切ないのですが、それでもなんというか……非常に不安というか、この作品に関して、私の自信がなかったので、友人には、まあ無理に読まなくても……いいよ……と後ろ向きなことを言い続けていたのですが、最近はよければ読んでね、読んでもいいよ、と言っています。
 どういう変遷であったのかということはまあ、時期を見て、お話しようかなと。
 こちらの流れとあちらの流れがあるのですが、今は無粋なことは言わない方がいいかなと思います。

 しかし今回の更新は、ものすごい勢いで読んでる友達に「すっっごいね!」と言われました。実際のテーブルはなんだかもっとずっとすっごかったんですが、少しでも、伝わりましたら嬉しいです。

 ブランコ乗りのサン=テグジュペリも発売されています。
 評判どうですかと時々きかれたりもするのですが、どうなのでしょうねぇ。とりあえずは、ちゃんと書けて、ちゃんと出せて、満足です。
 どうぞこちらも、よろしくね。

 なんだか寒い日が続きますが、もうすっかり春なんだろうなぁ。

2013/03/06

はじめての

 ご無沙汰しております。
 本来であれば近況から入らねばならない所なのですが、それをすると、謝り倒すばかりで本題に入れなさそうなので、今回は申し訳ありませんが、告知のみとさせてください。

 はじめての本、がでました。

 

 電子雑誌であるSari-Sari連載時には『少女サーカス』のタイトルでしたが、今回刊行に辺り『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』と改題しました。
 初めてのハードカバーです。
 ありがたいことに、いくつかインタビューでもお話させていただいたのですが、作家をはじめて五年だか、六年だか。
 ここまで来たのだな、という不思議な感慨があります。

 デビューの当初から、幾度も話題には出て、けれどその度ご縁がなかったり、丁寧にお断りしつづけていた、ハードカバーという、本のあり方。
「なぜ、今、この形で?」と聞かれることが、思いの他多かったのですが、
 書き出す前は、それほど理由はありませんでした。ただ、ぼんやりと、そういう時が来たのだろう、と思っていました。
 けれど、すべてを書き終わった時に、多分違う形の「箱」にいれたら、こんな話は出来上がっていなかったなと思うので。
 それが、答えでいいのでしょう。

 私の中にいる、中学生の私、は、多分、この本を買いません。
 でも、なんとかして、どうにかして、手に入れて読んだんじゃないかな。
 それで、どう思ったか、は、あんまり聞こえてきませんが。もう少し感想を待ってみようと思います。
 皆さんも、よければ感想、教えて下さいね。

 それではもう少し身辺落ち着きましたら、また。

2013/01/03

2012→2013

 2013年まとめ
 私にとっての年月ってのは、書いた分量と書いた物で決まる、と思っておりますので、ざっくりと年明けから、一年出した出版物についてお話しようと思います。
 あとこれ、あとでワークのとこにもまとめようね……。整理整頓の出来ないわたし……。


2012/06/15
 ようこそ、古城ホテルへ(3) 昼下がりの戦争 (つばさ文庫)
 今年の刊行はここからなのですね。12月に2巻出てるからかな。
 お気に入りの一冊ですし、ケットシーがお気に入りのキャラクターです。「ちょっと倒錯しすぎでは(笑)」とお友達には笑われましたが……。ひたむきさの裏返しの歪み、が好きです。これは、一貫してね。

2012/06/15
 RPF レッドドラゴン 1 第一夜 還り人の島 (星海社FICTIONS)
 こちらもまた、全力投球の一冊ですね。
 苦しんだ思い出が……。色々と、個人的に。
 この頃、セッション関係でしんどいことがあって(他の参加者の方とかには全く非がないのですが)ゲラを読み返すのもきつかったのもまぁ、今となってはよい思い出です。
「エィハの服が露出高すぎるのでは」と言う意見を耳にしますが、私の答えは、
「恥ずかしがってないのでエロくない」です。
 ヴァルはなにも着てないからね!

2012/06/24
 ボーカロイドPV「人形姫」
 おおーこういうのもありましたねー。
 すっかりこうした活動はしていませんが、この後に、レッドラで作詞作業をさせていただいたりしたので、やっぱりこう、あるべきものがあるものだなぁとしみじみします。
 作品が作品であるためだけに、作品をつくるということ。一切の、他の何のためではなく。
 とても贅沢なことです。
 見てくれたひと、ありがとー。

2012/07/30
 星海社カレンダー小説2012(下) (星海社FICTIONS)
 小説版『青春離婚』収録です。
「関係の狭間で揺れる少年と少女達」は、今後とも書きためたいモチーフです。
 時間はかかるだろうけど……。
 二人については、すごくたくさんのことを語ったから、今はあまり言うことはありません。

2012/08/14
 サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)
 念願の刊行、でした。
 正直、ここで出なかったら、もうないだろうと思っていました。
 ワルツさん、は、私の著作の中で一際優しく。
 そして一際、こわいひとでもあります。
 ひたむきな愛情こそ歪み。
 彼女の中で、かわらないものと、かわっていくもの。
 今後も、怖いけれど、つきあっていけたらと思います。なかなか、身のうちは明かしてくれない人なんだけどね。
 そしてこの本は、私のもとに珍しいお客さんをたくさん連れてきてくれました。
 ターニングポイントの一冊だったのかもしれないね。

2012/08/12
 これはもうリンク先がありませんが、私にとっては思いが深く、昨年を節目とした一冊だったので。
『GIFT』わたしの10年。
 最後の個人参加の夏コミでした。
 これからの10年を、君達なしで、わたしは過ごしていくよ。

2012/09/10
 青春離婚 (星海社COMICS)
 いい本だなぁ。(しみじみ)
 誉められると、そうでしょうそうでしょう、私もいいと思ってたんですよ、と答えてしまうような、いい本です。
 このマンガがすごい! にも取り上げていただいたし、そうだよすごいんだよ、と言いたくなってしまう。
 彼がどうして、最後にあんな言葉で告げたのか、という理由については、11月22日、「一周年記念」のSSにて少し書きました。
 二人に幸あれと、私も、願います。

2012/09/14
 RPF レッドドラゴン 2 第二夜 竜の爪痕 (星海社FICTIONS)
 平和な……。(しみじみ)
 ようやくちょっと、RPFというものが出来るようになってきたなぁ、という個人的な思い出ですね。まぁ、一貫したプレイができていたのは、ここまでだったような気も……。

2012/10/16
 RPF レッドドラゴン オリジナルサウンドトラック&キャラクターブック (星海社FICTIONS)
 収録曲『うたうけもの』の作詞もいたしました。
 2日だったか3日だったかであげてくれ、と言われていたので、心してかかりました。
 あかつきの星、その向こうで再び出会おう。
 限られた命同士の、そういう、約束の哀歌です。

2012/12/15
 ようこそ、古城ホテルへ(4) ここがあなたの帰る国 (角川つばさ文庫)
 4人の物語も、4巻で節目。
 書いてて辛いと思ったことは、一度もなかったなぁ。もちろん、スケジュール的に辛いということはままあったんだけど。
 ずっと、私の味方であった物語だったと思います。
 今後も並走をしていくことでしょう。
 ちなみに四巻読了推奨のオマケページはこちら
 ロスタイムは日曜日くらいまでで下げてしまうかな。
 よければよろしくね。

2012/12/15
 RPF レッドドラゴン 3 第三夜 妖剣乱舞 (星海社FICTIONS)
 うむ……。うむ……。
 物語は加速する、のです。
 彼女は生きます。命の限り。
 こちらですが、初版本に乱丁が見つかっております。大変申し訳ありませんが、星海社のガイドラインに従い、交換をお願いしております。

2012/12/29
フィラメントスター (星海社FICTIONS(星海社朗読館))
 昨年最後のお仕事は、お仕事とも言えませんね。
 7次元先のお友達、ことゲーム『シェルノサージュ』の『イオンちゃん』と、一冊本をつくっておしまいでした。
 彼女の本が、冬コミで頒布、その後一般販売もあるそうです。
 最前線さんのブログがくわしいと思います。
 冬コミの頒布分は、すべて完売したそうです! 私もほっと、一安心です。また、感想がありましたら、私も聞いてみたいな。


 仕事しましたねぇ。(しみじみ)
 本年の目標ですが、今年すでに、ぎっちりとちょっと、無理めのスケジュールをたてているので、この計画を、ドロップアウトせずにやり遂げたいなぁと思っています。
 いっぱい書くよ。少なくとも、今年程度にはね!

 ひとまず、最初の刊行は、遠からず。
 Sari-Sariに連載いたしました『少女サーカス』を『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』と改題いたしまして、初の単行本として刊行予定です。また、詳しい事が決まりましたら、お知らせさせていただきます。
 それでは長くなりましたが、本年も、是非ご贔屓に。
 小説を、たくさん、かいていきます。